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【校長室より】新年度に寄せて

 

ご挨拶

 

 

 この度の人事異動で、本校校長として着任しました 石村秀一(いしむらしゅういち) と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

 さて、本日4月8日、令和4年度入学式を執り行い、187名の新入生を迎えました。改めまして新入生の皆さんを心から歓迎するとともにお喜びを申し上げます。

 また、午前中には始業式を行い、令和4年度が537名の生徒と、およそ60名の教職員とでスタートしました。これから1年間、生徒と教職員総勢600名で様々な教育活動に取り組んでまいります。新型コロナウイルス感染拡大も下げ止まりが続いており、今回の入学式をはじめ、あらゆる教育活動は感染防止対策を講じながらの実施となります。関係の皆様のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 さて、本校は、今年で創立126年を迎える、輝かしい歴史と実績を誇る、県北地域の拠点校であります。卒業生は42,000名を超え、県内はもとより、国内外で多方面にわたり活躍されており、本校教育の不易の姿勢を示している綱領「自主自律」「質実剛健」「師弟同行」は、これまでも脈々と受け継がれてきています。

 その不易の部分を大切にしながら、現在、本校では、SSHを全ての教育活動の核として位置付け、全校生徒・全教科で展開しており、中でも、「鹿本STEAM」と「探究型プログラム」を進めていく中で必要となる「探究する力」は、私が是非、本校の生徒に身に付けてもらいたい力、そのものです。

 そこで、今年度の本校の教育スローガンを「探究(挑戦)する生徒の育成」としました。本校が取り組むSSHは、多様な知識や知恵をぶつけあい、未来につながる「探究する力」と「実行力」について体験的に考えるための時間です。本来は、何か気になることがあったら、「自ら調べ、行動して、間違ったら修正する」、「自分の考えたことは人に話してみて、相手の意見を聞いてみる」そんなサイクルこそが、目指すべき「生徒の学びの姿」であり、「学ぶ」とは、まさに「何かに気づき、自分が変わること」だと思います。

 先生方には、教育スローガン達成に向けて、生徒が何かやってみようと思ったときに、周りの先生や大人が否定したり、子ども扱いしたりするのではなく、背中を押したり橋渡しをしたり、伴奏・応援していただくことをお願いしました。さらに、「生徒自身がワクワクして、自ら教科の枠を越えて飛び出したくなるような」新しいタイプの授業に挑戦していただくことも重ねてお願いしました。

 昨年度、本校では、スクール・ミッションと3つのポリシーを策定しました。本校における全ての教育活動はこれを起点とし、更なる魅力化を推進していきます。

 引き続き、鹿本高校に対する皆様方の温かいご支援をお願い申し上げ、ご挨拶といたします。

 

  令和4年4月8日

                熊本県立鹿本高等学校長 石村 秀一