寄宿舎の様子

2025年2月の記事一覧

人権教育の取組

 寄宿舎では、年に3回、人権教育の取組を実施しています。今年度は、『アサーティブにかかわろう』『自分らしくかがやこう』『仲間の良さをみつけよう』をテーマに、講話を聞きグループワークで学びを深めました。

 『アサーティブにかかわろう』では、『誠実・率直・対等・自己責任』の4つのポイントを学習し、断り方のロールプレイで、印象の違いを確認しました。攻撃的や受け身的な断り方では、「こわかった。」「はっきりしなくてイライラする。」「この前、これやっちゃったかも。」という感想が聞かれ、自身の関わりについて振り返る生徒もいました。一方、アサーティブな断り方では、「そんなに嫌じゃなかった。」「ごめんっていう気持ちが伝わった。」と、自分や相手を尊重したコミュニケーションの大切さを実感することができました。

 『自分らしくかがやこう』では、みんながよく知るアニメのキャラクターをモデルに、グループで意見を出し合い、長所と短所を整理しました。「面倒くさがりやだからこそ、秘密道具の扱いが上手」「素直だからこそ、だまされやすい」など、長所と短所は全くの無関係ではなく、状況と行動によってどちらにもなり得ることを学びました。自分の個性を考える場面では、短所と思われることも、長所として捉え直すことができる生徒もいました。

 『仲間の良さをみつけよう』では、トラブルが起きたときの状況を整理し、背景を考えるグループワークを行いました。状況を整理することで、「どうしてそうしたのかな?」と相手の気持ちにも関心を寄せることや、他の人の意見を聞くことで、「そういう考えもあるね。」と人によって様々な捉え方があることを知ることができました。取組のまとめでは、決めつけずに相手の気持ちになって考えることが『良さ』を見つける第一歩になるということを学びましたので、今後の友人関係の中でも、是非活かしてほしいと思います。

 次年度も、身近な事例を基に、自分や仲間を大切にするとはどういうことか、一緒に考える機会を設けていきます。