人生という教科【校内掲示板より】
図書館前に、詩が掲示してありましたので紹介します。
この詩を読んで「君以外の全部が教科書にも問題集にも先生にもなる」「とびっきりステキな新しい問題をつくるんだ」という詩に、心が躍りました。
だれもが考えつかない新しい問題を見つけ、解決できれば、今住む社会は豊かになるでしょう。
そのヒントは、日常を見つめる自身の目、感覚の中にある。
電気を発見したエジソンや、飛行機を開発したライト兄弟のように。
そういうことを考えました。
ぜひ、みなさんも詩を読んでみてください。
出典:『子どもといっしょに読みたい詩 令和版』水内喜久雄、PHP研究所、2019.7、P181ー183
※掲載にあたり、PHP社ライツ推進部より転載許可を得ています。
人生という教科 大橋 政人
だれも問題を出してくれない
だれも答えを見てくれない
君はもう、そんな教科を学び始めたのだろうか
自分で問題をつくり
自分でその問題を解いていく
それが他の教科と
人生という教科の一番の違いだ
四つの例文の中に一つの答えがなかったり
四つの例文が全部正解だったりすることもある
はじめは目を白黒することがあるだろう
黒が白くて白が黒いことだってあるだろう
だけど問題は自分で出すんだというコツさえつかめば
あとはだんだんとうまくいく
決められた教科書や問題集がないかわりに
君の考え方一つで
君以外の全部が教科書にも問題集にも先生にもなってくれる
そんな中で君らしいとびっきりステキな新しい問題を作っていくんだ
自分の考えで 自分の責任で