校長室(管理職)ブログ

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モンシロチョウをめぐって・・・

 今、中学部の廊下には、理科の授業で生き物の観察をするために「モンシロチョウのサナギ」がいます。ある日、理科担当の先生方が「イモ虫から観察できるといいな。キャベツから育てると卵を産みつけるかな?でも、時期が・・・」と話し合っていたそうです。それを聞いていた別の先生が、家庭菜園からサナギを捕ってきて観察できるようにしてくれました。

 またある日は、登校すると前日までサナギだったのがチョウチョになっており、生徒達は大喜び!羽化したチョウチョをみんなで校庭に放してあげました。それから毎朝チョウチョになっていないか楽しみに観察する生徒もでてきました。しかし、なかなか孵化する瞬間には出くわせず、「羽化する瞬間をどうにかして見せたいよね」と、中学部の職員だけでなく、機械に詳しい事務職員からもアイデアをもらいました。また、事務長先生がICT支援員さんにその話をして新しいアイデアをもらったりと輪が広がっています。

 またある日は、ひまわりの花壇近くで見つけた「モンキチョウの卵」が、いつの間にか「モンシロチョウのサナギ」の横に置いてありました。

 先生達が子どもたちの成長を願い、一緒に悩んだり、考えたり、さりげなく協力したり・・・。

 本校では、そんなすてきな風景がたくさん見られていることが自慢です!

↑羽化したばかりのモンシロチョウ

カエルの謎

 本校では、児童生徒・保護者との繋がりを深めることを目的に、5月26日(金)に小中学部合同で「スポーツレクリエーション」を行います。

 5月に入り、各学部での練習や合同での練習が始まりました。子どもたちもスポーツレクリエーションが楽しいようで、お家でもその話をしている様子が連絡帳から窺えます。ただ、最近よく連絡帳で目にするのが、

「カエルと言っていますが何ですか?合ってますか?」

「カエルが・・・と説明してくれますが、何かの呪文のようです。どんな競技か当日楽しみにしてきます」

というような文章です。保護者の皆さま、安心してください!合ってます!!分かりづらいネーミングですみません・・・。

「運べ カエル」・・・カエルに見立てたボールを大きな紙にのせてペアで運ぶ競技

「進め カエル」・・・チームでロープを上下にしながらカエルのキャラクターを進ませていく競技

 

 御家族のみなさまと協力して行う競技で、「パパとしようかな」「○○ちゃん来るかな?」と、子どもたちもとても楽しみにしています!当日、晴天の下賑やかな声、笑顔であふれることを想像するとワクワクしますね!保護者の皆さま、当日はぜひ動きやすい服装で一緒に盛り上がりましょう!!また、雨天時は体育館となりますので、運動ができるシューズの準備をお願いします。

 

 ちなみに、なぜカエル推しかというと、田んぼに囲まれた本校には、たくさんのカエル達が遊びに来ます。そこで、カエルが本校のキャラクターになりました。キャラクターは保護者の松本様に描いていただき、ただいま名前を児童生徒に募集中です!(上のイラスト)

<晴れの日のプログラム>

 

<雨の日のプログラム>

高等部の新校舎内覧会

 高等部拡充工事が7月から本格的に始まり、高等部が小中学部校舎に移転してから約7ヶ月が経ちました。高等部通学バスを待っている生徒たちが、工事の進捗状況を見ながら「校舎が大きくなったね」「校舎内はとてもきれいそうだね」「私たちの教室はどこになるんだろう」と話しながら、高等部校舎の完成を楽しみに待っていました。2月に高等部校舎の拡充工事・点検が終わり、ついに新しい高等部校舎と実習棟が完成しました!

 新しくなった高等部校舎と実習棟を地域のより多くの方々にも見ていただきたいと思い、3月6日(月)に内覧会を企画しました。内覧会のお知らせは、やまがメイトでの発信の他に、鹿本市民センターひだまりや郵便局、高等部校舎近隣の商業施設等にポスターを掲示していただいたり、近隣にお住まいの方々にチラシを配付したりしました。

 3月6日(月)当日は、なんと33人という、多くの方に来ていただき、新しい校舎、実習棟を見ていただきました。「きれいですね」「明るいですね」「木がたくさん使われていますね」など、多くの感想を持たれたようでした。

 いよいよ4月から、期待と希望を胸に、新しい高等部がスタートします。新入生も入学します。高等部の生徒たちが、より充実した学校生活を送ることができるよう努めていきます。4月から、よろしくお願いします。

 

文責:瀧口(教頭)

多目的ルーム

実習棟

実習棟2階

同窓生からのプレゼント

 同窓生(令和2年度菊池支援学校高等部山鹿分教室卒業)の中満優生さんから、素敵な絵画作品を寄贈していただきました。中満優生さんはアール・ブリュットにも出品されているそうです。

 高校生の時は自分の感じている思いを作文に綴ることが多かったのですが、卒業してからは絵で表現されるようになりました。色鮮やかで繊細なタッチの絵、作品のタイトル等から内に秘めていたエネルギーや中満さんの思いが伝わってきます。

 絵を持ってきてくれたときに、「先生!お久しぶりです!!」と弾けんばかりの笑顔で手を振ってあいさつをしてくれた中満さん。

 「母校に寄贈したい」と持ってきてくれた彼女の気持ち。

 そんな姿に、彼女に寄り添いながら関わってきた先生方や高校時代の彼女の道のりが思い出され、嬉しさと喜びがこみあがってきました。

 SNSも活用されているということも伺い、自分の思いを発信し、多くの人と気持ちを共有・共感されたり、つながりができたりしたことで、自信を持たれたのではないかと感じました。

 中満さん、後輩達や私たち教師に希望と勇気を与えてくれてありがとうございました。

 

文責:荒木(教頭)

おすすめのDVD紹介 ~全知P連DVDセミナーの貸し出しをします!~

 私から、全知P連(全国特別支援学校知的障害教育校PTA連合会)DVDの紹介をさせていただきます。

テーマは、「子どもの行動の受け止め方(大人の心構え編)(約48分)」「子どものつまずきの背景理解(約42分)」の2本で、講師は、「特別支援教育のエキスパート」川上康則先生です。

「複製禁止」となっていますので、実際のパワーポイントの画面等の掲載ができないため、DVDの主な内容のみを紹介します。

 

 「子どもの行動の受け止め方(大人の心構え編)」では、主に「関わりの糸口を見出すときのポイント」「関わりのコツ」「子どもが不穏・興奮した場面での対応方法」などの内容でした。

 私が特に印象に残ったのは、「安心感のある手のつなぎ方」「子どもが興奮したときの子どもも大人も傷つかない対応」についてでした。とても具体的に、文章とイラストで示してありました。

 

 「子どものつまずきの背景理解」では、子どものつまずきへの支援のポイントや感覚過敏(鈍麻)による行動(反応)特徴とその対応についてのお話がありました。動画の中には、「心理的疑似体験」の紹介もありました。

行動(反応)の特徴についての説明が、とても具体的でした。また、子どもへのふれ方や歯磨きの苦手な子どもへの磨き方などの紹介もありました。

 

 もっとお伝えしたい内容は山ほどあります。私のおすすめのDVDです。

 本校の保護者の皆様(先生方も)に、貸し出しを行います。

 希望される方は、ぜひ担任または学部主事、担当の瀧口までお声かけください。

文責:瀧口(教頭)