第1回日本医療研究開発大賞に参加してきました。
11月25日(土)に東京国際交流館(東京都江東区)で『日本医療研究開発大賞記念講演会』が開催され、本校2年生5名と1年生4名が参加してきました。
この会は、昨年12月に政府の医療分野研究開発推進計画が改訂され、「日本医療研究開発大賞」が創設されたことを機に開催されたもので、今回が第1回の講演会でした。
内閣総理大臣賞受賞の田中啓二先生の講演だけでなく、ノーベル賞受賞者の山中伸弥先生、日本医療研究開発機構理事長の末松誠先生の講演を聴くことができるとても貴重な機会となりました。
簡単な内容は以下の通り。
■ 内閣総理大臣賞受賞講演:「プロテアソーム ~基礎研究が未来を拓く~ 」
田中啓二(東京都医学総合研究所理事長)
田中さんは、タンパク質の細胞内リサイクルに着目し、タンパク質分解を行う酵素複合体「プロテアソーム」を発見されました。この発見で、現在がんなどの治療薬がどんどん創られています。講演では、このような基礎研究の大切さについてお話しくださいました。
■特別講演:「iPS細胞がひらく新しい医学」
山中伸弥(京都大学iPS細胞研究所長)
iPS細胞は再生医療と薬の開発に使われており、今後多くの患者が救われる可能性があります。現在再生医療用のiPS細胞のストック化に取り組んでおり、免疫の型に関わらず全ての人に使えるiPS細胞を用意することを目標としていらっしゃいます。今後ますます発展するであろう未来の医療についてお話しくださいました。
■特別講演:「AMEDのミッション:グローバルデータシェアリング」
末松 誠(日本医療研究開発機構理事長)
AMED(日本医療研究開発機構)は、国の医療分野の研究費を集約し、基礎から実用化まで幅広い研究を支援する組織です。講演では、ジカ熱などの危険な病気にかかった患者にいち早く医療研究の成果を届けるために、世界的なデータシェアリングの重要さについてお話しくださいました。