令和6年度 熊本西高等学校 1学期始業式「 講話 」
皆さん、おはようございます。
春休みが終わり、いよいよ今日から令和6年度新学期が始まります。皆さん、新しい学年、学級(クラス)になり、新たな気持ちで今日を迎えていることと思います。
本年度は、熊本西高校が創立50周年となります。秋には記念式典をはじめとする周年行事を実施する予定です。
創立50周年の節目となる年度において、大いに皆さんの力を発揮してください。
2年生は1年生(後輩たち)を迎え、中堅学年として1年生(下級生)をリードする立場になります。年度の後半は、3年生からバトンを渡され、日々の授業はもとより、生徒会活動をはじめとする特別活動や、さらに部活動などで中心となって学校をリードしていく役割を担うことになります。このことを念頭に置いて頑張ってください。
3年生は、最上級生として、学校を引っ張っていく大きな存在となります。しっかりとリーダーシップを発揮してください。そして、来年3月には、本校を卒業していくことになりますが、その前に進路選択、さらに進路実現という極めて大切な場面を迎えます。(夢の実現に向かい)胸を張って本校を卒業していくことができるように、これからの高校3年生の生活を充実させてください。
さて、新年度の初めに当たり、これから始まる新学期の生活で参考にしてほしいことを、3つ伝えたいと思います。
まず1点目が、「学びの姿勢」についてです。授業をはじめとする各種の学習活動を行っていく中で、知らないこと、わからないこと、或いは、問題を解けないこと、答えを導き出せないことなど、いくつも出てくるでしょう。その時点で、知らないこと、わからないこと、答えを導き出せないことは、決して恥ずべきことではありません。
しかし、知らないこと、分からないこと、答えを導き出せないことを、知ろうとしないこと、分かろうとしないこと、答えを導き出そうとしないことは、これらは恥ずべきことと思います。
従って、全ての授業において、知らないこと、わからないこと、答えを導き出せないことがあった時に、「よし、自分の知識となるようにしよう。自分がわかり、理解できるようにしよう。問いに対して答えを導き出せるようにしよう。」といった姿勢・態度を持って、自分自身の学びを、前進させてください。
次に2点目が、「高校生として責任ある行動」をとるということです。
先日、JRのある駅のホームで、電車を待っていました。私のすぐ近くでベンチに座って、ペットボトルの飲み物を飲んでいた高校生がいました。ところが、飲み終わったペットボトルをベンチの下に置いて、自分のバッグを持って立ち去りました。
私は、高校生を呼び止めて、「おーい、君、ペットボトルを捨てていないぞ。」と伝えましたところ、しばらく沈黙した後、私が予想しない言葉が返ってきました。「いや、今から丁度捨てようとしていたんですよ」と。
「マナー・モラル・ルール」は、しっかりと守ることが必要です。しかし、もし万が一、守ることができなかった場合や過ちを犯してしまった場合、まず、自分がその過ちを認め、それを改めることがとるべき行動であり、その責任があります。言い逃れをしたり、誤魔化したりするようでは、ならないですね。
『過ちては(即ち)改むるに、憚ること勿れ』と言います。肝に銘じておいてください。
最後に3点目が、健康の保持増進と体力の向上についてです。健康と体力は命の源であり、活動の原動力です。健康の保持増進と体力の向上のためには、「食事、睡眠、運動」を、生活の中で生活を習慣づけることが必要です。そのことにより、睡眠時間の確保、食事による栄養摂取、自身の健康と体力に応じた適度な運動などを、バランスよく確保してください。
新学期となった今、自分自身の生活を、ライフチェック(点検)して、自分の健康の保持増進と体力の向上を心がけて、活動の原動力を高めてください。
「学びの姿勢」、「責任ある行動」、「健康と体力」の3点について話をしました。
これから始まる新学期の学校生活の中で、3年生として、2年生として、皆さんは様々な事に直面するでしょう。楽しい場面もあれば、苦しい場面、悩む場面もあることと思います。
そのような中でも、「学ぶ姿勢」を持ってしっかりと学び、「責任ある行動」をとり、「健康・体力」を増進し高めていきましょう。
そして、西高創立50周年となる本年度において、皆さんの自己実現に向かって励んでください。
最後に、くれぐれも交通事故をはじめ、事故防止など「命を大切にすること」、また「周りの人をしっかりと思いやること」を忘れることなく、今日から始まった新年度を、皆さん一人一人が明るく、元気に充実した1年間にしてください。
皆さんの本年度の高校生活に大いに期待して、私からの講話を終わります。