学校生活

林業科学科 石橋の歴史と構造を学習

山都町を始めとした緑川流域は通潤橋や霊台橋など数多くの石橋が架橋されており、
その修復や復元を行う事ができる知識や技術を持った日本でも数少ない職人が、
老朽化したり地震で被災したりした石橋の工事を請け負っています。


林業科学科では、新しいカリキュラムの一つとして
「継承 肥後の石工」と題して石橋石工の知識・技術を学習する取り組みをはじめました。


熊本県職能開発協会技能振興コーナーで実施されている事業
ものづくりマイスターによる研修を利用したもので、
全6回の石橋石工(石材施工)に関する研修です。

 
町内で、石橋の伝統技術を継承し数多くの石橋の修復や補修工事をされている
尾上建設の協力で、ものづくりマイスターの資格を持った石工職人山下さんと藤原さんから石材施工に関する技術を学びます。

 
1回目の今日は、林業科学科2年生が午前中の4時間の授業の中で、
尾上会長から石橋に関する歴史や文化、技術継承に関するお話を聞き、
扇がたにカットされた小さなサイコロ状の石材を組み合わせて作る石橋の模型を製作し、
石橋の構造と石の組み方の実習を行いました。

 
まずは、簡易的な支保工を木材を使って製作します。
普段から、木工をしている林業科学科2年生ですが、曲面をもつ支保工の製作に苦戦していました。

 
今日は、支保工が完成するまでを実施しました。
次回(11月4日)に石を組んで模型を製作します。

2年生は、12月まで約2ヶ月にわたる研修に挑みます。