林業科日誌

「狩猟技術研修会」を実施

<10月7日(水)鏡山演習林にて>

 芦北高校の鏡山演習林では、年々シカによる樹木被害が深刻化しています。そこで、本校で初めてとなる鳥獣被害対策についての研修会を2年林業科で実施しました。

ヒノキの実生苗がシカ食害によって枯死

 ( ↑ヒノキの実生苗がシカの食害で枯死 )  ( ↑いたるところに樹木の被害が増加 )

 

 講師は、県内外で活躍されている「くまもと☆農家ハンター」の宮川さん、稲葉さん、井上さんに来ていただきました。また、熊本県広域本部林務課の皆さま、水俣芦北林業研究グループ(猟友会所属)の皆さまにもご協力いただきました。

   ( ↑宮川さんからの講話 )   ( ↑井上さん、稲葉さんからICT器具の説明 )

 研修では、県内の農林業における鳥獣被害の深刻さ、鳥獣との共存の方法、ICTを活用した狩猟技術(箱ワナ)の知識・技術をご指導いただきました。鳥獣の性質を学びながら実際に箱ワナを2基組み立て、据え付けました。

 ワナには通信式のセンサーカメラを設置しているため、スマートフォンやパソコンで箱ワナの状況が確認できます。設置した夜には、イノシシやアナグマが確認されました。

 最近では、イノシシ、シカ、クマなどが町に出没するといったニュースを全国的によく見かけます。このような中、私たちはどうすればいいのかをしっかりと考えていきたいと思います。

  この日は、くまもと☆農家ハンターさんを密着取材されている「情熱大陸」の取材陣の方々も同行されました。この日の、研修の様子ももしかしたら放送されるかもしれません。放送日は、RKKにて11月1日(日)夜11:00とのことです。是非、くまもと☆農家ハンターさんの取り組みを見て下さい。