SGH日記

水俣環境アカデミア高大連携未来塾

1 概要

  平成28年11月から2回に渡って「環境デジタルアート」をテーマに慶應義塾大学と遠隔講義を実施した。その中で本校生徒が提案したアイディアについて、今回および平成29年夏のワークショップで実現させる。

  今回のワークショップでは、最近普及している、簡単にセンサーなどを接続することができるデジタルDIYプラットフォームを活用し、身の回りの環境(音・光・熱・湿気等)をデジタル情報として取り込み、それをアートとして表現することを目標に、プログラミングの基礎を学び、機器を使用して実践した。

2 参加者

(1)水俣高校56名(1年生普通科45名・機械科7名・電気建築システム科4名)

(2)慶應義塾大学学生7名 

3 内容

(1)2月4日(土)

   9:30 自己紹介とグループ分け

  10:00 ワークショップの目的と導入

  10:30 デジタルDIYプラットフォームを使ったセンサー情報の収集

  13:00 インターネットの仕組み

  14:00 イーサネットケーブルの作成

  15:00 2組のデジタルDIYプラットフォームを使ったセンサー情報送受信

(2)2月5日(日)

   9:30 スマートIoT照明などを使ったデジタルアートの制作

  13:00 IoTプラットフォームの紹介(IFTTTMeshなどの紹介)

  14:00 次回ワークショップに向けてのディスカッション

  16:00 ラップアップ  

4 実践詳細

(1)デジタルDIYプラットフォームを使ったセンサー情報の収集

   1台の組み込み計算機にセンサーおよびアクチュエータをつけて、センシングと表現の基礎を習得する。

  ・ArduinoボードのみでのLEDの点滅

  ・ボタン、光センサーによるLEDの点滅

  ・気温の測定

  ・LEDの調光

  ・角度センサーとLEDの調光

(2)2組のデジタルDIYプラットフォームを使ったセンサー情報の送受信

   一方のデジタルDIYプラットフォームからインターネットを介してもう一方のデジタルDIYプラットフォームにデータを伝え、ネットワークを介してデータをやり取りする手法を学ぶ。

  ・データの送受信

  ・ボタン、光センサーによるLEDの点滅

  ・気温の測定

  ・角度センサーとLEDの調光

(3)スマートIoT照明を使ったデジタルアートの制作

   スマートIoT照明(Philips Hue Go)を使い、ネットワークを介して機器にデータを送信する本格的な仕組みを学ぶ。

5 今後の展望

(1)2017年4月から7月にかけて遠隔講義システムを使ったワークショップを行い、デジタルアートの制作に向けた議論を行う。

(2)2017年8月に水俣市で実施するワークショップにおいて、環境デジタルアートを作り上げる。