日誌

校長室からの便り

今、熊聾では・・・(その209)

 本校寄宿舎の東側道路に面するフェンスに「熊本聾学校寄宿舎」の看板を設置しました。藍色の下地に黄色の文字で書かれているため、とても見やすい看板になっています。

 看板から少し目線を落としてみると、チューリップやパンジーなどが誇らしげに咲いています。どの花も例年よりも少し早めの春を迎えており、寄宿舎の花壇も今が見頃です。

 
令和3年3月19日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その208)

 

 会議室前方のホワイトボード下に設置していた木製の踏み台が老朽化していたため、高等部の住吉先生に修理の相談をしていました。相談していた本人の私が忘れかけていたころ、思いがけなく高等部のYさんと一緒に校長室まで届けてくださいました。

 話を聞くと、高等部生徒の実習の時間に新しい踏み台2台を作られたそうで、高等部の生徒たち6人が約1カ月位で仕上げてくれたものです。既に、会議室に設置してあります。上履きのまま上るには忍びないほど、とても綺麗に仕上がっています。

 今後も先生たちの手話学習の場面などで重宝しそうな品物です。

 大切に使わせていただきます。製作に携わってくれた高等部の生徒の皆さん、本当にありがとう!

 
令和3年3月18日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

 

今、熊聾では・・・(その207)

 本校小学部の先生が作成された行事計画が紙面で私の手元に届きました。

 それは「UDフォント」(ユニバーサルデザインのコンセプトに基づいたフォント)を用いて作られたものだとすぐに分かりました。校内ではまだまだ明朝体を使っている文書も多くありますので、できるところから相手の見やすさを考えたUDフォントを使っていくよう推奨していきたいと思います。

 私が書いている原稿はゴシック体の中でも見た目に刺激が少なく、やわらかで優しい印象になる「丸ゴシック体」を使っています。明朝体よりはUDに近いと思いますが、濁点が読みづらいなどの難点もあります。

 先生方、UDフォントは職員の共有フォルダに置いてありますので御自由にダウンロードしてお使いください。先ずはプレゼン資料などで使ってみてはいかがでしょう…。

 

令和3年3月17日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その206)

【抜去】

 本校の正門から入ってすぐ右側の花壇にある梅の木ですが、一昨年までは大きな二つの幹の先に紅白の花を咲き分けていました。昨年は片方の幹には花が咲かず、心配していたところなのですが、今年はもう片方にも花をつけず、とうとう枯れてしまい、抜去するしかありませんでした。熊聾のシンボル的な木だったのでとても残念です。これまで十分私たちの目を楽しまることができたと梅の木も安心したのでしょうか。

 その代わりではありませんが、反対側の花壇に教材用の松の木を新しく植えました。

 
令和3年3月16日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その205)

 旧寄宿舎跡地に整備中のグラウンドですが、工事も最終段階に入り、先週竣工検査が行われました。本格的に使用できるのは今週末か来週あたりからだと思われます。

 また、事務長先生から業者の方に竣工後の学校写真撮影をお願いされたところ、快諾いただき、ドローンを使った写真や動画の撮影をしていただくことになりました。撮影期日は未定ですが、昼休みを利用して子供たちが中庭、そして新グラウンドに出て手を振る様子などを撮ってもらうことにしています。

 今年11月には本校創立110周年記念事業の開催を予定していますが、それに向けた貴重な資料になると思います。

 ドローン撮影に御協力・御支援いただきます施工業者様に、心より感謝申し上げます。

 
令和3年3月15日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その204)

 本日は、小学部・中学部卒業式を午前9時30分から、幼稚部修了式を午前10時30分から実施します。

 本年度は幼稚部修了生8人、小学部卒業生7人、中学部卒業生3人、計18人が卒業を迎えます。

 ところで、幼稚部単独での修了式開催は実に久しぶりのことです。いくつかの学部と合同の卒業式では、子供たちにあった話をじっくりできないジレンマに悩まされましたが、今回の式辞では幼稚部の子供たちに合わせた話ができるので、私個人としてはとても楽しみにしているところです。きっと子供たちや保護者の方にとって分かりやすく、子供たちの成長の様子を感じることのできる卒業式になると思います。(今年度の運動会と同じように、これもコロナ禍にあっての怪我の功名です。)

 小・中学部、幼稚部どちらの式の中でも、子供たち一人ひとりの紹介(得意なことや頑張ったこと)を式辞の中に織り込むことにしています。

 
令和3年3月12日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その203)

 今日、3月11日は10年前に「東日本大震災」が発生した日です。

 もうそんなに月日が経ったのだろうかと思うくらい、時の流れの速さを感じずにはいられません。

 つい先日、福島県沖を震源とする震度5の地震が起きましたが、東北地方太平洋沖地震の余震であるという気象庁の解説を聞きました。10年経ってもそのような大地震が起きるなどとは東北地方の方々は予想していないことだったかもしれません。

 熊本地震からは約6年が経とうとしていますが、熊本でもエネルギーを蓄えた活断層があちらこちらに存在し、いつまた大規模な地震に襲われるかも分かりません。

 大切なことは震災の記憶や経験を風化させず、後世の人たちに伝えていくこと、そしてその体験から得た教訓を防災に活かしていくことです。

 熊聾では、東日本大震災発災10年となる今日、哀悼の意を表するため、震災の発災時刻(午後2時46分)に黙とうを捧げます。

 

令和3年3月11日        

熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その202)

 朝、校長室に入ると桜のつぼみをたくわえた一輪挿しが目に留まりました。

 いつも季節の花を生けてくださる先生のお心遣いです。

 この桜は、解体された技術工芸棟の前にあった大木の桜の枝で、伐採された時の枝をかき集めて今日まで大切に保管されていたそうです。

 決して、折ってきた桜の枝ではありませんので…。

 「桜切る〇〇、梅切らぬ〇〇」という諺を思い出しました。

 

 令和3年3月10日        
 熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その201)

【くまひゃくプロジェクト②】

 本校職員が学校の課題として捉えている事柄をカテゴライズし、絞り込んだ8項目は以下の項目です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 次の作業として、これら8項目の課題解決のための方策(64項目)を全教職員で検討・共有し、個々の行動目標を決めていきました。これは、現在アメリカ大リーグで活躍している大谷翔平選手が高校生時代に用いたオープンウィンドウ64(マンダラチャートとも言います。)という手法で、学校活性化に向けた取組にも大いに活用することができるものです。

令和3年3月9日         
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その200)

【くまひゃくプロジェクト①】

 熊聾教職員は、「魅力ある熊聾教育の創造」をテーマとして、これまで約3年にわたり、学校が抱える課題に対して個人レベルで、あるいは分掌部等の組織として取組可能な行動目標を設定し、実践を重ねてきました。魅力のある教育活動を展開していくことによって、本校の活性化につながると考えての取組であり、校内では「くまろう100人プロジェクト(くまひゃく)」と呼んでいます。
 取組初年度は、先ずはプロジェクトの目的を確認し、課題の洗い出し(8項目)のために日頃から先生たちが感じている課題を思いつくだけ、付箋紙に書き出す作業から始まりました。
 約20分間の短い時間に500枚近い付箋が集まったことは、先生たちの関心と意欲の高さの表れでした。

 
令和3年3月8日         
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その199)

 3月1日、高等部卒業式を行いました。

 コロナ禍にあっての開催でしたので、感染防止のためのマスク着用、参加者人数制限、換気、時間短縮などの対策を講じながらの卒業式となりました。

 立派に成長した卒業生8人の姿を、在校生や御家族、他学部の職員・保護者の方々にも間近で見ていただきたかったのですが、昨年に引き続き今年もそれが叶いませんでした。

 そこで、当日撮った映像をダイジェスト版にして、期間限定で配信してみようと、情報管理部担当者が映像を現在編集中です。配信の準備が整い次第、学校安心メールで視聴方法等についてお知らせしますので、今しばらくお待ちください。

 乞う御期待!

 
令和3年3月5日         
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その198)

 2月25日(木)、共同教室にて寄宿舎の送別夕食会がありました。

 現在は、コロナ禍にあって、個室で舎食をとることが日常となっていますが、この日の夕食会では、本当に久しぶりに舎生全員が一堂に会し、楽しく会食を行うことが出来、顔を合わせて食事をすることの大切さをあらためて感じました。

 会食後は思い出のVTRで寄宿舎生活を振り返り、在校生から卒業生に向けてのお祝いの言葉、卒業生一人ひとりからのあいさつ、そして記念品贈呈などのプログラムで会が進みました。場の設定が良かったこともあるのでしょうが、本当に感動的な夕食会となりました。スライドを見て涙を浮かべる舎生もいました。記念品を贈呈した後に、涙をこらえきれず顔を覆う小学生の姿もありました。思わず私も目頭が熱くなりました。

 このような寄宿舎の行事を通して、寄宿舎の一体感が生まれることは間違いありません。心の成長につながるとても良い企画でした。

 卒業生からは、これまでの寄宿舎生活での思い出や先生方への感謝の言葉も多く聞かれました。指導員や舎監の先生方に反発したり、困らせたりしたことなども述べてくれました。卒業生からの言葉をあの場で聞かれた寄宿舎の先生方、舎監の先生方はきっと御苦労が報われたことと思います。寄宿舎の先生方、舎監の先生方にはあらためて日頃のお取組に感謝いたします。

 来年はできるだけ多くの先生方が夕食会に参加できるようになることを願っています。

 

令和3年3月4日         
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その197)

 今日3月3日は「耳の日」です。

 「みみ」と3月3日を語呂合わせで覚えることも簡単ですし、3と3の形を「みみ」に見立てることもできます。

 「耳の日」は、難聴や言語障がいのある人たちの悩みを少しでも解決したいという社会福祉への願いから始められたもので、日本耳鼻咽喉科学会の提案によって、昭和31年に制定されたものです。
 「耳の日」あたりの期間には、全国各地で「耳」にちなんだイベントが開催されるものですが、今年はコロナ禍のため、そのようなイベント開催の情報をあまり耳にしませんね。
 ちなみに、3月3日は電話の発明者であるグラハム・ベルの誕生日でもあります。
 またまた、補足ですが、音の強さや聴力などに用いる単位のデシベルはdBと表しますがdBのBを大文字で記すのはベルの名前からとっているためです。決して小文字でbとは書かないようにご注意を…。

 
令和3年3月3日         
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

 

今、熊聾では・・・(その196)

 2月24日(水)放課後、手話落語部の引退寄席がありました。

 引退寄席は毎年校内のみで行っているもので慣例行事にもなっています。

 今回の引退寄席では、今まで披露したことのないジャンルでの演目に挑戦しており、個人個人の表現力がとても生かさせていました。

 また、今年度は本校手話落語部が県高等学校文化連盟から優秀芸術文化賞を受賞し、卒業生への華を添える形となりました。

 今年は高等部3年生2人が引退することになります。後輩たちは歴代先輩が築いてきた熊聾手話落語の伝統を必ずや引き継いでくれることでしょう。

 

令和3年3月2日         
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その195)

 2月24日、高等部3年生が卒業後を見据えて、社会人としての身だしなみ等について学んでいました。

 青年期にある高3生にとっては最も関心あるところなのでしょう!とても興味深そうに、あーでもないこうでもないと言いながら、男子生徒はネクタイの結び方あれこれ、女子生徒は化粧や服装、髪形などについて話を聞いたり実践したりしていました。

 さて、本日3月1日(月)は高等部卒業式です。

 式への参加者は昨年同様限られていますが、職員一同、お祝いと激励と感謝の気持ちを卒業生、保護者の皆様にしっかり届けたいと思います。

 
令和3年3月1日         
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その194)

 2月22日(月)、卒業を控えている高等部3年生を対象にして、ろう協青年部6人の方との交流会をZoomで行いました。

 参加した青年部の方は皆私が知っている人ばかりでした。すっかり大人になり、社会人として頑張っておられる姿をみて、懐かしさと嬉しさがこみ上げてきました。

 参加した高等部3年生にとって、熊聾の先輩達ということもあり、親しみをもって画面越しに楽しい交流(会話)ができていました。

 毎年行っている「ろう協青年部との交流」ですが、来年度は是非学校に足を運んでいただき、この交流を続けていければと思っています。

 
令和3年2月26日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その193)

 朝から嬉しいお知らせが本校職員から私にありました。

 その報告内容は、「手話検定試験に行った時、高校1年生の生徒が手話検定1級の試験に来ていた。」というものでした。高校生が手話検定を受検するということだけでも嬉しいのですが、その高校生は小学生の頃に本校と交流を行ったことがきっかけで、ずっと本校生徒とも交流が続いているということでした。

 話を聞いてみると、現在も本校が交流を行っている東町小学校出身だということを聞いて合点がいきました。障がいのある子もない子が共に学び合う教育がしっかり実った形となっていることを知り、交流及び共同学習の大切さをひしひしと感じることが出来ました。

 

令和3年2月25日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その192)

 

【防災について②】

 2月17日(水)夜、寄宿舎で防災研修(舎生対象)を行いました。

 寄宿舎生にとっては昼間の学校での地震避難訓練と併せて、防災について考える一日となりました。

 高等部3年の舎生4人は卒業後に一人暮らしすることをイメージし、地震や火災等の災害が起きた時の対応や備えておくべきことなどについて話し合いました。また、高等部2年生以下の生徒たちは寄宿舎で火災が発生した場合の初期対応や避難経路等について舎の平面図を広げながら、活発に意見を出し合っていました。

 研修の最後に、私からは高3生に向けて、「不安なことばかりを想像しがちになるかもしれないが、その不安を軽減させるためにも日頃の備えが大切である」ことを付け加え、研修を締めくくりました。

 
令和3年2月24日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その191)

【防災について①】

 2月17日(水)、学校全体での地震避難訓練を行いました。

 シェイクアウト訓練放送後に、子供たちは安全確保をしつつ、職員の指示により避難する流れの訓練でした。

 事前の計画では、運動場に避難する予定でしたが朝方の気温が低く、雪交じりの悪天候であったため、急遽避難場所を体育館に変更しました。

 先週13日(土)には東北地方で震度6強の地震が、そして今週15日(月)には和歌山県等で震度4の地震が起きたばかりです。子供たちには「地震はいつどこで起こるか分からないこと」「停電のために放送が使えないことがあること」「自分で考え自分で判断する力を身につけ、命を守る行動がとれるように」という話をしました。

 ちなみに、本校体育館の屋根裏ですが、熊本地震後に改修を行い、落下物による危険を減らすため防護ネットを取り付けています。

 
令和3年2月22日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その190)

 小学部1・2年生の生活科で「おもちゃまつり」を行いました。と言っても、自分たちが遊ぶための祭りではなく、幼稚部緑組(5歳児)さんを招いて遊んでもらうための「おもちゃまつり」です。小学1・2年生が自分たちで遊びの内容を考え、いろんなおもちゃを手作りし、更には折り紙のお土産まで準備するというおもてなし企画でした。

 招待された緑組の子供たちはお兄さんお姉さんたちによる遊び方の説明をしっかりと見聞きし、ゲームを楽しんでいました。

 幼稚部の年長児にとっては、もうすぐ小学生になる期待が膨らむことに繋がったでしょうし、小学生にとっては下級生が入ってくることと学年が一つ上がることへの自覚と責任が芽生えているように感じました。

 
令和3年2月19日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その189)

 本校手話落語部の活動実績を評価していただき、公益財団法人日本教育公務員弘済会熊本支部様から活動支援金を頂戴したことは以前お知らせしたところです。

 このたび、その支援金をもとに2種類の校名旗を作りました。1つはスクールカラーのえんじ色を基調とした重みのある旗、もう1つはくまモンのイラスト入りで幼稚部小学部の遠足等でも使えそうな可愛らしい旗です。いずれも10本ずつ作成しました。今後、校内外における様々なイベントの際に、周囲の目を引くことでしょう!

 

令和3年2月18日        

熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その188)

 

 2月15日(月)放課後、高等部2年の岩下君の企画により、3年生との送別バドミントン大会を開催しました。
参加者はバドミントン部員と顧問の職員+管理職を合わせて、約20人にのぼりました。

 2時間程の催しでしたが、もっとゆっくり時間が過ぎてくれればなぁと思うくらい和気あいあいとした雰囲気の中、皆で楽しい時間を過ごしました。

 閉会式では3年生の吉村君からこんな言葉をもらいました。

 

 「今年度は新型コロナの影響で、ほとんどの大会がありませんでした。私たちはずっと悔しくて悲しい思いをしていましたが、今日こうして先生方の御協力により、心に残るとても素晴らしい大会を開催していただきました。ありがとうございました。心から感謝いたします。」

 

 生徒達、そして私たち職員にとって、また一つ想い出のページが増えました。

 
令和3年2月17日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その187)

 2月12日(金)、人権教育研修会(本校教職員対象)を開きました。
 前ひのくに高等支援学校長の中山龍也先生を講師としてお迎えし、「人権意識の向上」と「障がいのある子供を育てられた保護者の思いを知る」ことを目的として約1時間にわたり御講話をいただきました。
 中山先生は長年にわたり特別支援教育に携わってこられた他、障がいのある子供さんを育ててこられた親御さんでもあります。講話の中では、教育者として、また親としての立場から、子育てやお子様の将来を見据えた関係機関との連携など、様々な取組について事例を交えてお話しいただきました。
 今回の研修を機に、私たち職員は人権教育が教育の根幹であるという認識をより深めることが出来ました。これからも本校の子供たちの心の声を聴き、保護者の思いに心を寄せ、日々の教育に真摯に取り組んで参ります。

令和3年2月16日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その186)

 【新型コロナウイルス感染防止について③】

 新型コロナウイルス感染防止の効果を上げるためには、私たちの意識と行動が最もカギを握っているのでしょうが、ハード面を充実させることで私たちの負担を軽減したり、より効果を上げたりすることに繋がると思います。

 そこで、本校では室内の二酸化炭素濃度を測る「Co2濃度測定器」と「サーモカメラ」を導入しました。「Co2濃度測定器」は職員室内2カ所と事務室や寄宿舎、会議室等に合計7台設置し、二酸化炭素の濃度を常時測定しており、換気の目安となっています。また、「サーモカメラ」は正面玄関に設置し来校者の体温測定に役立っています。

 これまでは、非接触型体温計を使って職員が計測していましたが、業務負担軽減に大いに役立っています。今、用いている「サーモカメラ」は一人ずつ計測するタイプですが、大人数を一度に測定できる機種も今度導入する予定です。

 
令和3年2月15日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その185)

 高等部3年生の自立活動の授業を参観しました。

 卒業後の大学生活、社会生活を送るうえで必要となる情報保障や手話通訳依頼、日常生活に関する最新の補聴援助機器や各種アプリの紹介と実体験の授業でした。本校の山田京子先生が制作に深くかかわっているアプリ「こえとら」(コミュニケーションツールとしての音声認識アプリ)ですが、生徒たちにあまり知られていないことは意外、残念…というか、ちょっとショックでした。(※この「こえとら」については、またあらためて解説したいと思います。)先ずは、「こえとら」について私たち教師がしっかり勉強していきましょう。

 自立活動に関しては、その内容等について随時見直しを図ってきていますが、今後も引き続き各学部の系統性を考慮した本校独自の自立活動年間計画を充実させていきたいと考えています。

 大切なことを忘れていました…。授業実施にあたり、沢山の機器や資料を提供してくださった「熊本県聴覚障害者情報提供センター」の皆様、大変ありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

 
令和3年2月12日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その184)

 小学部の保護者様から、「子供たちに季節の花々に触れ、『和』の文化に親しんでほしいので、定期的に小学部に花を飾ってもいいですか。」との嬉しいお申し出がありました。そして今、幼小棟2階踊り場に季節の生け花(第2弾)を飾ってくださっています。

 階段を上っていくと必ず目に留まる位置にありますので、是非とも生け花を愛でてください。すらりと伸びている枝を見ると、こちらまで自然と背筋がピンとなりそうです。

 お母さま方の優しいお心遣いに心より感謝いたします。

令和3年2月10日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その183)

 まだまだ寒さは残っていますが、暦の上では立春を迎えました。

 短い周期で空模様が変わっていますので、これから少しずつ季節の移り替わりを感じることができるでしょう。

 早速、幼稚部では春を探しに出かける計画が立てられているようです。

 ちなみに、校長公舎の梅の木も一早く春の訪れを感じさせてくれています。今からしばらくは見頃ですので、どうぞお見逃しなく!

 
令和3年2月9日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その182)

 2月4日(木)、小学部たんぽぽ学級では「なわとび大会」を行いました。

 種目は「前とび」「後ろとび」「あやとび」「交差とび」そして「ながなわとび」でした。主に体育の授業の中で練習してきましたが、その成果を出そうと、どの子もそれぞれの目標を定めて全種目に一生懸命挑戦していました。新記録も続々と出てきて練習の成果が見事に表れた「なわとび大会」となりました。御家族や熊本ライトハウスの先生方に御覧いただけなかったのがとても残念です。

 来年度は小学部全体での「なわとび大会」が実施できることを願っています。

 
令和3年2月8日         
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その181)

 先日(2月2日)幼稚部で豆まきを行いました。(ちなみに、2月2日が節分となるのは124年振りだそうです)

 子供達はこの日のために豆を準備し、紙を丸めたボールを作り、青鬼のお面を作って鬼退治の準備に入りました。午前11時、いよいよ赤鬼が幼稚部に現れました。金棒を持った、それはそれは恐ろしい赤鬼です。赤鬼は大声を上げながら子供達に襲い掛かります。しかし、子供たちも負けてはいません。赤鬼めがけて、準備していた豆と紙ボールで反撃します。そして、見事にクラスの仲間と力を合わせて赤鬼を退治したのです。「良かった。良かった。さあ、お腹も空いたので給食の準備をしましょう・・・」と、ホッとしたのも束の間、なんと、赤鬼よりも恐ろしい黒鬼(般若(はんにゃ))が襲ってきたのです。大人が見ても絶対に逃げ出したくなるおどろおどろしい不気味な般若です。

 ところが、子供たちは般若に対しても「鬼は外! 福は内! 鬼は外! 福は内!」と戦いを挑んだのです。勇敢な子供たちに圧倒された般若はすごすごと逃げていきました。こうして今年の豆まきも幼稚部さんの圧勝で幕を閉じました。

 コロナで大変な世の中ですが、必ずや福がやってくることでしょう。

 そうそう、図書館にも豆まきや赤鬼さん、青鬼さんの本がたくさんあります。是非読んでくださいね。

 

令和3年2月5日           
熊本聾学校 副校長 山本 誠二  

今、熊聾では・・・(その180)

【新型コロナウイルス感染防止について②】

 熊本県内での新規感染者数が拡大状況にあることから、校内でのマスク使用方法等について、産業医及び薬剤師のアドバイスを受け、校内では基本的に不織布マスクあるいは布マスクを着用することを職員間で確認しました。また、これまで教室等で使用していた透明マスクは、充分な距離(約2m)がある場合等の飛沫による感染を防止できる条件下で使用することとしています。

 写真は職員の手作りマスクで、布地の中に不織布が織り込んであるものです。透明部分もあるので読話ができるように工夫してあります。(課題は曇り対策です。)

 

令和3年2月4日       
熊本聾学校 校長 五瀬 浩

今、熊聾では・・・(その179)

【新型コロナウイルス感染防止について①】

 熊本県独自の緊急事態宣言発令から2週間余りが経ち、2月1日には55日ぶりに県内の新規感染者数が1桁台になったという報道がありました。

 県民の皆さんの日々の努力によって、感染防止の効果が少しずつ上がってきているように思いますが、私たち学校現場の空気感としては、まだまだ緊張感があります。今まで以上に基本的な対応(3密を避ける 手洗い・うがい 消毒 換気 等)をしっかり意識しながら取り組んでいるところです。

 長い忍耐が続くと思われますが、「感染しない・感染させない」ことを頭に置いて、一日一日を乗り切っていきましょう。

 
令和3年2月3日         
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その178)

以下、TV番組の紹介です。

 2月3日(水)、2月10日(水)いずれも〈午前9:00~9:10〉
NHK(Eテレ)の、障がいのある子供たちの多様性を理解する番組「u&i(ユーアンドアイ)」の中で、聴覚障がいをテーマに「きこえないって、かわいそう?」というタイトルで、東京都立大塚ろう学校の児童が出演します。

 https://www.nhk.or.jp/school/tokushi/ui/

2月3日の放送終了後には、同番組のホームページに動画がアップされるので、PCやスマホ等でいつでも見ることができます。

 

令和3年2月2日         

熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その177)

 雨のため順延になった幼稚部マラソン大会ですが、実施当日は前日の曇天が嘘のように、雲一つない青空となり、最高の会場コンディションでマラソン大会を迎えました。

 どこの幼稚園や保育園にも無いような、広々とした本校の運動場で、子供たちは最後まで一生懸命走り切りました。私はあいさつの中で、「最後まで走りをやめないで頑張って」と話しましたが、そのことを本当にやってのけてくれたことをとても嬉しく思いました。また、走っている途中、友だちに負けまいと競り合う場面や友達を応援する様子など、子供たちそれぞれの成長の一端を見ることが出来ました。お母さん方の応援も間違いなく子供たちに力を与えたと思います。最後までエールを送っていただきありがとうございました。

 今回、私は赤組(3歳児)青組(4歳児)の子供たちと一緒に、グラウンドを3周走りました。来年の目標は緑組(5歳児)の子たちと5周走り切ることです。

 
令和3年2月1日         
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その176)

 学校近くの「なかお画廊」で開催されている本校幼児児童生徒の作品展『いろとりどり展』にお礼かたがた行ってきました。

 『いろとりどり展』というネーミングのとおり、色鮮やかな絵画や陶芸品、立体オブジェ等、カラフルな作品が多く展示されています。

 展示会場が変われば、作品の印象がこんなにも変わるのかと思うくらい、立派に展示されていました。

 作品展示は今月31日(日)までです。お近くにお越しの際は、是非お立ち寄りください。

 プラス情報ですが、本校美術担当の大槻先生が製作された独創的な「アマビエ」も展示されています。私たちの目を引くこと間違いなしです。

 

令和3年1月29日        

熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その175)

 旧寄宿舎跡地に新たな運動場整備のための大詰めの作業が行われています。

 今週月曜日(25日)からは、10tトラックが出入りするようになり、手前の運動場側には保護のための鋼板が敷かれています。
 トラックは盲学校側から出入りするため、本校の授業等にはほとんど支障はありませんが、車両が行き来するときの子供たちの安全を第一に考えています。技術工芸棟の解体と併せて2カ所で大規模な工事が行われていますので、保護者の皆様におかれましても、安全な通行をお願いいたします。

 
令和3年1月28日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その174)

 熊本県障害児・者親の会連合会会長の坂田様が本校にお出でになり、「第3回障がい児者・家族の作文集」を応募者全員に御恵贈くださいました。

 今年で第3回目となる『ありがとう』をテーマにした作品集ですが、今号は入賞作品だけでなく、応募者全ての作品と特別寄稿「心耳を澄ます」(向野幾代先生:元奈良県立西の京養護学校長、元奈良大学講師)から成り立っており、幅広い年齢層の子供たちや施設の方々等による様々な感謝の思いが綴られています。

 これらの作品をとおして、子供たちからの感謝の思いや温かい心に触れるとともに、私たちの障がい児・者理解を更に深めることが出来ると思っています。

 本校保護者・教職員の多くがこの作品集を購入しています。(職員には私からお願いしたところもありますが…)

 子供たちの作文から元気をもらい、またその力を子供たちに還元できるよう日々努力していきたいと思います。

 
令和3年1月27日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その173)

 先週(1/21)は高等部1年生向けに、今週(1/25)は高等部2年生向けに厚生労働省委託事業「高校生就職ガイダンス」を開催しました。

 本校進路指導担当者や高等部職員による生徒向けの就職ガイダンス等も授業の中で行いますが、学校外から専門分野の方にお出でいただいて話をしてもらうことは、生徒にとっても教師側にとっても大変刺激となり、勉強させていただく機会でもあります。

 今回の研修では、あいさつの仕方やマナー、企業がどのような人材を求めているのか等、就職に向けての心構えを学びました。

 さて、企業経営者が高校生の採用で重視すること第1位~第3位は何でしょう?

 

 

 

令和3年1月26日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その172)

 明日は、幼稚部マラソン大会です。

 マラソンと言っても、もちろん42.195㎞を走る訳ではありません。

 赤組(3歳児)、青組(4歳児)はグラウンド3週(600m)、緑組(5歳児)はグラウンドを5周(1,000m)走ります。
 私は生憎これまでの練習の様子を見ていませんので、いきなり本番を見ることになります。子供たちは「最後まで走り切ること!」「転んでも泣かないこと!」を目標にしっかり頑張ってくれると思います。
 私は最後まで声援を送り続けることを約束します。

 
令和3年1月25日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その171)

 日本における学校給食は明治22年に始まって以来、全国各地に広がっていきましたが、戦争の影響などによって一時中断されました。しかし、戦後の食糧難による児童の栄養状態の悪化を背景に学校給食の再開を求める声が高まり、昭和22年から学校給食は再開されました。

 戦後の状況と現在を比べると、食生活を取り巻く環境は大きく変わりました。飽食の時代とも言われ、肥満傾向や食の偏りなど健康について懸念される点が多くみられるようになった今日、学校給食が果たす役割は大きくなっています。

 ちなみに、今週は「熊本の郷土料理や食材を知ろう!」をテーマにした給食週間で、熊本の豊かな海の幸、山の幸を活かした献立のオンパレードです。

 写真は20日(水)の献立で、宇城地域の郷土料理「びりん飯」です。仏事の際に出される精進料理で、絞り豆腐を炒めるときの音が「びりん、びりん・・・」と聞こえることから、名前が付けられたとか…。

 給食週間のこの時期に、御家庭でも食についてのお話をされてみてはいかがでしょうか。

 
令和3年1月22日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その170)

 本校美術部生徒が部活動の一環で、学校近くの「なかお画廊」に鑑賞に出向いた際、熱心に作品を鑑賞している本校生徒の姿に画廊の方が共感され、本校の子供たちの作品を展示してくださるとのお話をいただきました。

 幼稚部から高等部までの幅広い年齢の本校幼児児童生徒たちの個性あふれる作品約30点を以下のとおり展示していただくことになりました。機会があれば是非足をお運びください。


 場所:「なかお画廊」 熊本市東区佐土原1-13-2

 Tel. 096(368)9562

 Fax. 096(365)9025

 期間: 令和3年1月26日(火)~1月31日(日)

 時間: 正午~午後6時 (水曜日休廊)


令和3年1月21日      

熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その169)

【中学部の交流②】

 昨日、五木中学校との交流活動のことをお伝えしましたが、本校中学部は広島南特別支援学校とも3年前から交流を続けています。

 互いの修学旅行の際に時間を見い出しての交流を行ってきていますが、来年度(令和3年度)は、本校中学部が修学旅行実施の年です。広島に向かい、平和学習と併せて互いの生徒同士の交流ができることを楽しみの一つにしています。

 さて、広島南特別支援学校中学部の生徒さんからも心のこもった手紙と一人一人のメッセージカードーが届いており、五木中学校のポスターと併せて中高棟の廊下に掲示しています。

 
令和3年1月20日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その168)

【中学部の交流①】

 本校中学部は、五木中学校と長年にわたって交流活動を続けています。毎年交互にそれぞれの学校を行き来しながら交流活動を行うのですが、今年度は新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、五木中の生徒さん達が本校を訪れる事は叶いませんでした。しかし、昨年末に五木中の馬場校長先生がビデオレターと学校(生徒)紹介ポスターを本校まで届けてくださいました。

 五木中からいただいたDVDには手話とダンスを組み合わせた運動会での手話演舞などが収められていました。ビデオ編集はもちろんですが、手話の学びにも相当時間がかかったのではないかと想像します。本当にありがたく拝見させていただきました。

 さて、今年の夏はコロナの影響が収まっていけば、本校から五木にお邪魔させていただく順番です。是非、清流での生徒同士の交流活動(水遊び)が実現することを願っています。

 
令和3年1月19日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その167)

 新型コロナウイルスが猛威を振るっています。

 3学期には何とか実施できるであろう、実施したいと思っていた「九州地区聾学校理容技術交流会」や「日本ろう者サッカー協会主催のサッカー交流」ですが、ここ最近の県内外のコロナ感染の厳しい状況を考えると中止せざるを得なくなりました。いずれも、生徒たちがとても楽しみにしていた行事ですので、心苦しい限りです。

 中でも、日本ろう者サッカー協会からのお申し出は、このコロナ禍だからこそ生徒たちを元気づけたいという有難いお話でしたので、中止の判断をしなければならなかったことは本当に悔しくて残念です。今後、コロナによる状況が改善していった先には、再度サッカー交流の実現に向けて検討していきたいと考えています。


令和3年1月18日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その166)

 高等部学部朝会の最後に、週1回(毎週木曜日)ミニ手話講座を開いています。

 3学期は、1~2学期の内容を復習する方法で進めていきますが、昨日のテーマは「中」に関する表現でした。以下の表現は全部異なりますが、分かりますか?

 ①   学部

 ②   入浴

 ③   冬休み

 ④   回収

 ⑤   今日

 意味の違いを考えると、「なるほど!」と頷ける表現です。
 この紙面で答えを書くことは難しいので、皆さんそれぞれのやり方で解決を目指してください。(ここで放り投げてすみません。)

 
令和3年1月15日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その165)

 1月12日(火)、3学期始業式を行いました。

 中高生向けの始業式の中では、私からは「今年は辛丑(かのとうし)の年で、『辛いことが多い分、大きな希望が芽生える年』でもある。」という話をしました。新型コロナの影響を受け、これまでに幾つもの行事が中止になったり、変更を余儀なくされたりと、辛く大変だったことがありましたが、まだまだ気が抜けない状態です。

 今まで以上に緊張感を持ちながら、学校生活を送っていかねばなりませんが、子供たちそれぞれが持ち味(長所)を伸ばしながら、希望を抱き、目標を見失わずに歩んでいけるよう、熊聾教職員一同、しっかり支援していきます。

 少し強引ですが、「辛」という一文字は、一つ手を加えることで「幸」になります。皆のちょっとした知恵と工夫で、今年一年が幸多き年になることを願っています。

 
令和3年1月14日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その164)

 旧寄宿舎の解体と運動場の拡張整備に伴って、本校のプールは3方向から丸見え状態になっていました。そこで、昨年末に新しい目隠しフェンスを設置しました。

 子供たちには未だ知らせていませんので、フェンスが新しくなったことに気づいていない子は多いと思います。

 プールサイドのレベルより1m80cm高いフェンスですので、外から見られることはまず無いと思います。安心して授業に臨むことができるようになりましたが、子供たちがそのことを実感するのはもうちょっと先になりますね。

 
令和3年1月13日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩 

 

今、熊聾では・・・(その163)

 1月8日は臨時休校となったため、校内には静かな雰囲気が漂っていました。

そんな中でも、教材研究に余念がない先生を発見しました。

 明日13日の幼稚部「新年子ども会」に向けて、独楽(こま)まわしの練習に励んでいる幼稚部の2人の先生方です。努力の甲斐あって、なんとか独楽がまわるようになりました。子どもたちを前にして良いところを見せられるよう、本番での成功を祈ります!

 「新年子ども会」では、独楽まわしの他、竹馬や福笑いなど、お正月ならではの遊びを子どもたちが楽しんでくれるはずです。


令和3年1月12日          
熊本聾学校 校長 五瀬 浩 

今、熊聾では・・・(その162)

 あけましておめでとうございます。

 今日から3学期のスタートです。しかし、本日臨時休校のため、実質的な走り出しは来週からとなります。子供たちの笑顔溢れる熊聾、やる気みなぎる熊聾になるよう、職員一同心を一つにして前を向き、子供たちの成長を願いながら確かな歩みを進めていきたいと思います。

 さて、昨年末に幼稚部3歳児(赤組)の保護者の方々から寄稿いただきました。それらの原稿には聾学校入学までの葛藤や悩みなどが綴ってある他、「分かる喜び」「通じ合うことの大切さ」「毎日の積み重ね」「心の育ち」など、子供たちの成長を感じていらっしゃる様子が書き留めてあります。本校ホームページ幼稚部「保護者の声」の欄に載せてありますので、是非多くの方に読んでいただきたいと思います。

 
令和3年1月8日         
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その161)

 昨日、2学期の終業式を各学部単位(小学部はクラス単位)で行いました。

 今年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、2学期は8月24日から始まりました。本当に長い2学期でした。

 9月、10月、11月と学部単位での運動会・スポーツ大会や校外学習、修学旅行、現場実習などが実施できたことは、コロナ禍にあっても幸いなことでした。

 しかし、12月に入り熊本県内でも新規感染者数が増え、県のリスクレベルも引き上げられ、心配な状況になってきています。

 最近の新規感染者の拡大傾向状況を見ると、終業式ができたことは、たまたま運がいいだけなのかもしれません。それほど、身近にコロナが忍び寄っている感じがしています。

 現在、地球規模で新型コロナウイルスが猛威を振るい、世界全体が翻弄されています。これまで、日本は諸外国に比べて感染拡大を抑え込めているという評価もありました。そのことは、日本人の勤勉で規則を守ろうとする国民性や私たちの祖先が築き上げた生活文化、国民一人一人の努力によるところが大きいとも言われています。ですが、最近はどうなのでしょう…。気の緩みがあるのでは…と思わざるを得ないような事態もあちらこちらで起きているようです。

 これから年末年始を迎え、気分は開放的にもなるでしょうが、コロナに対する気の緩みは禁物です。私たち一人一人がこれまで取り組んできた予防のための習慣を続け、これまで以上に健康に気を配りながら、今日からの家庭生活を送っていただき、充実した冬休みをお過ごしください。

 そして、皆で元気に3学期を迎えましょう。

(冬休みの期間、「今、熊聾では…」の発行は休ませていただきます。)

 皆様、どうぞ良い年をお迎えください。

 

令和2年12月25日       
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その160)

 昨日、3・4校時に中高等部校内駅伝大会を行いました。

 好天に恵まれ、気温も丁度良く風もなく、絶好の駅伝大会日和となり、生徒達にとっては今年最後のビッグイベントとなりました。

 コロナ禍の中、様々な活動が中止になったり、方法を変えて実施したりと、何かと制約の多い年でしたが、この駅伝大会は例年通りのやり方で実施できたことを本当に嬉しく思いました。また、普段どおりの活動ができる有難さをあらためて感じました。

 私は最初の生徒達へのあいさつの中で、「この時間はいろんなこと全てを忘れて駅伝大会に集中するように…」とお願いしました。私がお願いするまでもなく、生徒たちは自分に任せられた距離を真剣に、しかも楽しく走ってくれました。チームの仲間を応援したり、他チームの健闘を称え合ったりと微笑ましいシーンも沢山見ることができ、熊聾の良き伝統を感じました。

 唯一、残念だったのは職員チームの出場がなかったことです。来年は私も含め是非職員チームを結成し、生徒達と一緒に汗を流したいと思います。

 

令和2年12月24日       
熊本聾学校 校長 五瀬 浩