2017年9月の記事一覧
御船高校のお宝(考古学編)
古代の日本人が「入れ墨」をしていたということは「魏志倭人伝」にも書かれていることだが、御船高校には「入れ墨」をした女性の土偶がある。これは、益城町の秋永遺跡から出土した、弥生時代後期のものであるらしいが、乳房の周りに明らかな入れ墨の文様が見える。海洋民族であった日本人の祖先は、潜水漁法をして魚や貝を捕獲していた。そのときにサメなどの危険な生き物から身を守るために「入れ墨」をしていたが、時代の流れとともに「入れ墨」が装飾となっていったと言われている。御船高校所蔵の、この土偶から、古代は女性も入れ墨をしていたということが分かるのである。