工業系列日記

カテゴリ:建築

工業系列(建築)課題研究中間発表

 工業系列(建築)の課題研究の授業において、今年度は「建築✖〇〇」と題しまして、生徒一人一人が研究テーマ〇〇を自分で決めて一年間を通して研究を行っています。

 ある班のテーマの具体例を挙げると、とある生徒は「建築✖ファッション」というテーマを選び、各国の住居形態と民族衣装の関係性を調べ、日本における新たな住居と衣類の形態を提案をし、「建築✖サッカー」というテーマを選んだ生徒は翔陽高校の敷地に商業施設と複合したサッカー専用のスタジアムを設計するなど、建築的な提案を行います。

 また別の生徒は「建築✖橋」というテーマを選び、鉄道と道路が一本の橋を共用する併用橋といった特殊な橋の設計を、「建築✖道路」というテーマを選んだ生徒は、渋滞緩和を目的とした高速道路のジャンククションの設計を行うなど、土木分野の設計にも取り組んでおります。

 画像はその中間発表を行っている様子です。それぞれのテーマを選定した理由から半年間調べたことや研究状況を発表し、お互いの発表について質問したり評価をしあったりしました。

 これから1月の最終発表に向けてブラッシュアップしていき、3年生の総まとめとして作品を仕上げていきたいと思います。

 

 

建築設計競技会への挑戦

工業系列(建築)では課題研究の一環で毎年建築設計競技会(通称コンペ)に取り組んでいます。

今年度は3年次2名の生徒が「季節を味わう住まい」というテーマに沿って住宅の設計を行いました。

手書きで図面を作成し、それを基にして模型を作り、さらにその模型を基にして透視図(パース)を作成するなど、応用的な作業を夏休みを中心に行いました。

今年度も入賞するか楽しみですね!

 

木育教室の実施

8月20日(木)に大津町生涯学習センターにて木育教室を開催しました。

翔陽高校では毎年夏休みに開催しており、今年で4年目となる取り組みです。

木を使ったおもしろ実験やものづくりを通して、木やものづくりに興味をもってもらいたいと考え、地域貢献にもなるように活動を続けています。

新型コロナ対策として、全員マスク着用、手洗い・消毒、窓や入り口は常時開放などの対策を実施したうえで開催しました。

実験コーナーでは木材でしゃぼん玉を出したり、顕微鏡で木の繊維の世界を見てみたり、興味津々に参加してくれていました。ものづくりでは、筆箱やネックレス、コースター、積み木などを作成し、苦労して完成させた後はとても喜んで持って帰ってくれました。

今回使用した木材は県産材の杉を使いました。木を使うことでまた新たな木が植えられ、育ち、森を元気にします。地球環境を守るという事も木育の大きなねらいです。

3年次建築実習での遮へい板の作製

3年次建築実習(木工実習)での作業風景を紹介します。

新型コロナウイルス感染予防対策として、遮へい板を考案しました。生徒一人につき一個製作予定です。写真は材料を機械で加工している様子です。木材は県産材の杉を使用しています。校内で面談などを行う際に役立てます。

 

  ←完成するとこうなります。

 

建築キャリアアップガイダンス

 1/14(火)に建築を選択した生徒を対象としたキャリアアップガイダンスが行われました。講師は資格予備校の総合資格学院から2名お越しいただき、3年次は卒業後に受検可能となる2級建築士について、2年次は建設業界について講演いただきました。

 3年次の講演は2級建築士を中心とした話でしたが、どの資格試験においても重要になってくる内容でした。どんな業種であっても年齢やキャリアに応じた資格を取得していないと昇進や待遇に大きく影響するという話を聞き、就職や進学はゴールではなくそこから更に勉強してキャリアを積んでいくことの重要性を考える機会になったかと思います。

 また2年次の講演は昨年竣工したSAKURAMACHIといった身近な建物を事例に挙げ、建築物が完成するまでに関わる様々な業種を具体的に紹介してくださいました。具体的な会社名はCMくらいでしか知らなかった生徒らも、これを機会に進学や就職に向けて調べ学習を進め、理想的な進路実現に活用してもらえればと思います。

 

 

建築2年大工技能マイスター実習

 12/12(木)と12/19(木)の2日間に渡り、「ものづくりマイスター」であられる小篠(おざさ)マイスターと一口(いちぐち)マイスターの2名をお招きし、建築大工の技能実習を建築の講座を受講している2年次生が行いました。

 実習は2班の分かれ、小篠マイスターには墨付け(木材を加工する前に印を付ける作業)と継ぎ手の加工法(木材を延長するときに行う作業)を、一口マイスターには規矩(きく)術(L型定規の差し金を用いた大工特有の技術)を教えていただきました。

 生徒達は一流の技を間近で目を輝かせながら見ていました。貴重な体験をさせていただきありがとうございます。

 

 

 

江藤家住宅修理現場見学会にスタッフとして参加しました

 12月8日(日)に「第4回 国指定重要文化財 江藤家住宅 修理現場見学会」がありました。建築の講座を受講している3年次生のうち、総合的な学習の時間で「デュアルシステム」として江藤家住宅で実習させていただいている3人が、スタッフとして参加しました。

 担当したのは、「木組み体験コーナー」と記録(写真、ビデオ)でした。多くの方が見学に来られて重要文化財の修理の様子を見学されましたが、生徒たちも精一杯のおもてなしと記録ができたのではないかと思います。

 その他、大津南小学校の4年生が、クイズコーナー、江藤家の歴史の紙芝居、敷地内の建物や庭のガイドを頑張っていました。

 今後も、大津町にある重要文化財の修理事業を、高校の立場としてしっかり見守り、できることをお手伝いしていきたいと思います。

 

 

よろこび保育園での木育教室

令和元年11月13日(水)と20日(水)に、よろこび保育園で木育教室を開催しました。本校生徒は、工業系列建築3年次生7名と家庭系列3年次生8名の15名で取り組みました。

13日と20日の2日間に渡って、のこぎりを使って杉の角材を切っていき、紙やすりで磨き、「森のつみき」を作りました。クリスマスが近い時期なので、小さなクリスマスツリーとして家に飾ることもできます。

のこぎりを使うことも、紙やすりを使うことも初めての子どもが多かったと思います。これをきっかけに木を好きになってもらったり、ものづくりに興味をもってもらえたりするとうれしいですね。

 

 

 

建築設計競技会で2名が入賞!

 工業系列建築では3年次の総合的な学習の時間に建築設計競技会(コンペ)に向けて作品づくりを行っています。今年は日本工業大学主催のコンペに3名、日本大学主催のコンペに3名、修成建設専門学校主催のコンペに4名(内3名が2年次)にそれぞれ応募しました。それぞれに「ひかりの建築に住む」「温故知新の家」「応援する家」といったテーマが与えられ、テーマに対して様々な提案や議論を重ねていきながら作品を仕上げました。

 結果、日本工業大学と日本大学のコンペでそれぞれ1名ずつ奨励賞を獲得することができ、昨年に引き続き2年連続の入賞となりました。入賞した2名は専門学校へ進学が決まっており、進学先でもコンペに取り組んでもらえればと思います。

  

第33回日本工業大学建築設計競技 審査結果

 

第66回日本大学全国高等学校・建築設計競技会 最終結果 

 

 

高校生向け建設産業ガイダンスに参加しました

 11月12日(火)の午後から熊本市流通情報会館において行われた高校生向け建設産業ガイダンスに参加してきました。本校からは、2年次の生徒で建築の講座を受講している生徒と、造園園芸の講座を受講している生徒48人が行きました。

 先輩技術者による座談会で、「現場の先輩たちは思ったよりやさしい」という言葉が出てきたときは、10月にインターンシップで各企業にて研修してきたばかりだったので、なるほどと頷いていました。

 また、各建設業団体のブースでの説明では、色々な業種の方の具体的な話があり、みんな真剣に聞いていました。

 年が明けると、いよいよ進路決定の年。今回のガイダンスは進路決定のために大変参考になったと思います。関係団体の皆さま、ありがとうございました。

   

木工製品できました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3年次の実習の時間に4月から製作してきた木工ベンチがやっと完成しました。翔陽祭(文化祭)が11月10日(日)に一般開放されますが、その時に、材料費程度でお分けしたいと思っています。以下のような日程で行いますので、翔陽祭の時に学校にお出でください。なお、サイズ、デザインは製作者の考えで1台1台違います。また、木工の授業で使用した木材も再利用しております。ご了承ください。

  ・11月10日(日)

     9:30より 整理券発行

    10:30   希望者多数の場合は、この時間に抽選となります

            整理券・材料代と引替にお渡しします

  

高校生向け就職ガイダンスおよび現場見学会(阿蘇地区)

 10月31日(水)工業系列建築の生徒は、熊本県建設業協会阿蘇支部の皆さんの協力をいただき就職ガイダンスおよび現場見学会に参加しました。午前は熊本地震で被災した車帰橋の災害復旧現場の見学、VRを用いた現場体験、午後は、建設業の魅力についての話をうかがいました。

 初めて現場を見学する生徒も多く、建設業の世界に触れることができ、建設業への進路を考えるきっかけにもなったようです。

 

         

 

            

 

崇城大学つまようじタワー耐震コンテスト 3位入賞!

 9月21日(土)に崇城大学主催「第9回つまようじタワー耐震コンテスト高校生大会」が行われ、本校の2年次生の製作したタワーが3位に入賞しました。また、出場した他の4台のタワーも本校の過去の成績を上回るものでした。

 授業と部活動と期末考査(2学期制のため9月上旬に実施)と平行して製作するのは大変でしたが、苦労した成果はあったと思います。

 来年は優勝を目指します!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

木育教室を開催しました!!

7月31日(水)と8月7日(水)に、大津町生涯学習センターで木育教室を開催しました。木育とは子どもをはじめとするすべての人が「木とふれあい、木に学び、木と生きる」取り組みです。子どものころから木を身近に使っていくことを通じて、人と木と、木や森との関わりを主体的に考えられる豊かな心を育むことを目的とし、翔陽高校では今年で3年目の取り組みとなります。

 今回は木を使った実験や、ものづくり体験として筆箱やペン立て、ネックレスなどを参加者に作ってもらいました。また、のこぎりの使い方も翔陽生が丁寧に教え、安全に木材を切り、釘を打ち込むなど初めて体験する参加者も多くいらっしゃいました。みなさん完成後はとても喜んでくださいました。また来年度も開催したいと思います。

 また、11月に近隣の保育園でも木育教室の開催を予定しています。今度は建築の生徒だけでなく、家庭系列の生徒とも協力して行う予定です。

 

授業風景 建築製図

本校で行っている建築製図の授業の紹介をします。

まず1年次では「工業技術基礎」の講座を選択している生徒のみ、少しだけ製図を行います。

次に2年次になると将来を見据えて建築の講座を選択できるようなり、木造の基本的な図面の課題を行います。

そして3年次になると専門的な図面やパソコンで作図を行うCADの課題を行います。

 

始めは1年次の工業技術基礎の建築製図です。課題は平屋建て木造住宅のトレースです。基準線が書いてある図面に図形の切り欠きが施されたテンプレートという定規を使い作図を行います。生徒らは初めての作業に戸惑いながらも集中して取り組んでいる様子です。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続いて2年次の建築製図です。これは軒先周りの詳細図を書いている写真です。2年次からは真っ白な紙からスタートします。各課題を通して部材の名称を覚え、建物に必要な図面一式の書き方を覚えることができます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に3年次の建築製図です。これは木造2階建て平面図を書いている写真です。3年次では他に木造の各伏図や鉄筋コンクリート造3階建ての図面も書きます。また実習ではパソコンを使用し作図を行うCADを取り入れております。3年次では2年次で習得した知識を応用することが求められ、社会に出ても適用する人材を育てていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

熊本県建設企業の魅力発見フェア

6月13日(木)の午後からグランメッセ熊本展示ホールにて県内建設企業の生の情報や魅力を発信する展示会が行われました。本校の建築を選択している生徒67名と建設業に興味のある電気、造園の生徒6名の計73名が参加してきました。

まず建設重機のICT技術を説明するプレゼンテーションを聞きました。重機の自動化が進み操縦席に人がいなくても工事が行えるようになる未来が間近に迫っているようです。

次にワークウェアファッションショーを見ました。工事現場で働いている方の負のイメージを払拭すべく、作業着メーカーの方は若い人が普段着にしてもオシャレに見えるデザインの作業着を販売しているそうです。会場ではプロのモデルやスタイリストの方の着こなし方を間近に見ることができました。

後半は各企業ブースを周りながら企業の方の話を聞いたり、瓦や配筋の体験をしたりしました。3年生は具体的に就職を意識していることもあり、企業の方と熱心に話し込んでいる姿を度々見かけました。2年生はまだ建設業のイメージが沸いていないためか戸惑っている姿も見かけましたが、重機の座席に乗ったり落下防止の安全帯を付けたり等、体験を中心に充実した時間を過ごせたようでした。

 

 

 

 

出前授業「土工事」がありました(工業系列建築)

12月10日()、朝9時から12時まで、熊本県鳶工業組合連合会の方々においでいただき、「土工事」の授業をしていただきました。当日は寒波によりかなり冷え込んでおり、みんな完全防備で授業に挑みました。

内容は、実際に使用されている道具(建設機械)を使い、基礎やり方出し~床堀~埋め戻しまでを見学しました。レベルやトランシットを使って測量する時の合図の仕方や、バックホーを使って床堀や埋め戻しをするプロの技に、「スゴイ!」とか「カッコイイ!」という声が上がっていました。

今回は、普段の授業で見ることのできない実際の作業の様子を見ることができ、建物をつくる過程が具体的にイメージすることができました。また、将来の仕事を考える良いきっかけとなったので、これからしっかり進路選択をしていきたいと思います。

 

  鳶工業組合連合会の皆さまには朝早くから準備をしていただきました。




  レベル出し


  値切りも見学しました



  機械の操作と、穴の正確さにビックリ!!

 


  バックホーの操作も体験させていただきました。

 

「ぬりかべワークショップ」のお手伝いをしました

 11月29日()、30日(金)の午後、大津南小学校の3年4年の児童対象のぬりかべワークショップが実施されました。これは、現在修理中の国指定重要文化財「江藤家住宅」の工事現場で地域学習として行われたものです。翔陽高校工業系列(建築)の生徒たちは、その補助として活動しました。

 

  ※3年生の2人は、土壁にする枠の製作からお手伝いをしました。


 

   

 ※始まる前に、泥の準備をします。


子どもたちに渡します。

  

 

 ※子どもたちは熱心に、そして楽しそうに塗っていました。



※最後の仕上げは、高校生もやりました。この壁は、今後の現場見学会などで活用されるそうです。

当然、後片付け・道具洗いもしました。




子どもたちの学習のお手伝いをしただけではなく、高校生も工事現場の様子や建物の見学、職人さん(左官)の技のすごさを体験することができました。またこのような機会があれば是非参加したいと思っています。


第32回日本工業大学建築設計競技授賞式

工業系列建築では総合的な学習の時間にオリジナルの建築の作品をつくり、建築設計競技会に応募する活動を行っています。今年は日本工業大学が主催する建築設計競技会に6名が応募しました。お題は「4匹目の子ぶたの家」を提案するもので、童話の3匹の子ぶたにもし4匹目がいたらどんな土地にどんな家を建てたかをそれぞれ考えました。

全国から200点近い応募がある中で3名が奨励賞を、3-4の吉永智晃君が風をテーマにした作品で見事佳作を受賞し、11月3日(土)に行われた授賞式に出席してきました。授賞式は埼玉県の日本工業大学にて授賞式が行われ、審査員の先生から直接作品の講評を頂いたり他校の上位入賞者の生徒らとの交流を行ったりしました。

今回の経験を今後の作品に活かしてもらえればと思います。

  

くまもと建麗会の方々との現場見学会・交流会

コマツIoTセンター九州にて、熊本県工業系高等学校女子生徒とくまもと建麗会との現場交流会がありました。来年度建築系列を希望している女子生徒が参加し、最先端のドローン測量のデモンストレーションやICT建機の試乗体験を行いました。
生徒は、初めて
ICT建機を試乗して、難しい操作がボタン1つで簡単にできることに大変驚いた様子でした。
女子高校生が大型建機を乗りこなす未来がそこまで来ています。