日誌

校長室からの便り

今、熊聾では・・・(その313)

 第4回「障がい児者・きょうだい・両親の作文」募集に対して、本校からは小中高等部の児童生徒13人の作文を応募します。

 日頃の何気ない日常の一端を表現した作文もあれば、聴者家族の中に一人だけ聞こえない自分がいることへの不満・葛藤、そしてそれを乗り越えた先の家族への感謝の気持ちを表現した作文等々、文の長い短いはありますが、どの子も心の声を素直に言葉で表現しています。どの作文も子供たちの心の豊かさ、言葉の温かさが私の心に染み入りました。

 

令和3年10月14日      

熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その312)

 寄宿舎の先生方を中心に「IPtalk(アイピートーク)」を用いた情報保障の研修会が開かれました。

 本校では様々な場面でIPtalkを使ってリアルタイムに文字を入力したり、事前に準備した文章を提示したりすることで、聴覚障がいのある子供たちや先生方への情報保障に大いに役立っているところです。私も、儀式や職員会議などのあいさつでは、事前に担当の先生へ原稿を渡しているのですが、そのことで当日の情報保障に係る作業がとても楽になるとを聞いています。

 今後、寄宿舎での活動において、どのような場面でIPtalkが披露されるのでしょう…、期待を膨らませています。

 
令和3年10月13日       
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その311)

 熊聾では、自動体外式除細動器(AED)の追加購入を検討中です。

 10月7日には聴覚障がいのある先生方に集まっていただき、実際の使用法等について説明を受けていただきました。

 新規に導入予定の機器は、音声による指示だけでなくイラストやアニメーション、文字情報が表示されることで、聴覚に障がいのある人にとって、視認性・操作性の面で機能が随分と向上していることが判りました。

 今後の購入の参考にしたいと考えています。

 
令和3年10月12日       
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その310)

 安全点検はどの施設であっても定期的に行っているものです。

 熊聾では毎月初めにチェック表をもとに校内各所の施設設備の破損や異状等について安全点検を行っていますが、今月は特にトラッキング現象を防ぐための取組を進めています。

 トラッキング現象とは、コンセントに差し込んだままのプラグにホコリが溜まり、溜まったホコリに通電し発火する現象のことで、電化製品を使用していなくても、電源がオフになっていても火災に繋がってしまう恐ろしい現象です。また、結露が起きやすい時季には特に注意が必要な事象です。

 本校では補聴器の水滴を飛ばすときに使うエアダスターがコンセント掃除の時に威力を発揮しています。

 

令和3年10月11日       
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その309)

 10月6日、たんぽぽ学級を訪問しました。

 ALTのルナ先生がお友達のスケルトン(がいこつ)君を連れて来られ、おっかなびっくりで楽しい授業を展開されました。

 子供たちは「なんだろう?BOX」に入っているものを手探りだけで当てなければならないのですが、怖さのあまり恐る恐る手を入れたり、中を覗こうとしたりと様々な反応を見せてくれました。多くの子供たちは一旦手に触ってみると、その手触り感から、ものの名前や形をしっかり捉えることができていたようです。

 
令和3年10月8日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩