日誌

鉛筆 秋の空 覚悟を胸に 明日(あす)も跳ぶ

 一面を低く覆う曇り空。

 猛烈な暑さはやわらいだものの湿度が高く、じっとしているだけで湿り気を帯んだ空気が身体にまとわりつくような「えがお健康スタジアム」に、新チームとなった僕たちの挑戦の音が響いています。

 第44回全九州高等学校陸上競技新人対抗選手権大会熊本県予選大会。

 芦北高校陸上競技部は本日、男女100m、そして女子走幅跳に出場しました。

 

【一歩踏み出した先の、新しい緊張感】

 どんよりとした空模様とは対照的に、ピットやトラックに立つ選手たちの表情は鋭く引き締まっています。

 日頃の練習で地道に積み重ねてきた努力が実を結び、女子生徒1名が見事に準決勝進出を果たしました。

 着実に芽吹き始めた成果に、チーム全体がパッと華やぐような喜びに包まれます。

 しかし、一歩先の世界へ進んだからこそ、肌で感じるものがありました。

 勝ち上がった者だけが立つトラックの重み、そしてこれまで以上に胸を締め付けるような「更なる緊張感」です。

 

「陸上はごまかせない」――届いた温かくも本質的な言葉】

 競技を終え、重い雲を見上げる静かなミーティングの場。

 専門家である顧問の先生から、戦い抜いた生徒たちへ、優しく語りかけるように言葉が贈られました。

 

 「一歩前へ進めた喜びもあるけれど、同時に本当の緊張感も味わえた内容になったね。

 今回の結果を通して、目標を達成するためには『怪我をせず地道に積み重ねること』がいかに大切か、みんなも肌で感じたはず。

 陸上は、嘘をつけないしごまかせない競技。

 だからこそ、日頃からどう自分の体と向き合って怪我のリスクをケアできるか……それこそが、アスリートとしての本質なんだよ。

 チームとしてもうワンランク上を目指すために、ここからしっかり冬季練習に取り組んでいこう」

 

 厳しさの中にも、生徒たちを温かく包み込むような眼差し。

 数字や記録だけに一喜一憂するのではなく、日々のコンディションづくりや自己管理を含めた「日常の姿勢」こそが競技なのだということ。

 ただの「部員」「生徒」としてではなく、一人の自律した「アスリート」として認め、向き合っている先生の想いが、その言葉には滲んでいます。

 

「陸上はごまかせない」

 

 その言葉を胸の奥深くに落とし込みながら、生徒たちは静かに頷いていました。

 自分自身をコントロールし、限界に挑む真の「アスリート」へ――意識が大きく芽生えた瞬間でした。

 

【大会は明日へ。僕たちの挑戦は止まらない】

 一歩進んだからこそ知った、喜びと現在地。

 成績やタイムだけではない、積み重ねていくことの重みと尊さ。

 大会は明日も続きます。

 今日掴んだ手応えと悔しさを糧に、芦北高校陸上競技部は明日もまた、スタジアムの風を切って挑み続けます。

 皆さまの温かいご声援を、明日もどうぞよろしくお願いします!