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【建築科】【WCP】見えない部分にもプロの知恵を――「憩いの庭」ベンチプロジェクト、細部に宿る技術と情熱

 10月に入り、校内の「憩いの庭」プロジェクトもいよいよ大詰めを迎えました。マイスターによる全4回の実技指導を終えた建築3年生たちは、現在、自分たちの手で最後となる仕上げ作業に精魂を傾けています。

 丁寧な手つきでやすりをかけ、かんなを研ぎ澄ませて木の角を優しく丸める面取りの作業。木材同士が擦れ合う音だけが響く実習棟は、いつもの賑やかさとは一転し、どこか心地よい静寂と深い集中力に包まれています。一つひとつの工程に想いを込め、仕上がりの美しさと安全性を追求するその表情は、本ものの技術者です。

 

 今回の仕上げでは、見えない部分にもプロの知恵とこだわりが詰まっています。ベンチの底面にあたる部分には、あらかじめ濃い色の防腐・防水塗装を施しました。地面と接して湿気の影響を受けやすい部分の耐久性を極限まで高めるための工夫です。全体は後日、木の温もりや美しい木目をそのまま活かすクリア塗装で仕上げますが、耐久性と美観の 両立という実践的な設計思想を自分たちの手で体現しています。

 水俣の豊かな森林が育んだ一本の木から始まり、最新の設計・加工の視点とプロの職人技を注ぎ込んで生み出される「憩いの庭」のベンチ。建築科には、教科書を読むだけでは決して得られない、本物の素材と技術、そして地域社会に直接貢献するリアルで先進的な学びの場が広がっています。

 自分たちの手でデザインし、汗を流して形づくったものが、これからの学校や地域を豊かに彩っていく――この感動と誇りは、ここでしか味わえない一生の財産です。ものづくりの真髄に触れ、未来の暮らしと地域を自らの手で創り出すプロフェッショナルへの第一歩を、私たちと一緒にこの水俣高校建築科で踏み出してみませんか。

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