校長室便り

一期一会

曼珠沙華 抱くほどとれど 母恋し

曼珠沙華 抱くほどとれど 母恋し

ちょうど9月の彼岸の頃、まるで時を知っているかのように、一斉に咲き出す曼珠沙華(彼岸花)。畦道に咲くこの花の色は燃えるように真っ赤で、背景の緑とのコントラストが実に鮮やかです。花弁が反り、放射状に伸びるおしべ等の形状も印象的。墓参りの時期でもあり、別離を連想させることで嫌う人もいますが、花の見頃はすぐに過ぎてしまいます。

「曼珠沙華 抱くほどとれど 母恋し」は、熊本を代表する俳人中村汀女の句です。秋の彼岸頃に真っ赤な曼珠沙華がいっぱい咲いていた。幼な子と一緒にそれを抱くほどたくさん採りながら、ふと、望郷の思いと母親を慕う思いが募ってきた。そんな句意です。

結婚後10年間、句作から離れていた彼女がようやく再開したのが昭和7年、当時32歳で3人の母親だった横浜時代の作品とのこと。きっと、実家そばの江津湖畔の風景とともに母親を強く思い出したのではないでしょうか。誰にとっても、いくつになっても、母親は特別な存在です。

本日、県こども総合療育センターの研修室をお借りして第2回松東セミナーを開催しました。職員の一人が講師席に飾ってくれました。

23日(土)は彼岸の中日。一雨ごとに秋も深まっていきます。

 平成29年9月21日       熊本県立松橋東支援学校長 松田 満


 

 

 

 

 

 

 

 


0