校長室からの便り
今、熊聾では・・・(その318)
UDtalkを使った職員朝会での情報保障を始めて2週目となります。
誤変換を修正するために3人の職員が担当し、情報保障に努めています。音声認識率はまだまだ高いとは言えませんが、今後のAIの進化に期待しましょう。
日頃は無意識に言葉を聞き取っていたり、実際に聞こえた音を修正しながら聞いていたりと、瞬時に様々なことを処理している人間の脳には本当に驚かされます。
令和3年10月21日
熊本聾学校 校長 五瀬 浩
今、熊聾では・・・(その317)
幼稚部運動会③
一年ぶりの運動会を迎えた青組(4歳児)、緑組(5歳児)の子供たちは、「かけっこ」の他、「むしさんの玉入れ」(青組)、「くまろう2021みどりんぴっく」(緑組)に出場しました。「むしさんの玉入れ」では、可愛らしいちょうちょ、カマキリに変身した8人がダンスをした後に、玉入れかごに向かって投げ方を工夫したり、友だちと協力したりする場面を見ることができました。また、東京オリンピック・パラリンピックが開催された年にちなみ、緑組の子供たちは「くまろう2021みどりんぴっく」で一人ひとりが得意な種目に挑戦し、それぞれに輝いている場面を見せてくれました。
子供たちの1年間の成長ぶりには本当に驚かされます。これからも、もっともっと輝きを放ってくれることを願っています。
令和3年10月20日
熊本聾学校 校長 五瀬 浩
今、熊聾では・・・(その316)
10月13日、新任者オリエンテーションが開かれました。
今回は「補聴器・人工内耳について」というテーマで、今年度本校に赴任された先生方向けに聴覚支援センター部長の齊藤先生からお話をいただきました。
私も以前、齊藤先生と同じ立場で話をする機会が多くありましたが、齊藤先生の資料は少しずつ改良を重ねられ、充実してきているのが分かり、とても嬉しく思いました。このような専門性を継承していくことは全国の聾学校でも大きな課題となっています。本校でもあの手この手を考えていかねばならないと思案しています。
さて、人工内耳に関しては、更に詳しく勉強できる「人工内耳自主研修会」を、明日実施予定です。お時間のある先生方、奮ってご参加ください。
16時05分、多目的室集合~!!
令和3年10月19日
熊本聾学校 校長 五瀬 浩
今、熊聾では・・・(その315)
幼稚部運動会②
雲一つない秋空の下、2年続けて幼稚部だけの運動会を実施しました。
10月とは思えないほどの暑さが続いているため、開始時刻を20分前倒ししての開会としました。
初めての運動会を経験する赤組(3歳児)の子供たちは、「かけっこ」と技巧走「おすしだよ」に出場しました。
「かけっこ」では、強い競争意識はまだまだ芽生えてはいないようですが、どの子もゴール目指し、途中立ち止まることなく走り抜けていきました。
「おすしだよ」では、わさびのネット、にぎりの平均台、お醤油のフープ等、山あり谷ありのコースを通り、最後はお気に入りのポーズでお皿の上のお寿司に変身!可愛らしいお寿司の出来上がり~となりました。
頑張った子供たち、夜の食事は本物のお寿司にありつけたのでは…。
令和3年10月18日
熊本聾学校 校長 五瀬 浩
今、熊聾では・・・(その314)
幼稚部運動会①
今日は幼稚部運動会本番の日です。
幼稚部の2学期は、学部閉鎖、分散登校に始まり、通常登校が10月から開始されたばかりです。運動会の練習は各クラス単位での練習を中心に行い、全体練習は限られた時間で行うなど、十分な練習ができていない状況で本日を迎えました。
しかし、子供たちにとっては、そんなことは関係ありません。頑張って練習してきた成果をしっかり発揮してくれることと思います。
参観される保護者の皆様には、子供たちの可愛らしい仕草やにこやかに演技している様子、成長している姿等を感じ取っていただけたらと思います。
写真は予行練習の時の様子です。どんな活躍が見られるか乞うご期待!
令和3年10月15日
熊本聾学校 校長 五瀬 浩
今、熊聾では・・・(その313)
第4回「障がい児者・きょうだい・両親の作文」募集に対して、本校からは小中高等部の児童生徒13人の作文を応募します。
日頃の何気ない日常の一端を表現した作文もあれば、聴者家族の中に一人だけ聞こえない自分がいることへの不満・葛藤、そしてそれを乗り越えた先の家族への感謝の気持ちを表現した作文等々、文の長い短いはありますが、どの子も心の声を素直に言葉で表現しています。どの作文も子供たちの心の豊かさ、言葉の温かさが私の心に染み入りました。
令和3年10月14日
熊本聾学校 校長 五瀬 浩
今、熊聾では・・・(その312)
寄宿舎の先生方を中心に「IPtalk(アイピートーク)」を用いた情報保障の研修会が開かれました。
本校では様々な場面でIPtalkを使ってリアルタイムに文字を入力したり、事前に準備した文章を提示したりすることで、聴覚障がいのある子供たちや先生方への情報保障に大いに役立っているところです。私も、儀式や職員会議などのあいさつでは、事前に担当の先生へ原稿を渡しているのですが、そのことで当日の情報保障に係る作業がとても楽になるとを聞いています。
今後、寄宿舎での活動において、どのような場面でIPtalkが披露されるのでしょう…、期待を膨らませています。
令和3年10月13日
熊本聾学校 校長 五瀬 浩
今、熊聾では・・・(その311)
熊聾では、自動体外式除細動器(AED)の追加購入を検討中です。
10月7日には聴覚障がいのある先生方に集まっていただき、実際の使用法等について説明を受けていただきました。
新規に導入予定の機器は、音声による指示だけでなくイラストやアニメーション、文字情報が表示されることで、聴覚に障がいのある人にとって、視認性・操作性の面で機能が随分と向上していることが判りました。
今後の購入の参考にしたいと考えています。
令和3年10月12日
熊本聾学校 校長 五瀬 浩
今、熊聾では・・・(その310)
安全点検はどの施設であっても定期的に行っているものです。
熊聾では毎月初めにチェック表をもとに校内各所の施設設備の破損や異状等について安全点検を行っていますが、今月は特にトラッキング現象を防ぐための取組を進めています。
トラッキング現象とは、コンセントに差し込んだままのプラグにホコリが溜まり、溜まったホコリに通電し発火する現象のことで、電化製品を使用していなくても、電源がオフになっていても火災に繋がってしまう恐ろしい現象です。また、結露が起きやすい時季には特に注意が必要な事象です。
本校では補聴器の水滴を飛ばすときに使うエアダスターがコンセント掃除の時に威力を発揮しています。
令和3年10月11日
熊本聾学校 校長 五瀬 浩
今、熊聾では・・・(その309)
10月6日、たんぽぽ学級を訪問しました。
ALTのルナ先生がお友達のスケルトン(がいこつ)君を連れて来られ、おっかなびっくりで楽しい授業を展開されました。
子供たちは「なんだろう?BOX」に入っているものを手探りだけで当てなければならないのですが、怖さのあまり恐る恐る手を入れたり、中を覗こうとしたりと様々な反応を見せてくれました。多くの子供たちは一旦手に触ってみると、その手触り感から、ものの名前や形をしっかり捉えることができていたようです。
令和3年10月8日
熊本聾学校 校長 五瀬 浩