鉛筆 三太郎 越えて羽ばたく 明日の空

 

​■ 歌声の余韻の中で

 三学期の授業や実習が本格的に始まりました。

 ふとした瞬間に、先日の始業式で歌った校歌の一節が胸に蘇ります。

​ 「三岳(さんがく)の険を仰ぎては 心を磨き身を修む」

​ 以前、校長先生からこの「三岳」の由来について伺う機会がありました。

 それは、かつて芦北の地に入るために越えなければならなかった三つの険しい峠――「赤松太郎」「佐敷太郎」「津奈木太郎」を指しているのだそうです。

​ 本校の同窓会が「三太郎会」と呼ばれているのも、この歴史に由来しています。

■ 峠を越えて、身を修める

 農業科の学びもまた、自然という「険しき峠」に向き合う毎日の連続です。

 思うようにいかない気象条件や、冬の寒風。しかし、生徒たちはその困難を避けるのではなく、自らを律し、技術と心を磨くための糧としてきました。

 ​特に、卒業を間近に控えた3年生。

 ひたむきに土と向き合ってきたこの3年間の歩みは、まさに校歌が謳う「心を磨き身を修む」そのものでした。

 

​■ 「希望は高く燃ゆるなり」

 3年生にとって、一番の結びにある「希望」はもはや抽象的な言葉ではありません。三太郎の険しき峠を一歩ずつ越えるようにして積み上げてきた、確かな自信そのものです。

​ まもなく、彼らはそれぞれの道へと羽ばたき、伝統ある「三太郎会」の一員となります。

 たとえ行く手に新たな「険しさ」が待ち受けていても、芦北の空の下で培った強さがあれば、その希望はどこまでも高く燃え続けるはずです。

​ 旅立ちの日まであとわずか。

 卒業していく先輩たちの背中を追いながら、私たちもまた、芦北の嶺に見守られ、誠実な歩みを進めていきたいと思います。

 

​追伸

 さて、素晴らしい未来を語った後で恐縮ですが、3年生の皆さんには今月末、卒業前の「最終関門」となる学年末考査が待ち受けていますにっこり

 これこそが、高校生活で越えるべき最後の「三太郎の峠」かもしれません。

 「身を修む」の仕上げとして、有終の美を飾れるよう、全力でこの坂道を登りきってください。応援しています!

※校歌の全文や「不知火の海」が歌われる二番以降の歌詞については、ぜひ本校ホームページ内の「校歌紹介」のページを探してみてください。