日誌

校長室からの便り

今、熊聾では・・・(その9)

 昨日(4/27)、県教育庁の施設課からお二人の方が本校にお見えになりました。管理棟の職員・来賓トイレの改修に向けた事前調査のためで、今後、管理棟のトイレが改修される予定です。幼小棟、中高棟のトイレは数年前に改修を終え、管理棟トイレだけが和式トイレのままですので、改修の後は新しくなって使い勝手も良くなることと思います。

 また、今年度は管理棟のトイレ改修だけではなく、様々な整備が控えています。運動場整備(旧寄宿舎跡地)、技術工芸棟の解体、共同教育センター棟(旧東町分教室)へのエレベーター設置及びトイレ改修等、規模の大きい整備が目白押しです。

 それらの中でも、眺めていて特に感傷的になるのが解体予定の技術工芸棟です。学科改編によって廃科になった本科産業工芸科や専攻科工芸科は、多くの優れた職業人を輩出し、社会に貢献してきました。そんな卒業生の学び舎であった技術工芸棟前の桜は今、大きく枝を張り、新緑を身にまとい、なんとも誇らしげです。

 技術工芸棟の解体に併せて、桜の木も無くなりますので見納めの桜を写真でお届けします。

令和2年4月28日      

熊本聾学校 校長 五瀬 浩 

今、熊聾では・・・(その8)

 新年度になり、県下の新設難聴学級の先生等から教育相談の依頼があっています。しかしながら、今年度は様相が違います。こちらもコロナの影響を受け、通常の教育相談活動が十分展開できておらず、相互の訪問は控えさせていただき、可能な限り電話やメール等で資料のやりとりをしながら行っているような現状です。

 昨年度は、年間延べ1,000件を越える相談件数があり、地域の保護者の方々の高いニーズがあることをあらためて認識いたしました。

 特に、昨年度は芦北・水俣、八代、荒尾・玉名、天草方面の保健センターの御協力を得て、サテライト方式で乳幼児の教育相談活動を行ってきました。今年度は、保健センターの様子を推察するに恐らくそれどころではない状況だと思います。少しでも早く乳幼児教育相談を推し進めたいのはやまやまですが、今後はオンライン教育相談など、例年とは違った手立てを検討せねばなりません。

 いずれにしましても、子育てや就学等に関する困りごとや相談などがございましたら、精一杯の対応をいたしますので、御遠慮なく本校教育相談担当(齊藤、北岡)まで御連絡くださいませ。

 

   令和2年4月27日    

     熊本聾学校長 五瀬 浩 

今、熊聾では・・・(その7)

 「透明マスク」に関する新聞記事掲載以降、本校のホームページ閲覧件数が昨日一日だけで約2,000件に達しました。通常の約5倍に相当する数字です。本校保護者と教職員の数を考えても、なかなかそこまでの数字には至りませんので、マスメディアの影響が如何に大きいかを感じています。マスコミの力…恐るべしです!

 さて、透明マスクについては、既製品を購入はしてみましたが、大きさ等課題もまだまだあるようです。先生たちの中には自作透明マスクの試作品を幾つも作っておられる先生もいます。今日は千場教頭先生が牛乳パックとパウチフィルムとステイプラー(ホッチキスと言ったほうが分かりやすいですか?!)と不要になった不織布マスクのゴムを使って、透明マスクを作ってこられました。製作時間は2分です。

 皆さんも作ってみませんか?そして、いいアイデアがあったら教えてください。

 

  令和2年4月24日     

    熊本聾学校長  五瀬 浩 

今、熊聾では・・・(その6)

 今週は晴天が続いています。コロナさえやってこなければ、外から子供たちのはしゃぎ声が聞こえてきそうな天気です。

 そんな子供たちの光景を見ることができない代わりに、天気が良い時にしか出来ないことを先生たちが率先してやってくれています。先ずは中庭のブランコやすべり台の安全確認とリニューアルを兼ねて、高等部の住吉先生と小学部の深草先生、平井先生が手入れをしてくれました。錆(さび)落としからペンキ塗りまで、丸一日かかったようです。

 どんな仕上がりになっているか楽しみにしていてください。

遊具たちも皆に使ってもらえる日を心待ちにしているはずです。

 

   令和2年4月23日    

     熊本聾学校長 五瀬 浩 

 

今、熊聾では・・・(その5)

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、本校では4月14日(火)午後から、在宅勤務が可能な教職員から在宅での業務を始めました。国からの要請では、「接触機会の低減に徹底的に取り組むことにより、事態を収束に向かわせることが可能であり、最低7割、極力8割程度の接触機会の低減を目指す。」と言われています。

 今、本校でできることは、極力在宅での勤務を推進することと考え、非常勤の先生を除く80人の先生の2割(16人)の出勤を目標にローテーション表を組んでいます。

 これまでに経験したことのない在宅業務について、先生たちの中には不安や戸惑いも実際にはあるかもしれませんが、『「ピンチ」は「チャンス」と捉えなおし、「前向きにチャレンジ!」していきましょう。』と伝えています。創造力(想像力)を働かせて、子供たちにしっかりと還元できるよう、教材づくりや仕組みづくり等に取り組んでいきたいと思います。

 なお、緊急対応が必要な事柄や御相談がございましたら御遠慮なく学校へ御連絡ください。平日は学校勤務の学部担当職員が対応し、在宅勤務の職員につなぎます。もちろん、担任等へ直接連絡されても構いません。

 

   令和2年4月21日   

     熊本聾学校長 五瀬 浩

今、熊聾では・・・(その4)

 本校の子供たちにとって、コミュニケーションをとるうえで表情や口形はとても大切な要素です。手話を用いるにしても、音声でやりとりをするにしても紙マスクや布マスクでは表情や口形が見えないため、話し手の感情や話の内容等をつかみ取ることは大変困難です。

 そのような意味からも、コミュニケーション上は「透明マスク」が有効な手立てとなりえます。

 実は、始業式の校長挨拶では、クリアファイルを使ってこしらえた透明マスクを着けて話をしました。実際に使ってみると、使用後に結構な量の飛沫がくっついていたので、あらためてマスクの有効性を認識したところです。

 学校再開を見据えて、自作の透明マスクを準備する先生方もいますが、学校としても市販の透明マスクを既に購入し試用しています。透明部分を広くしたり、隙間を埋めたりする工夫等が必要と思われますので、より良いものに改良していきたいと思います。(『熊聾マスク』が作れたらいいなぁ‥)

 最後にお知らせですが、本日、熊本日日新聞社から「透明マスク」に関して本校に取材がありました。明日、熊日朝刊に掲載されると思いますので、是非目を通していただければと思います。

    令和2年4月21日    

     熊本聾学校長  五瀬 浩

今、熊聾では・・・(その3)


 
 小学部の子供たちが駆け回っている中庭の端には、数年前まで築山とトンネルがありました。熊本地震の後の調査で危険箇所であることが分かり、現在は撤去され、立ち入りできないように三角コーンが置かれているところです。

 これまでは地肌がむき出しになっていたところですが、4月16日に、小学部の先生方と事務室の技師の先生方で「ラベンダー」や「ローズマリー」、「クチナシ」等の苗を合わせて約70株植えました。ある先生は「○○さん、△△さんたちが喜ぶだろうなぁ」なんてつぶやきながら、子供たちの喜ぶ顔を想像しながら植えておられました。他にも「ユキヤナギ」と「ヒュウガミズキ」を別の場所に植えてあります。(どこに植えてあるかは秘密です。今度学校に来た時に探してみてください。)


 学校再開後には、苗が少し大きくなっていることでしょう。綺麗に咲いたときは色とりどりに咲き誇り、華やかになると思います。どうぞ楽しみにしていてください。他にもチューリップやパンジー、ベゴニアなどが今満開です。せっかくなので、このホームページの写真でおすそ分けします。

  
令和2年4月20日     

    熊本聾学校長  五瀬 浩


 

今、熊聾では・・・(その2)

 熊本地震から4年が経過しました。4月14日は前震が、そして16日は本震が起きた日です。
 熊本地震の際には、全国の皆様から物心両面にわたって多大なる御支援をいただき、あらためて感謝とお礼を申し上げます。
 未だに仮設住宅での生活を余儀なくされていたり、自宅再建の目途が立たない方がいたりと、まだまだ復興半ばの状況です。

 最近は新型コロナウイルスの影響で、熊本地震のことが薄れている感がありますが、熊本県人にとっては忘れることのできない、そして忘れてはならない日です。本校では、今後も熊本の創造的な復興を目指していくこと、後世に繋いでいくことを誓い、熊本地震で犠牲になった方々に対し、全職員で黙祷を捧げました。

今、熊聾では・・・(その1)

  4月14日(火)朝8時30分、熊聾の全職員が体育館に集まり、会議を開きました。会議のテーマは、休校期間中の、そして更に延長されるかもしれない休校を見据えての「子供たちの学習保障や心のケアをどのようにしていくか」というものです。前週に学習支援のための緊急プロジェクトチームを立ち上げ、短い期間に今後の対応策を検討し、14日当日に全職員向けに提案をしてもらいました。
 県立学校の児童生徒へのタブレット1人1台導入が未だ実現していない状況ですが、今出来るところからスピード感をもって進めていこうと考えています。
 先ずは、児童生徒・保護者の皆さんに学習支援の希望の有無、御家庭におけるネット環境の状況、可能なやり取りの方法等についてのアンケートを早急に実施します。御協力のほどよろしくお願いします。

令和2年4月16日     
 熊本聾学校     
  校長  五瀬 浩  

令和2年度のスタートにあたり・・・

 令和2年度がスタートしました。

 数日続いている好天と粘り強く咲いている桜の花が、進級、新入の子供たちを今か今かと待っていたかのようでした。

 4月8日(水)には学部毎に時間をずらして始業式を実施しました。そして、翌9日(木)の入学式では出席者を新入生と保護者、本校職員に限定したり、プログラムを短縮したり、席の間を十分に開けたり、さらには体育館の窓を開放したりと、昨年度末から続く新型コロナウイルス感染症の影響で、本校も異例尽くしの対応を迫られています。

 日本中がこれまでに経験したことのない状況を目の当たりにして、いつまで続くことになるのかという不安も抱きながらのスタートになりましたが、心温まる場面にも幾つか遭遇しました。始業式当日は寄宿舎を閉舎したこともあって遠方の生徒たちの出席は叶いませんでしたが、ほとんどの幼児児童生徒たちが久しぶりに会う友との再会を喜んでいる様子が窺えました。「子供たちが学校に来てくれるだけでこんなに賑やかになり、先生達の表情もパッと明るくなるんだ。」と、あらためて子供あっての学校だと感じました。さらには、入学式に参加できない幼稚部在校児のお母さん方が、翌日入学してくる3歳児(赤組)さん向けにお祝いの壁面掲示物を作ってくださっていました。なんともその心遣いとチームワークの良さに感嘆したことと併せて、本当に幸せな気分になりました。

 今後しばらくは休校が続くことになり、課題も多々ありますが、全職員で知恵を出し合い、工夫しながら、この難局を乗り切っていきたいと思います。

 保護者の方々、関係の皆様におかれましても御理解と御協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

 まずは、学校再開の日まで皆様が健康で過ごされますことをお祈りしております。

熊本県立熊本聾学校   

校長  五瀬 浩

★入学式の様子★

  

「くまろう祭」を終えて

 11月30日(土)、令和元年度「くまろう祭」は多くのご来賓、ご家族、卒業生、そして関係団体のご臨席とご協力を得て、無事終了しました。

 今年度は、くまろう祭テーマ「心を一つに前へ!新たな物語に~令和の序章~」のもと、各学部等からのステージ発表、そして展示を中心に催しましたが、その随所に子供たちのひかり輝く個性を見ることができ、大変うれしく思いました。

 本番に至るまでには、楽しいことだけではなく、それぞれに壁にぶつかったこと、悩んだこと、苦労して作り上げたこと等があったかと想像します。しかし、それらを乗り越えながら、子供たちは確実に一歩前へと踏み出すことができたと思います。それぞれの経験をバネにして、自分に自信をもってこれからの学びにつなげていってほしいと願っています。

 

 また、小学部のたんぽぽ学級の発表は欠席のお友達が増えたため、ビデオ上映に変える形になりましたが、皆さんの日ごろの頑張りの様子が伝わってきました。日を改めて、みんな揃ってのお披露目の機会があることを期待します。

 

 結びになりますが、当日朝早くからお出でいただいたご来賓の皆様をはじめ、ご家族の方々、ご参観いただき誠にありがとうございました。

 併せて、「くまろう祭」をバザーで盛り上げてくださったPTA役員の方々、本校高等部就労コースの生徒作品製作にご協力をいただいた熊本はばたき高等支援学校の皆様、そして、展示等にご協力いただきました県ろう協青年部及び難聴協会青年部の皆様本当にありがとうございました。今後とも本校へのご支援・ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

 さあ、幼稚部から高等部までの皆さん…次の目標に向かって、また今週からの学校生活を充実したものにしていきましょう。

台風15号から学んだこと

令和元年9月12日 五瀬 

 

 先週8日、台風15号が関東地方を襲いました。

 まずは、台風15号により、命を落とされた方へのお悔やみと被害に遭われた方々にお見舞いの言葉を申し上げます。

 

 このたび関東地方を直撃した台風15号が残した爪痕は、私たちの想像(想定)を越えるものとなっています。また、8月中旬に九州北部地方を襲った豪雨など、近年日本列島の至る所で、いや世界のあちこちで何がしかの災害が起こっています。やはり、地球温暖化の影響があるのかと思わざるを得ないような状況です。

 

 さて、台風15号関連のニュースが台風通過後も毎日のようにテレビ等で報道されています。台風が過ぎ、3日目を迎えても水や電気等のライフラインが復旧しておらず、水や食料の確保、携帯電話の不通、ガソリン補給ができないことによる移動の問題等々、市民生活に大きな影響を与えている状況が伝わってきます。また、私の前任校では、医療的ケアを必要としている子供たちがいましたので、災害弱者と言われる障がいのある方々や高齢者の方々はどのようにされているのだろうか、大丈夫だろうかという思いも込み上げてきます。

 

 本校は、今年1月に熊本市と福祉子ども避難所の設置に係る協定書を締結しました。学校の取組としては、備蓄品の確保、防災訓練の実施、防災マニュアルの整備等、防災教育の充実にも努めているところです。

 防災のための取組を組織としては進めてはいるつもりですが、実際に大きな災害が再び起きたときに、本当に熊本地震の経験を教訓として生かせるかどうかは、最終的には各個人の意識と行動に係ってくると思います。

 災害は再び起こりうること、災害の記憶を風化させず後世に伝えていくべきこと、私たち一人一人が日頃から災害への備えを怠らないことを、この台風15号の教訓として学び実践していかねばなければなりません。

 

 以下は、私自身が最近確認した主なことがらです。

 

□   3日分の水と食料があるか。(学校にも備えているか。)

□   非常時に持ち出せるものをまとめているか。

□   車のガソリンは常に半分以上入っているか。

□   携帯電話の充電用バッテリーの備えは大丈夫か。

□   家族との連絡手段(方法)は確認できているか。 等

 

 皆さんは、学校での備え、各家庭での備えは大丈夫でしょうか?

 是非、確認してみてください。

「令和」時代の幕開けとともに・・・

 平成31年度がスタートし、その1ヶ月後には年号が「令和」へと変わりました。今年になって2度目の正月を迎えたような気分になったのは私だけだったでしょうか!?

 さて、日本中が令和元年を迎えた今年は、熊本はばたき高等支援学校の開校、盲聾の寄宿舎新築移転、そして運動場の整備等々、本校の学校環境は大きく変わってきています。そのようなときだからこそ、熊本聾学校にとっても良いチャンスと捉え、学校変革の年にしたいと考えています。

 本校の子供たちにとっての教育活動を保障することは当然ですが、さらにステップアップした「魅力ある熊聾教育の創造」を目指して教職員一丸となって取り組んで参ります。今後の具体的な取組については、お便り等でお知らせしていきます。

 また、保護者の皆様や関係機関の皆様にも様々な提案をさせていただきながら、PTA・関係機関と一体となり新しい仕組み作りにもチャレンジしていきたいと存じます。

 今後とも本校教育活動に対しまして御理解・御支援を賜りますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

スポーツを通して学ぶとこ

 最近、スポーツ界で実にいろいろなこと起きています。大学アメリカンフットボールでの危険タックル、高校バスケットボールでの審判への暴行、高校ハンドボールでの肘つき等、目を疑うような行為が次から次へと…。

 そんなニュースが入る一方、サッカーワールドカップでは惜しくもベスト8を逃した日本チームでしたが、試合後のロッカールームを綺麗に清掃したうえに、感謝の言葉を残してきた彼らに世界から賞賛の声が上がりました。日本人として、嬉しくも誇らしく思えるニュースでした。

 どのスポーツ競技も、勝つことをひとつの目標に頑張っていることは言うまでもありません。しかし、勝つことのみに偏った勝利至上主義が、先に挙げたような事例に繋がるのではないでしょうか。

 本校には運動部活動として、陸上部・バドミントン部があります。部活動の意義を考えたとき、最終的に目指すところは「豊かな人間性や社会性の育成」です。子供たちそれぞれの体力・競技力の向上はもちろんですが、異年齢集団での活動をとおして、自主性・協調性・責任感・友情・連帯感、そして思いやりや感謝の心等々を育んでいくことが何より大切なことと捉えています。

 前述のようなニュースを目の当たりにして、私たちは何のためにスポーツをしているのか、子供たちにスポーツをとおして何を学ばせようとしているのか、私たちの足元を見る機会にしたいと思います。

梅雨入り雑感

 気がつけば赴任から3か月目に突入です。

昨日まで続いていた晴天の日々が一転、予報どおりの雨模様となりました。

雨の日の昼休みは、小学部の子供たちは給食が終わると遊びたい一心で一目散に体育館に向かいます。校長室のドアを開けていると、「今から鬼ごっこしに行くよ~!」と私に報告していく1年生の子。「なんとまあ子供らしい! 愛らしいことか」と思いながら、はしゃぎながら駆けていく子供たちの背を見送りました。

 小学部の子供たちに限らず、幼稚部の子供たちにも、学校にいる間もっともっと思いっきり遊んでもらいたいなあという気持ちがあるのですが、なかなか叶えられないジレンマ(時間設定の難しさ)があります・・・。

運動会を終えて

 運動会前日の午後から降り出した雨…。夜11時頃には雨脚が強くなり、体育館での開催も覚悟したところでした。しかし、その後夜半過ぎには雨が上がり、グラウンドの水はけが良いこともあって、当日朝6時の時点では「運動場でできるかも…」という程の状態になっていました。そして、早朝からの教職員による砂入れの作業、テントに溜まった水抜き・拭き上げ作業などを行なったこともあり、予定どおりの時刻に開会できました。
 すべての種目それぞれにおいて、各学部の子供たちが懸命に走る様子や楽しんでいる様子、悔しさをこらえきれない様子等、様々な表情を見せていました。また、中高生が幼小の子供たちを優しくお世話してくれている姿など、幼小中高一貫教育を行っている聾学校ならではの微笑ましい光景も見られました。さらには、卒業生も多数集い、来賓競技や全校ダンスにも快く参加してくれました。あらためて、卒業された皆さんの聾学校への愛着の強さを感じたことでした。
 これまでの練習の日々から本番当日まで、子供たちには悲喜交々の出来事があったことと思います。それら様々な経験の積み重ねをとおして、子供たち一人一人が一回り成長し、次へのステップにつなげていってくれることを心から願っています。
 最後に、当日朝早くからお越しいただいた御来賓の方々、御家族の皆様に厚くお礼を申し上げます。
今後とも熊本聾学校への御支援をどうぞよろしくお願いいたします。

高校総体の激励会

 毎週火曜日には生徒朝会が行われているのですが、今週は生徒朝会に替わり、高等学校総合体育大会に出場する生徒の激励会を行いました。
 本校からはバドミントン部9人、陸上競技部7人の選手が出場する予定です。
 私からは選手諸君に、「これまでの練習の成果を十分に発揮し、最後まで諦めずに頑張りぬくよう期待していること。熊本聾学校の生徒として、また高校生としてのマナー・ルールを守ること。他の高校生との交流も機会があれば深めること。」等について話をしたところです。本番まであと僅かな期間ですが、特に3年生にとっては悔いの残らないよう、またケガのないよう、練習に臨んでもらいたいものです。
 ファイトー! くまろう!

赴任の挨拶


 この四月に熊本かがやきの森支援学校から赴任してきました五瀬と申します。二年振りに本校に戻ることができ、大変嬉しく光栄に思っているところです。 
 さて、平成30年度は、幼稚部6人、小学部7人、中学部3人、高等部9人、専攻科1人、計26人の新入生を迎え、全校幼児児童生徒総数85人でスタートしました。 
 私は、本校のめざす子ども像である「自ら学び 進んで関わり 豊かに表現する子ども」の育成を念頭に置きながら、子供たち一人一人が「自立」「社会参加」できるよう、精一杯の支援をしていきたいと思います。また、本校を巣立っていく生徒たちには、将来、単に社会人として独り立ちし、職に就くだけではなく、周りから愛される人として育っていってほしいとも願っています。そのために、私たち教職員一同、従来から取り組んできている学力充実に向けた取組を更に進めながら、豊かな人間性を育むとともに体力増進にも力を注ぎ、子供たち一人一人が夢の実現に向けて安心して学べる環境の整備に力を入れていく所存です。 
 子供たちから「熊本聾学校で学んで良かった。」、また保護者の方からは「熊聾に通わせて良かった。」等と言っていただけるような学校を目指していきます。 
 入学式の式辞の中でも述べたことですが、全教職員が知恵を出し合い、工夫を重ねながら取り組んで参ります。 
 今後とも、保護者・熊本ライトハウス・その他関係機関の皆様方の御支援・御協力を賜りますよう、どうぞよろしくお願いいたします。