芸術コースブログ
元永本古今集
元永本古今集は平安時代に書写され、「古今和歌集」完本として最古の写本です。
原本は鮮やかな色を染めた地に、雲母を撒き、さらにその上に金銀をまいた華麗な紙を用いてあるため、私も色鮮やかな紙を使用しました。
書は、1首を2〜3行書きや散らし書きで書かれてあるため構成が難しく苦戦しました。
自作の詩「自信」
書で表現することに自信がなかったですが、これまで自分を支えてくれた言葉や積み上げてきたことを筆で書くことが、とても楽しかったです。
制作していくなかで、自分らしく表現することが難しいところでしたが何度も練習を重ねることで自分らしさを表現することができました。
米芾「蜀素帖」
私がこれまで取り組んできたこの「蜀素帖」は、蜀で織られた絹の巻物に書かれており、潤渇の変化があります。
潤渇の変化と2x8の紙に五行書きの構成が思っていた以上に難しく、苦戦しました。
米芾「帳季明帖」
これまで米芾の蜀素帖に取り組んできましたが、米芾の比較的晩年の書と思わせる傑作である張季明帖に惹かれ臨書しました。
柔軟で自由に書かれているところを表現することが難しかったです。
王羲之「清晏帖」
私が王羲之の清晏帖を制作した理由は、日常の書体として使われる三つの書体(楷書・行書・草書)の手本にされ、時代を超えて評価され続けた書聖である王羲之の作品だからです。その中でも自分が取り組んだことのない草書、美しく力強い作品を臨書したいと思い制作しました。