日誌

校長室からの便り

今、熊聾では・・・(その389)

 先週16日(水)昼休み、今年度3回目のシェイクアウト訓練を実施しました。

 前回までの訓練と大きく異なる内容は、昼休み中の実施ということで、子供たちは思い思いに過ごしている状況であり、近くにいる職員が連携し、如何に早く安全を確保するかというところでした。

 室内、運動場などでの安全確保のための行動が上手くできたか、放送等による伝達に問題がなかったかどうか等の検証を行い、今後の防災教育に生かしていきたいと思います。

 
令和4年2月21日      
熊本聾学校 校長 五瀬 浩 

今、熊聾では・・・(その388)

 2月16日(水)、小学部4・5年生が「ペンタゴン交流」(旭川聾学校、岡崎聾学校、浜田ろう学校、熊本聾学校、筑波技術大学)に参加しました。

 一番盛り上がった場面は、旭川聾学校からの「○×クイズ」でした。「旭川の最低気温は?」、「2m以上のつららが出来るか?」、「校庭でスキーが出来るか?」「6人乗りのリフトがあるか?」等々、雪国ならではのクイズに本校の子供たちは興味津々でした。中でも、生中継で旭川聾の子供たちが校庭でスキーをしたり、水を含んだタオルを振り回すことでたちまち氷ってしまい、タオルが立ったりすることを見た時には、「やば~い」「うそでしょう!?」と興奮気味でした。

 技術の進歩によって、遠く離れたお友達ともリアルタイムでつながることが出来るようになったことには隔世の感があります。今後、様々な取組に発展し、広がっていくことを期待しています。

 

令和4年2月18日      
熊本聾学校 校長 五瀬 浩 

今、熊聾では・・・(その387)

 幼稚部の子供たちが「春を見つけにいこう」の学習で、校内の春探しをしていました。

 白梅、蠟梅、山茶花、パンジー、アジサイ等々、今が旬の花々もあれば、まだまだ蕾を固くしている木々もあります。

 私を見つけた青組(4歳児)の2人の子供たちが、すぐさま私に駆け寄ってきて、ハート形の花びらと山茶花の蕾をおすそ分けしてくれました。優しい心が育っている子供たちの振る舞いに私の胸はほっこり温かくなりました。

 写真は、赤組(3歳児)の子供たちが春の風を感じようと、渡り廊下に仰向けになって寝そべっている様子です。可愛らしいですよね。

 
令和4年2月17日      
熊本聾学校 校長 五瀬 浩 

今、熊聾では・・・(その386)

 2月10日(金)、高等部本科3年生以外の生徒を対象として、本校の卒業生を雇用していただいている県内の企業2社(平田機工株式会社、株式会社肥後銀行)による会社説明会を開催しました。

 この取組は、県内の企業や仕事に対する生徒たちの理解を深め、意欲を高めることに繋がることをねらって、聴覚障がい者の雇用実績がある企業説明会を行ったものです。

 2社からは、本校卒業生それぞれ1人ずつの参加があり、生徒たちには良い刺激となったように思います。

 
令和4年2月16日      
熊本聾学校 校長 五瀬 浩 

今、熊聾では・・・(その385)

 熊本県内の特別支援学校5校(盲学校、熊本聾学校、松橋支援学校、ひのくに高等支援学校、鏡わかあゆ高等支援学校)には寄宿舎が設置してあります。

 毎年、寄宿舎指導員自らが寄宿舎教育における指導・支援の方法や内容、今日的課題等について学びを深めることで、寄宿舎指導員としての資質向上を図ることを目的として研修会を開いています。

 今年度と来年度は熊聾が事務局校として企画・運営の中心を担っており、先週木曜日には各校の代表者による運営委員会をZoomにて開催しました。前向きで建設的な意見が多く出されていて、頼もしい雰囲気を感じたところでした。

 今後もそれぞれの学校の状況やニーズ等を踏まえ、より良い研修会実施と寄宿舎在舎児童生徒の豊かな寄宿舎生活につなげていきたいと思います。

 
令和4年2月15日      
熊本聾学校 校長 五瀬 浩 

今、熊聾では・・・(その384)

 今の時期に開催することが恒例となっている手話落語部の「(校内)引退寄席」ですが、現在の新型コロナウイルス感染症の県内の状況を鑑み、中止することとなりました。

 大変残念ですが、生徒たちが演技しているときの喜怒哀楽の表情や事物の特徴を捉えた巧みな動きなど、豊かな表現力は私たちの目に焼き付いています。

 是非、次の演目披露の時まで、しっかりと構想を練り、表現力に磨きをかけてほしいと思っています。

 
令和4年2月14日      
熊本聾学校 校長 五瀬 浩 

今、熊聾では・・・(その383)

 共同教育センター棟のエレベーター設置及びトイレ改修工事が進んでいます。

 大きな音の出る工事は山を越えたようで、これから内部の工事が行われると思います。

 今年度中は使用できる状況にならないので、しばらくは引き続き本校舎内(学部棟・管理棟)で授業を行うことになります。高等部卒業生は新しい環境での学習を経験することが出来ず残念かと思いますが、思い出の詰まった校舎、教室での卒業までの残り僅かな大切な時間を過ごしてください。

 

令和4年2月10日      
熊本聾学校 校長 五瀬 浩 

 

今、熊聾では・・・(その382)

 本校創立110周年記念誌が出来上がりました。

 関係の皆様、保護者の皆様にも近々お手元にお届けいたします。

 創立100周年を迎えた後、熊本養護学校高等部東町分教室の本校敷地内での開設、その後の熊本はばたき高等支援学校開校。平成28年の熊本地震。令和2年から今日に至るまでの新型コロナウイルス感染症に関する諸対応。まさに本校にとっては激動の10年間でした。

 それらのことも盛り込みながら編纂したのが「創立110周年記念誌」です。是非、お手に取っていただき、熊聾の歩みと子供たちの成長を感じていただければ幸いです。

 
令和4年2月9日       
熊本聾学校 校長 五瀬 浩 

今、熊聾では・・・(その381)

 先週、幼稚部に鬼が登場しましたが、小学部では子供たち自身が鬼になって走り回っています。いわゆる“鬼ごっこ”です。

 行間や昼休みの時間には中庭での“鬼ごっこ”がブームになっていて、学年が入り乱れての仲睦まじい光景が目に飛び込んできます。

 
令和4年2月8日       
熊本聾学校 校長 五瀬 浩 

今、熊聾では・・・(その380)

 2月3日(木)、幼稚部では豆まきがありました。例年、幼稚部ホールに赤鬼と黒鬼が現れるのですが、鬼も密になることを恐れたのでしょうか!?鬼は各クラスを回って子供たちに襲いかかりました。

 赤組(3歳児)の子供たちは、キャーキャー泣きわめきながらも豆を必死に赤鬼に投げつけていました。

 青組(4歳児)、緑組(5歳児)になると、少し余裕を見せながらも、鬼が間近に接近してくると、青ざめた表情で逃げながら豆を投げたり、鬼に捕まった先生を勇敢に助けに行ったりと子供たちの成長が良く分かりました。

 自分の中の悪い鬼も退治できたかな? 

 
令和4年2月7日       
熊本聾学校 校長 五瀬 浩 

今、熊聾では・・・(その379)

 PTA研修として予定していた映画「咲む」の鑑賞会は残念ながら中止となりました。また別の機会を捉えて企画していただければ有難いです。 

 映画と言えば、現在「CODA あいのうた」が全国で上映中です。熊本では、TOHOシネマズ光の森とTOHOシネマズ熊本サクラマチの2カ所で上映されています。映画では、幼い頃から通訳者として生きてきた主人公、ろう文化と聴文化の間で生きる主人公とその家族の絆等々が描かれており、実に感動的な作品です。また、キャスティングでCODA以外の家族3人は皆、ろうの俳優さんということにも凄さを感じます。

 コロナ禍で映画館に出向くのを躊躇う方もいらっしゃるかと思いますが、いつか必見の映画です。

 
 CODAとは「Child of Deaf Adults」の略語で、ろう者の両親を持つ聞こえる子供を指しています。

 

令和4年2月4日       
熊本聾学校 校長 五瀬 浩 

今、熊聾では・・・(その378)

 校長室入り口ドアの横に掛けられていた「校長室」看板を本日取り外しました。と言っても、校長室が無くなる訳ではありません。

 ずっと以前から掲げてあった看板(私の記憶では平成10年代頃から)で、生徒が制作活動の一環で作ったものと思われます。
 デザインを見ると、立派な髭をモチーフにしてあり、校長のイメージを表現してあります。
 作成された頃の生徒たちから見た校長のイメージは、威厳があり、ちょっと近寄り難く、強面だったのかもしれませんね。
 しかし、昨今はジェンダーフリーが叫ばれている世の中です。従来の固定的概念にとらわれないことが大切であるとの思いから、私自ら看板を外しました。外した看板は生徒が作った貴重なものなので、「くまろう歴史館」に所蔵したいと思います。

令和4年2月3日       
熊本聾学校 校長 五瀬 浩 

 

今、熊聾では・・・(その377)

 熊聾の職員朝会での情報保障の方法が進化しています。

 これまでは、職員室中央に聴覚障害のある先生方に集まってもらい、そこで手話通訳と字幕表示による情報提供をしていたのですが、GoogleMeatを用いることで、自席でパソコンを見ながら、手話通訳及び字幕による情報保障が可能となっています。

 また、自宅待機をする職員が出た場合に、必要な情報がリアルタイムで届けられることも大きなメリットです。

 コロナ禍にあることで一気に進歩した技術と言えますね。

 
令和4年2月2日       
熊本聾学校 校長 五瀬 浩 

 

今、熊聾では・・・(その376)

 1月27日(木)、進路指導部主催による「くまろう夢叶え塾」を中高生対象に開催しました。

 今回は、ろう者としての先輩であり、プロフェッショナルの経験を聞くことで、生徒たちが将来の進路実現に向け、夢にチャレンジしていく精神を養うことを目的として、約1年前に東京から熊本に引っ越してこられた写真家の齋藤陽道(さいとうはるみち)様をお迎えし、御講演をいただきました。

 齋藤様には初めて熊聾にお越しいただきましたが、コロナ禍でもあり、生徒たちとの十分な関わりの時間は持てませんでした。このたびの御縁をきっかけに、今後は他学部の子供たちとの交流も含めて、本校にお出でいただける機会を是非設けていきたいと思います。

 
令和4年2月1日       
熊本聾学校 校長 五瀬 浩 

今、熊聾では・・・(その375)

 オミクロン株による感染拡大の影響が本校でもチラホラと出始めており、自宅待機やリモート授業の実施、会議・研修の中止や開催方法の変更などを余儀なくされています。第6波の特徴はオミクロン株による感染がその大変を占めていること、感染力が強いこと、潜伏期間が短いこと、10代や10代未満の子供たちの感染が増えていること等々が挙げられています。誰が感染してもおかしくない状況の中で、私たちができることはこれまでも言われてきた基本的な対応・取組の実施です。もうしばらくは、感染拡大が続きそうな状況です。これまで以上に意識を高く持って、年度末の大切な時期を乗り越えていきましょう。

 さて、このような時期でもあり、先週はハイブリッド方式の授業(通常授業+リモート参加)をスムーズに実施するための研修会を2回に分けて実施しました。小学部はクラス担任による授業がメインであり、中高等部は教科担当者の授業が中心であるため、それぞれの学部の状況に応じた入室の方法や画面提示の仕方など、山田先生からのレクチャーを受けるタイムリーな研修をしていただきました。

 

令和4年1月31日      
熊本聾学校 校長 五瀬 浩 

今、熊聾では・・・(その374)

 昨日、蠟梅の話題で事務室の先生と話をしていると、「校長官舎の梅も咲いていますよ。」と教えていただきました。まだまだ一分咲き程度ですが、毎日近くを通っているのに気づかないとは何とも情けない気分になりました。しかし、実際に間近で梅の花を見てみると、自然とウキウキした気分になります。花木が持っている力は凄いですね…春は少しずつ近づいてきているようです。

 
令和4年1月28日      
熊本聾学校 校長 五瀬 浩 

今、熊聾では・・・(その373)

 幼稚部駐車場の横にある蠟梅が見頃を迎えています。花壇の端っこに位置しており、保護者の皆様の目には映りにくいかもしれませんが、是非とも愛でてください。

 また、少しばかり剪定した枝(花)は無駄にせず、生け花担当の先生にお渡ししようと思います。近々、校舎内の何処かにお目見えするはずです。

 

令和4年1月27日      
熊本聾学校 校長 五瀬 浩 

今、熊聾では・・・(その372)

 1月25日(火)、幼稚部のマラソン大会がありました。

 今年は各クラス(年齢)別にスタートし、年齢に合わせてグラウンドを周回しました。これもコロナ対策の一環です…。

 グラウンドの外から御家族の応援もあったため、子供たちは親御さんの前を走る時には、手を振りながら走ったり、思わずお母さんのもとに駆け寄ったりと、ほのぼのとした場面も見ることができました。

 どの子も決められた距離を走り切り、最後には私から子供たち一人一人に金メダルを授与させていただきました。

 今回も沢山の保護者の皆様の応援、ありがとうございました。

 
令和4年1月26日       
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その371)

 連日理容科の話題になります。

 2月1日(日)に開催される理容師国家試験(実技)に向け、専攻科の生徒達が日々技術力向上を目指して頑張っています。

 先週、久しぶりに実習モデルとなり、カットをしてもらいました。技術指導を横でされている先生のコメントを聞きながら、簡単にカッティングされているようで、実は細やかな技術力が伴っていることを知りました。

 実技試験が終わった約1か月後には筆記試験が控えています。頑張れ~!!

 

令和4年1月25日       
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その370)

 1月20日(木)放課後、長崎県立ろう学校理容科の生徒さん達と本校理容科生徒たちとの交流会をZoomにて行いました。

 本来は長崎校に参集して「九州地区聾学校理容技術交流会」が開かれる予定でしたが、年明けからの新型コロナウイルス感染症第6波の影響拡大で技術交流会は中止とし、生徒たちの交流会のみを急遽企画したところです。

 昨年が中止で、生徒たちは「今年こそは長崎に行ける!」と思っていましたので、今生徒たちは本当に辛い思いをしていると察します。

 しかし、リモート交流を通じてモニター越しではありましたが、長崎校の生徒さん方と交流できたことを本校生徒たちはとても喜んでいました。

 交流の実際では、互いの自己紹介に始まり、理容科で生徒それぞれが課題として取り組んでいること、得意なこと等、1時間近く会話が弾みました。

 長崎校からは女子生徒2人が参加、本校からは男子生徒4人が参加したのですが、長崎校のしっかりした女生徒さんのリードに本校男子諸君はやや押され気味!?の感がありました。

 
令和4年1月24日       
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

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