日誌

2020年10月の記事一覧

南阿蘇断層被害見学会【土木科】

1 期日
 2020年10月29日(木)終日

 2 行程
 立野ダム展望所 → 57号線落橋箇所 → 阿蘇大橋
 → 長陽西部小学校(昼食) → 高野台(地すべり)
 → 俵山展望台 → 益城町堂園(断層)

 3 対象学年
 土木科2年生40名

 4 講師
 国立大学法人 熊本大学 くまもと水循環・減災教育センター
 教授  松田 博貴様
 特任准教授  鳥井 真之様

5 目的
 熊本地震により、南阿蘇・益城町を始め、多くの県内の地域が被害を受けた。特に、道路、電気、水道などの生活を支えるインフラ構造物に関する被害は、地震のメカニズムに関係しており、専門的な見地から断層による地震のメカニズムを理解することは、土木技術者として災害対応型エンジニアを目指す上で重要である。そこで、今回、専門家による講話を受けて、被災箇所を見学することで、その理解を深めたい。

6 内容
 南阿蘇・西原村を中心に、熊本地震の際に、断層のずれによる被害箇所を見学する。現地学習には、事前学習で講義していただいた松田教授・鳥井准教授にも同行いただき、見学会を実施した。

  

 

 

 

 

第30回全国産業教育フェア大分大会

スーパー・プロフェッショナル・ハイスクール事業発表会

日時:令和2年10月24日(土) 10:20~12:30

第30回全国産業教育フェア大分大会にて,SPH事業の発表会が併せて開催されました。
今年はコロナ禍により,動画発表とオンライン協議という形となりました。

公式ページはこちら

 


熊工会場の様子です。オンラインで大分会場とつながっています。

 
こちらは大分会場の様子です。ここから全国の学校とつながっています。


リアルタイムで全国とつなぐためにはこれだけの機材が必要だそうです。


大分会場に展示されていたポスターです。
展示ポスターPDF:R2ポスター.pdf

 



大分のメイン会場の様子です。かなり広い建物でした。

 

仮設住宅「みんなの家」見学【インテリア科】

SPH事業に伴う見学を実施しました。

 10月14日に、インテリア科1年生が西原村にある袴野集会所と星田公民館の見学に行きました。

 この二つの公民館は、仮設住宅に建てられていた「みんなの家」を被災地の集会所や公民館として移転、活用されているものです。

 当日は西原村役場の方や、関係された設計事務所の方々においで頂き、仮設住宅に建設されるときや移転するときの様子を説明していただきました。

 特に、避難者や地域住民とのワークショップを重ねることで、仮設住宅では皆のリビングとして活用していただけたこと。移転後は集会所として長く使い続けるための工夫ができたことを、具体的に説明していただきました。生徒たちもしっかりとメモを取りながら聞いていました。

 西原村役場の山田様、セルアーキテクト、(株)産紘設計の方々。また袴野地区、星田地区の皆様、有り難うございました。

 袴野集会所内での説明

 


 ヨーロッパにも行った「みんなの家」の模型

 


 星田公民館での説明

 


 星田地区の被災状況の説明

 

アスファルト舗装実習【土木科】

令和2年SPHアスファルト舗装実習

1 期日
 2020年10月13日(火) 終日

2 場所
 熊本工業高等学校
   ①正門前歩道
   ②体育倉庫前

3 対象学年
 土木科1・2年生(89名)

4 協力
 (一社)熊本県道路舗装協会

5 目的
 土木科ではインフラ復旧に貢献できる技術者の育成を目指して研究を進めているが、今回、校内のアスファルト舗装実習を(一社)熊本県道路舗装協会の御協力により実施しました。内容は、機械施工、維持修繕工法、カラー舗装、仮復旧体験です。
 道路舗装は、災害時のライフラインの復旧の中でも、救急車両を通し、支援物資を運搬するためにも非常に重要なものです。今回の実際のアスファルト舗装実習を体験することによって、その技術・知識を深め、舗装技術を通して地域に貢献できる技術者を目指して実施します。 

6 日程
  9:00~ 9:30 開会
  9:45~12:00 実地研修(グラウンド前・正門入口)
 12:00~13:00 昼食
 13:00~15:30 実施研修
 16:00       閉会

 7 内容
  維持修繕工法
  2年生:オーバーレイ工法
  1年生:カラー塗装・段差擦り付け補修

8 実習風景

 動画:         

実習を前に説明を受ける1年生

カラー塗装前に歩道の掃除中

歩道との境界にはマスキング

カラー舗装の体験

塗装の前と後

段差の擦り付け補修

重機と手作業でアスファルトを敷く

境界面は転圧機で滑らかに

バックホウの操縦体験

 

完成した道路で記念撮影!

 

9 アンケート結果

Q1.道路舗装の工事に関して、興味関心がありますか?

Q2.自分の将来の職業に対して意識をしている

Q3.将来、災害に対応できるエンジニアとして活躍していくことに興味・関心がある

 

10 感想(抜粋)

・今までアスファルト舗装の仕事のイメージは「暑そう」とか「きつそう」というマイナスなイメージでしたが、今回の実習で、「人の役に立つことができる仕事」というイメージに変わることができました。また、カラー塗装された道を見ると、見栄えが良く、通る人も気分が良くなり、作った人も達成感があり、道路舗装はやりがいのある仕事だと思いました。

 ・カラー塗装では、塗っていく高さを上げると面積が広く薄くなり、低く下げると面積は狭く濃くなるので、塗料を最小限かつ作業効率を上げるために丁度良い高さで均等に塗る必要があることが分かりました。それに、アスファルトのひび割れの部分は特に塗り残しが起こりやすい安いことも分かりました。SPHは今年で終わってしまうが、このような貴重な経験ができる実習が来年も続いていってほしいと思いました。

 ・舗装体験では、まだ扱ったことのない重機があり、特にタンパを使った締固めはとても難しく、思うように動かすことができずにいました。自分は不器用なので、カラー塗装の作業も難しくて向いていないと感じましたが、このような経験ができたからこそ、次にどのようにすればよいかが分かるし、自分にどんな仕事が向いているのかというイメージもできました。自分ができないからやらないというのは通じないので、自分ができなくてもやれるように頑張りたいと思いました。

 ・舗装作業は想像していたよりも暑く、アスファルトを扱うときは火傷しないように心掛けました。また、ローラーなどの重機を運転するときは死角に十分気を付けて操作しなければいけないことを教わりました。塗装体験では、道路にどのようにして塗装がしてあるのかをとても詳しく教えてもらいました。担当者の方がとても上手に塗装をしていたので、簡単だと思って挑戦しました、意外と難しかったです。実習服は汚れましたが、だんだんと出来ていくことに楽しさや達成感がありました。

 ・カラー塗装体験をするまでは、塗装は簡単なものだと思っていました。でも、実際にやってみると、液体はすぐになくなるからすぐに入れないといけないし、ムラが出来ないように2回も塗装しないといけないのが結構大変でした。これからも自分の想像とは違うものにたくさん遭遇すると思うので、できる限り体験していきたいです。

・今回の体験で色々な重機に乗ることができ、とても楽しかったです。プロの仕事を間近で見て話を聞くことができ、驚くことがたくさんありました。いつか自分もあんな仕事をできるように高校3年間の勉強を頑張ろうと思いました。

 

UAV空中写真及び地上レーザーによる3次元点群データを基にした3Dモデルの動画【土木科】

ドローンと、地上レーザーによる3次元点群データを基にした3Dモデルの動画を、公式YouTubeチャンネルに掲載しています。

https://youtu.be/3MwTxV4pMqw

 

地上レーザーで作成した3次元データは校舎の屋根部分を反映していませんが、壁面は精密にデータを取得しています。これにUAVで作成した3次元データを重ねて3Dモデルを制作しています。