定時制日誌

理科の授業で炎色反応の実験をしたよ

 平成27226日「科学と人間生活」の授業で「炎色反応」の実験を行いました。

 

 

←実験道具

6種類の元素を含む溶液をそれぞれ炎の中にかざし、どの元素が含まれているか生徒が考えました。

花火はこの反応を利用して炎に色が着くように作られています。

  炎の色の変化を観察しやすくするため教室の電気を少し落として実験を行いました。
  
炎の色は溶液に入っている元素の種類によって変わります。
  

例えば銅が含まれている溶液では青緑色に見えます。


生徒の感想

・幻想的で楽しかった。

・似ていて分かりづらい色もあったがきれいだった。

・色がきれいで実際に花火をしているようだった。

理科の実験で亜鉛メッキをしたよ

 2月24日2限 「科学と人間生活」の授業で亜鉛メッキをする実験をしました。

 
 実験の手順を紹介します。
 
①硫酸銅水溶液に銀板を入れても変化はありませんが・・
 
亜鉛板を入れると表面が黒ずんできました。
 
③しばらく整置し表面をはぎとり、引き延ばすと・・
 
銅の光沢が見えます。硫酸銅の中の銅が金属に戻りました。これは・・
 

⑤金属に溶けやすさの順番があるからです。

  これを金属のイオン化傾向といいます。
 
 
亜鉛粉を水酸化ナトリウムと混ぜ、加熱したら、銅板を入れ、しばらく加熱したものを取り出し、水で洗うと、銅色の板が銀色になり、少し厚みが増していました。
 
さらに、それをあぶる程度に加熱すると…。銀色の銅板が、一瞬で金色に変化!!すくに水で冷やします。

 
できたものを真鍮(しんちゅう)といいます。
まるで本物の金のようにみえますが、、
 
 
 
合金メッキである証拠に、ピンセットで削ってみると元の銅の色が出てきました。
 
※拡大図
 

生徒の感想

・うまくメッキができて良かった。

・メッキの金色がきれいでびっくりした。

熊本城マラソンを走られた先生にインタビューしてきました

記者:熊本城マラソン、走るって噂でしたが、走ったんですか。

先生:もちろん、走りましたよ。

記者:それにしては、足が痛そうに見えませんが…。

先生:やせがまんですよ。や・せ・が・ま・ん!

記者:それにしても、よく走りますね。

先生:実は第1回目から走っています。第1回目は初めてだからと友達に誘われて、完全にお祭り気分で参加を決めました。

記者:以前から走る経験はあったのですか。

先生:フルマラソンなんていうのは全く初めてでした。お楽しみのイベントで、2Km、駅伝などに参加したことはありますが、せいぜい5Kmが最長でした。

記者:学生時代は、陸上部だったとか?

先生:いえいえ、中学校時代は弓道部(珍しいですけど)、高校時代は茶道部でした。

記者:いやぁ、よく走ろうと思ったな、走ろうと思えるなというのが正直なところですが…。

先生:最初は、本当に誘われてお祭り気分。1回目は6時間弱、2回目は5時間弱、3回目は抽選漏れでボランティア活動に参加、4回目、今回ですけど4時間半弱。だんだんとタイムが更新されていくと欲が出てきて、何か、やめ際が不明になってきたなという感じです。

   

 

記者:トレーニングはどんなふうにしていますか。

先生:1回目は初めてということもあって、20Kmを走るなど無理な練習をして足を痛めて困りました。その経験から、短い時間でいいから、毎日コツコツと積み重ねるのが大事かなと思ってやっています。時間的には普段は20~30分、時間が取れる時には夜1時間ほど走ることもあります。

記者:お金まで出して、苦しい思いをして、走ろうとするのは、それだけ熊本城マラソンに魅力があるってことですかね。

先生:色んなことに首を突っ込み、積極的に活動してきたので、周りから「走るのが好きな人」と見られていたり、「走るんでしょ?」といわれたりしてます。でも、そのことで、人の輪が広がるという一面はあります。熊本城マラソンは応援もすごくて、励まされる、力をもらえます。今年は暖かかったので、早い段階できつくなって、もう歩こうか、リタイヤしようかと思うことが何度もあったのですが、28Km地点で知り合いの応援があり、37.5Km地点でも生徒が応援してくれたりして、もう少し頑張らなくっちゃと、応援が力になりました。魅力といえば応援と景色ですかね。

記者:今年の順位は教えていただけますか。

先生:女子の登録者約2400人中240位そこそこでした。

記者:前10%ですね。すごいですね。今日は貴重な時間を割いていただき大変ありがとうございました。

話をうかがっていると、積極的に活動する気持ちで普段からいろんなことに取り組んでおられることが、走る環境を普通に作っているんだなと感じました。でも、やっぱり、走るのが好きなんですね。記者には絶対できないなと思いながら失礼しました。

      ※イラストは先生本人が描かれたものを使わせていただきました。
      ※途中の写真は、これまで先生が獲得された完走の記念品です。

技能連携連絡協議会がありました

2月17日(火)午後3時半から県立高等技術専門校にて、第2回技能連携連絡協議会が実施された。

 湧心館高等学校定時制と高等技術専門校では、技能連携を行っている。

中学校を卒業し、高等技術専門校と本校に入学。専門校で専門的な建築技術を2年間学び卒業した後、本校で3年生・4年生の2年間、普通教科を学ぶ。連携で高校卒業の資格を得ることができる制度だ。1年生・2年生の間は、両方の学校に在籍することになる。学習は専門校のみだが、学校行事など本校へ登校することもある。両校の連携が必要となる。
 

連携を図るため、7月に湧心館高校で第1回を、2月に高等技術専門校で第2回の連絡協議会を開催している。

  

生徒にとっては、専門校を卒業して、いきなり定時制高校の3年生になって、気分的には飛び級みたいな感じを受けるようで、評判は良いようだ。今後も多くの生徒がこの制度を活用してくれることを望みたい。

先輩をお招きし進路講演会が開催されました

 2月13日の総合学習で、進路講演会が開催され、本校定時制卒業生の廣田頼史様(株式会社愛和不動産代表取締役社長)に「後輩へのメッセージ」のタイトルでご講演をいただきました。


 

 小学校時代から活発で友達もたくさんいたが、両親は共働きでカギっ子であった。心細くただ寂しかった。高校にもいかず、いろんな悪さもした。

人生の再スタートをきろうと、休学していた湧心館定時制に復学し、昼は仕事、夕方から学校、それが終わってからまた仕事の日々を繰り返していた。建設会社にいた時、夕方5時ごろになると、周りの人が「何しよっとか、遅刻するぞ」と背中を押してくれた。ある日「俺、学校に何しに来たんだろう?勉強しよう!」と思い、コンピュータの2級を取得した。ショートカットで卒業したい思いから、通信制にも通い3年で卒業できた。

 一年遅れで学校にきた二つ下の女の子が、弁論大会で、「白血病で1年入院し復学し同級生になった」と言った。「自分はまだまだだなぁ、俺何してるんだろう」と思った。その彼女が夜間大学に行くと聞き「そういう方法もあったな」と気づいた。建設現場で仕事をしている時、背広をぴしっと着た人が、「おーい、頑張ってるね。気をつけなんばい」と声をかけてくれた。「こういう社長になりたい」と思った。それで、夜間大学に入学した。この学校に来て、いろんな人に出会い良かったなと思う。

経験がないと自信がないから不安になる。経験するためには、その中に飛び込む勇気が必要。勇気の源は夢。みなさんには、「夢」を持ってもらいたい。

 今レモンをかじることをイメージしてください。耳の後ろで酸っぱく感じるでしょう!夢を持つことはイメージすることです!

 私にはできない、無理というのは、自分で壁を造っているのですよ!「夢はかなう」です。

 「何で俺が?何で俺だけが?」といった言葉を吐かず、一生懸命やっていると、「吐(はく)」という字から一(マイナス)がなくなる。すると「叶(かなう)」になるのです。

 僕もあの時みなさんと同じ場所にいたのです。夢を描き叶えるために、頑張ったのです。みなさんの前にも色んな障害があるかもしれませんが、乗り越えて欲しい。夢を実現するために。
 

   

   生徒会長より謝辞

※生徒の感想

・昼も夜も働いて、夕方からは学校というハードなスケジュールをこなしていたというのに、すごいと思いました。人の支えがあるというのは大事なことだと思いました。また、人との出会いも大切だと感じました。

・人の変化、心の変化、自分の環境など人のせいにしないことが、大事だと改めて思いました。自分の状況はまだまだ楽なので、これから自分をもっと締めていきたいと思います。

・学校をちゃんと卒業しようと思いました。

・今までがどれだけ悪くても、これからを大切にしていけば、大きな事を成すことができるということがわかった。

・自分で限界をつくらず、何事もやってみる。中途半端に終わらせず、最後までやり遂げる。

・目標(夢)を作り、それを達成させるという根気、努力する気力をもつこと。

・過去に悪いことをしていても、人は変わろうと思えば変われるんだなと、人間のすごさを感じた。社長になりたいと思って、本当に社長になるなんてすごいと思った。人との出会いは大切だと感じた。