令和五年度熊本県立熊本西高等学校入学式式辞

令和5年度入学式式辞

草木の緑や小鳥の鳴き声が春の訪れを告げている今日の佳き日に、御来賓、保護者各位の御臨席を賜り、令和五年度、熊本県立熊本西高等学校入学式を、挙行できますことを心から感謝申し上げます。 只今入学を許可しました、新進気鋭、三百三十九名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。また、保護者の皆様、ご子息の高等学校入学、誠におめでとうございます。在校生、教職員とともに新入生を心から歓迎いたします。

 新入生の皆さんは、今、入学の喜びと将来への限りない希望に、青春の胸を膨らませていることと思います。今の喜びを大切にして高校生活を送ってください。 また、本日の喜びは、皆さん自らの努力の結果であることはもちろんですが、保護者の方々の深い愛情と御支援、さらに、これまで皆さんの成長に関わられた多くの方々の御支援のお陰であります。感謝の心を持って高校生活を歩み出してください。

 本校は昭和五十年に開校し、「清、明、和」校訓を掲げ教育活動を展開して、これまで多くの有為な人材を輩出しています。 現在本校は、普通科、普通科スポーツコース、サイエンス情報科を設置し、グローバルな視野進取の精神をもち、社会の課題を解決し、地域に貢献できる人材の育成に取り組んでいます。 このような中、新入生、三百三十九名の本校への入学を歓迎するとともに、皆さんの高校生活における精進の積み重ねが、本校のさらなる活性化に結びつくと期待しております。 さて、皆さんの高校生活の幕開けに際しまして、三つのことを希望いたします。

 一点目が、「真理の道を 究めよう」ということです。これは、学問によって真理を究めようと、勉学にしっかりと励むという意味です。授業をはじめとする学習の機会で、自ら進んで主体的に勉学に励んでください。 二点目が、「心の窓を 磨こう」ということです。これは、高校生として、心の窓を磨いて、養った道徳心により、正しい行いをしていくという意味です。日々の生活において、他人を思いやる心を持ち、仲間と声を掛け合い、友情の輪を広げながら、豊かな心を育んでください。 三点目が、「剛(つよ)き身体(からだ)を 鍛えよう」ということです。これは、皆さん一人一人に応じた体力の向上と、健康の保持増進を行っていくという意味です。今後に向けて、健やかな逞しい身体となるように鍛えてください。

 以上、三点は、本校の校歌に歌われていることでもあります。これらを念頭に置いて、皆さんが自己実現をしっかりと図ることを、切に希望します。そして、熊本西高校での一千有余日にわたる生活を、充実した日々にしてください。 皆さんの入学を歓迎するとともに、これからの活躍を大いに期待して、式辞といたします。

令和五年四月十日 熊本県立熊本西高等学校 校長 平江 公一