日誌

鉛筆 小寒の 寒さが育む 根と心

 

謹んで新年のご挨拶を申し上げますイベント

 

 

本日、1月5日は二十四節気の「小寒(しょうかん)」。

暦の上では「寒の入り」を迎え、いよいよ冬の寒さが本番となる時期です。

 

■ 「寒(かん)」に宿る、先人の知恵

 古くから、小寒から立春までの約30日間を「寒(かん)」と呼び、この期間に汲み上げた水は「寒の水」として、長く腐らず体に良いものと大切にされてきました。また、厳しい寒さだからこそ、大切な人の安否を気遣う「寒中見舞い」を送るのも、この時期ならではの美しい習わしです。

 厳しい自然をただ避けるのではなく、その力を暮らしに取り入れ、人を思いやる。先人たちが受け継いできた、心のゆとりを感じる季節でもあります。

 

■ 常緑の葉が物語る「静かな成長」

 昨年末、先生方を巻き込んで賑やかに収穫を終えた露地の果樹園。

 黄金色の実はありませんが、そこには柑橘特有の濃い緑の葉が、冬の青空に映えて力強く広がっています。

 常緑樹である柑橘は、冬の間もその葉を落とすことはありません。重い実をすべて預け終えた枝先は、今、この「寒の入り」の厳しい冷え込みを全身で受け止めています。

 実は、この寒さこそが、樹が内側から次なる春へのエネルギーを蓄え、根を深く張るための大切なスイッチとなります。作物も、そして人間も。厳しい環境を経験してこそ、その芯(しん)は強く、甘く、磨かれていくのかもしれません。

 

■ 静寂の農場から、新年の誓い

 生徒たちの声のない農場は、耳が痛くなるほどの静けさに包まれています。

 しかし、手入れされた道具たちや、寒風の中で緑を守り抜く木々を見つめていると、ここは決して「休み」ではなく、春に最高のスタートを切るための「大切な準備の場所」なのだと教えられます。

生徒たちが登校し、この農場に活気が戻ってくるまであと少し。

2026年も、芦北の豊かな自然と、そこに真摯に向き合う生徒たちの「飾らない日常」を、丁寧にお伝えしてまいります。

本年も、芦北高校農業科をどうぞよろしくお願い申し上げますにっこり