校長室より(令和7年度)

校長室より(令和7年度)

毎日がウェルビーイング

 令和7年度の熊本県立黒石原支援学校は、児童生徒82人、職員100人、医療的ケアにあたる看護師12人でスタートしました。明るい笑顔と優しいまなざしが、校内のあちらこちらに漂い、活気づいています。

 児童生徒は、感じたことや思っていることを、表情や視線、手足の動き、言葉等で、友達や先生に一生懸命に伝えようとしています。先生たちは、児童生徒が安心して過ごせるよう、そしてまた、心の動きをしっかりと受け止めることができるよう、丁寧に関わりを深めています。児童生徒と先生が、ゆっくりとした時間の流れの中で、しっかりと、じっくりと向き合いながら、学習や心の会話を進めていく姿は実に微笑ましく、傍らで見守っているだけで、心がぽっと温かくなり癒されます。

  

 本校は、校訓として、「自分らしく … 輝く つながる ふみ出す」を掲げています。自分の気持ちやペースを大切にしてほしい。生き生きと輝いて活動に取り組んでほしい。いろいろな人との関わりを深め、人の温もりとつながる喜びを味わってほしい。一歩一歩踏み出して、積極的にチャレンジしてほしい。そんな願いと期待する姿が込められています。

 児童生徒一人一人が、可能性をしっかりと伸ばし、拡げることができるよう、自立と豊かな生活につながる授業づくりや、繊細な感受性を丁寧に受け止める関わりを大切に、職員一同、精一杯の努力を注いで参ります。児童生徒にとっても、保護者の方々にとっても、私たち職員にとっても、地域の皆様方にとっても、「毎日がウェルビーイング」の心持ちで、一日一日を大切に過ごしていきたいと思います。「今日に満足し、明日を楽しみにする学び」を通して、「共に生きる 愛と共感の教育」の具現化をしっかりと進めて参ります。

 

 本年度も、以下の4点を目指す学校像とし、職員、保護者の皆様、関係機関等とともに学校づくりを行います。

〇児童生徒の命を守り、心に寄り添い、「愛と共感の教育」を実践する温かみのある学校

〇児童生徒が「来て良かった」、保護者が「通わせて良かった」、地域が「地域にあって良かった」、職員が「勤務して  

 良かった」と思える学校

〇個別の教育支援計画及び個別の指導計画に基づき、多様な児童生徒の教育的ニーズに適切に対応し、持てる力を伸ばす学校

〇特別支援教育及び病弱教育についての高い専門性を有し、地域のセンター的機能を発揮する学校

 

 職員及び学校に大いに期待を寄せていただきながら、本校教育活動への御支援と御協力を、どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

黒石原支援学校長 星子 和広

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