2026年4月の記事一覧

R8育友会総会(4月25日)校長あいさつ

 校長の橋本 岳範です。今年度もどうかよろしくお願いします。

 創立105年目を迎えた歴史と伝統ある御船高校は、この令和8年4月8日第80回生を迎えることができました。8、8、8と大変縁起が良い数字が並びました。そしてその数は222名です。ここ10年くらい新入生の数は、180人台、少ないときは150人台でしたが、今年はこんなにもたくさん入ってくれました。3年生、2年生も後輩がたくさん入ってきてくれて、とても喜んでいます。昨年度のこの会のご挨拶で、私は御船高校に「追い風」が吹いている、その風をしっかり御船の帆に受け止めて、輝く未来に向けて船出したいと述べました。それを昨年度、生徒、職員、そして育友会の皆さまと一緒に一生懸命取り組んできました。新入生が増えたのは、その総力戦の成果だと思っております。もちろん、御船町をはじめ、地域の皆様、同窓会の皆さまから多大なるご支援をいただいた結果だとも思っております。本当にありがとうございました。

 ここで、私が1学期の始業式で、「船高生を誇りに思うこと」として話した2つを紹介します。

 1つ目。1年前の4月1日、御船高校が県下初のアイス自販機を設置したことがテレビで紹介され、その反響は大変大きく、私が以前勤めた熊本西高、そして前任校の熊本高校から「ぜひうちもしたい、どうしたらいいのか。」と問い合わせがあったことです。「あれは生徒会の発案で、様々な課題を先生方と乗り越えて実現させたものだ。」と答えたことでした。熊高の生徒会や保護者からも問い合わせがあり、去年の生徒会長立候補者の立会演説会では、数名の立候補者が、アイス自販機設置を公約に掲げたそうです。で、1年後の令和8年4月1日、熊高からやっとアイス販売が実現しましたと連絡がありました。熊高生が船高生を倣って、公約実現させたのです。

 2つめ。昨年の高校生県議会で、本校生徒会が地域に小中学生の放課後の居場所がないので、そういうのを作りたい、そこに高校生がボランティアで参加して英語を教えたり、自らも英語を学んだりできるような場を作りたいと提案しました。県の教育長も県議会議長もうちの生徒たちの提案を激賞し、2月の県議会で事業化、予算化されました。船高生が県議会を動かしたのです。このようなことは滅多にないことで、これが軌道に乗って地域の小中高生が一緒に過ごす時間と場が生まれれば、安心安全の地域社会作りに繋がり、親たちも安心して働ける社会になると思います。数年後にアンビリーバボーなドラマになってもいいことだと思いました。

 保護者の皆さん、「これが船高生」なのです。船高生は恐るべきパワー、影響力を持っているのです。本校では、一見困難な生徒のアイデアを先生たちも尊重し、様々な課題があっても、生徒自身がその解決策を一生懸命研究するなら、先生たちも一生懸命手伝うというスタンスです。そういう学校、ワクワクドキドキしますよね。

 すみません、今度は卒業生について話をさせてください。昨年度の卒業生は、進路実績も輝かしいものを残してくれました。国公立大学は6名、これは前年度から倍増。校務員は10名、これも前年度から倍増以上。企業就職も大手も含めて多くの優良企業に就職していきました。今から話す2人は、26歳と23歳の船高卒業生についてです。26歳の先輩は、昨日の熊日に記事が掲載されました。青年海外協力隊としてモザンビークで小学校教育に携わっている方です。モザンビークはアフリカにあります。私も大学卒業後、青年海外協力隊を受験したので、この方が異国の地で頑張っている姿を想像すると胸が熱くなります。心から応援したいです。皆様ぜひ記事を読んでいただきたいと思います。23歳の先輩は、今年熊本大学理学部に合格された方です。船高卒業後は、パティシエとして働いておられたようですが、一念発起して1年間の受験勉強を経て今年の3月熊本大学合格を手に入れた方です。そのチャレンジ精神ときつかったでしょうが最後まで諦めずに続けた努力に対して、心から賞賛を送りたいと思います。

 卒業生も国の内外問わず頑張っています。年配の卒業生の方々も、母校への思いが熱く、後輩たちのためなら、と多くのご支援を賜っております。

 私は、冒頭で105年目の歴史、そして1年生は第80回生と申しました。そのずれは、旧制中学校時代があったからです。旧制中学校とは、濟々黌や熊高と同じように県下に10校設置された学校です。御船高校はそういう由緒ある高校であり、歴史と伝統、そしてその精神は、しっかり受け継がれています。だから在校生も、卒業生も頑張っているのです。もちろん、我々教職員もそうです。

 最後に、今年の御船高校について簡単にご説明します。昨年度、県の指定を受けて御船町と連携して発足した御船高校魅力化コンソーシアム、この活動を活発化させます。探究学習において、もっともっと地域の方々と連携した活動を推進します。グローバル教育も推進します。後ほど豊永事務長から説明がありますが、フィリピン派遣研修を今年度からスタートさせます。私は、船高生にワクワクドキドキする体験を本校でたくさん積んでほしいと思っています。勉強、部活動、学校行事、ボランティア、探究学習、はたまた失敗、しくじり等、高校時代の精一杯の体験から、「生きる力」を身につけてほしいと思っています。これからは学歴でも職歴でもなく、体験歴が大事です。実体験に勝るものはないのです。ワクワクドキドキする体験的な学びで、子ども達をさらに生き生きさせていきたいです。その様子も多く発信していきます。芸術コースの田畑先生を中心に頻繁に発信しているインスタグラムやホームページをご覧ください。先日、高P連の会議で、他校の保護者から御船高校のインスタをよく見て研究しているとか、専門学校の先生方も御船は頻繁に発信しているね、見習わねばと言われました。また昨年度から始めたミフネコ新聞も年4回の発行を目指します。さらに昨年度包括連携協定を結んだイオンモール熊本でもデジタルサイネージやイベント広場で、本校生の活躍を紹介していきます。とにかくお子様の船高での様子をご確認ください。

 長くなりましたが、今年もチャレンジングな年にしたいと思っています。お子様が入学してよかった、保護者の皆さまが子どもを入学させて良かった、教職員にとっても御船高校で働けて良かったと心から思う学校にしていきます。保護者の皆様が大事に育ててくださった子どもたちを、私たちは御船高校で責任をもって世の中で活躍できる人材として育て上げたいと考えております。我々船高教職員一同は、そういう使命感をみな持っています。

 皆さまと一緒に「もっともっとワクワクドキドキする御船高校」を作っていきたいです。今後ともどうか、本校の教育活動にご理解とご支援をよろしくお願いします。

令和8年度入学式校長式辞

式 辞

やわらかな陽光が天神の森に降り注ぎ、樹齢四百年を超える大楠が春風に吹かれて皆さんの入学を他の樹木とともに歓迎するようにそよいでいます。希望に満ちた春です。本日、ここに、御船町長 藤木 正幸 様、同窓会長 徳永 明彦 様 をはじめ、多くの御来賓の皆様の御臨席と保護者の皆様の御参列を賜り、令和八年度第八十回熊本県立御船高等学校入学式が盛大かつ厳粛に挙行できますことに、深く感謝申し上げます。

ただ今、入学を許可しました普通科一四二名、電子機械科八十名、総計二二二名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。そして、今日の佳き日を心待ちにしてこられた保護者の皆様に心からお祝いを申し上げます。本校教職員一同、新入生の皆さんを心から歓迎いたします。

本校は、大正一〇年(一九二一年)に旧制御船中学校として創立され、建学の精神である「誠実以て人に接す」「自ら進んで学を修む」「自律以て己を処す」の三綱領を教育理念として掲げて歩んできた、今年で創立百五年目を迎える歴史ある伝統校です。卒業生は二万五千人を超え、県内はもとより、全国各地、海外においても優れた才能を発揮し、多方面にわたって活躍しています。

また、普通科、普通科芸術コース、そして電子機械科という全国でも大変珍しい学科構成を有しており、新時代を担う人材を養成するのに相応しい多彩な学びを展開している学校です。

新入生の皆さんは、数ある高校から、この歴史と伝統ある御船高校を選んでくれました。校長として大変うれしく思います。本校に入学してくれて本当にありがとう。船高生としての第一歩を歩み始めるわけですが、一日も早く本校に慣れ、船高生としての自覚と誇りを持って、これからの高校三年間、自分の可能性を精一杯拡げて、充実した学校生活を送ってください。

本校に築かれた伝統と校風は、皆さんの先輩方がそうであったように、精一杯勉学に励んだり、様々な経験を重ねたりすれば、皆さんを人間的に大きく成長させてくれることでしょう。

そこで本日の入学式に当たり、新入生の皆さんに、三つのことをお願いします。

一つ目は「人への思いやりと感謝の心を持つこと」です。皆さんはもともとこういう心を持っている人たちだと思っています。でも、高校生になって今まで以上に独り立ちした生活をしていくと、自分は一人で生きていると勘違いしてしまうかもしれません。保護者の方々をはじめ、多くの人たちに支えられ、応援されて生きているのです。また周囲には見えない支援者もいます。御船町の方々や同窓会の方々です。感謝の気持ちを忘れず、また今度は誰かを応援したり、支えたりする思いやりを持ち続けてください。一言でいうと「誠実」です。誠実な気持ちがあれば、深刻な社会問題であるいじめ等は決して起きないはずです。三綱領の一つ「誠実以て人に接す」、これを心に刻み、ここにいる皆さんが、生涯の仲間となることを心から期待します。

二つ目は「挑戦する心とどんな時も前を向く力」を持つことです。皆さんに問います。高校生になって新しい何かに挑戦したいと思ってここに来ましたか。使える英語を本気で学んで異文化体験をしようとか、中学までと違う部活動に挑戦してみようとか、思い切って生徒会に入って学校行事を盛り上げてみようとか、また探究活動で地元の活性化を町役場に提案してみようとか、はたまた他県の人が喜ぶふるさと納税返礼品を開発してみようとか、何か今までにない発想で新しいことをやってみてください。でも挑戦すれば、困難にぶつかったり、失敗したりします。失敗は挑戦にはつきものです。でもそこからまた先に進むのです。「どんな時も前を向く力」を高校時代に養ってください。挑戦して失敗して、また挑戦して失敗の繰り返しでたくさん学びを得るのです。学びは挑戦しなければ得られません。三綱領の一つ「自ら進んで学を修む」を実践し、強い人間になってくれることを期待します。

三つ目は「自分の行動に責任を持ち、自分自身を律する」ということです。自分の言動については、そのことが及ぼす影響について想像力を働かせて、善悪の判断をしてください。これから高校生となる皆さんには、自分の言葉や行動に責任を持つことが求められます。感情に任せて、過ちを犯せる年齢ではありません。それが許される年齢ではありません。大人になる第一歩として、自分自身を律することが求められます。三綱領の一つ「自律以て己を処す」を常に意識して、ルールを守り、規範意識を持つとともに、責任感を持って行動できる自律した人間になってくれることを期待します。

本校は、昨年度から生徒、職員と一緒に「授業も学校行事もワクワクドキドキする御船高校」作りに励んでいます。令和8年度からは、皆さんを加えて「もっともっとワクワクドキドキする御船高校」にしていきたいです。希望を抱いて入学された皆さん、どうかたくさんのかけがえのない体験、出会いを本校で実現させてください。私は、皆さんと御船高校を盛り上げていくことを想像すると、本当にワクワクドキドキしてきます。大いに期待しています。

保護者の皆様、これから学校とご家庭としっかり連携し、信頼関係の元で、お子様の教育に当たりたいと考えております。新入生の皆さんの夢実現に向けて御船高校教職員一同、全力で教育活動に取り組んで参ります。

保護者の皆様におかれましては、本校教育に対する御理解と御協力をどうかお願い申し上げます。

結びに、本日入学された皆さんが、自分の可能性を拡げ、様々な挑戦を通して大きく成長していくことを祈念し、式辞とします。

令和八年四月八日

熊本県立御船高等学校

校長 橋本 岳範

令和8年度1学期始業式校長式辞(4月8日)

令和8年度1学期始業式校長式辞(4月8日)

皆さんおはようございます。

 いよいよ新たな年度、令和8年度が始まりました。1学期の始業式は、最も重要、今日考えたことは1年間心に刻んでおいてください。3年生は進路実現の年。先生方の指導・助言を信じて、自分の可能性も信じて、必ず進路希望を実現させてください。2年生は学校の中堅学年。222人の新入生を導きながら、勉強はもちろん、学校行事、部活動に精一杯励んでください。また地域と連携した活動など新しいことにも挑戦してください。 

 ところで3年生の皆さん、去年の1学期始業式の私の話覚えていますか。2年生は、知らないはずです。1年前は、アントニオ猪木の「元気があれば何でもできる」を紹介して、私がプロレスファンだったと述べました。そして「元気があれば大体のことはできる」との50年以上生きてきた私の実感を話し、「どんな時も前を向く力」を持てと言いました。とにかく元気でいこうと。それと、時代のキーワードである「予測困難」とか「不確実性」という言葉を出して、逆に目標はあっても先が見えないからこそ人は努力し、考え、前に進むことができるのだと話しました。覚えていましたか?

 ここで、私が船高生を誇りに思うこと2つ紹介します。

 1つ目。また1年前のことを思い出してください。令和7年4月1日、御船高校が県下で目立った出来事は何だったでしょうか。そうです。県下初のアイスの自販機設置です。皆さんに話したと思いますが、その反響が大きくて、私が以前勤めた熊本西高、そして熊本高校から「ぜひうちもしたい、どうしたらいいのか。」と問い合わせがありました。「あれは生徒会の発案で、様々な課題を先生方と乗り越えて実現させたものだ。」と説明したことでした。熊高の生徒会や保護者からも問い合わせがあり、その年の生徒会立会演説会では、数名の立候補者が、公約に掲げたそうです。で、1年後の令和8年4月1日、つまり1週間前、熊高からやっとアイス販売が実現しましたと連絡がありました。熊高生が船高生に倣って、公約実現させたのです。熊高生が喜んでいる姿が想像できます。

 2つめ。昨年の高校生県議会で、本校生徒会が地域に小中学生の放課後の居場所がないので、そういうのを作りたい、そこに高校生がボランティアで参加して英語を教えたり、自らも学んだりできるような場を作りたいと提案しました。県の教育長も県議会議長もうちの生徒たちの提案を激賞し、2月の県議会で事業化、予算化されました。船高生が県議会を動かしたのです。このようなことは、滅多にないことです。

 これが船高生なのです。皆さんは恐るべきパワー、影響力を持っているのです。本校では、一見困難な生徒のアイデアを先生たちも尊重し、様々な課題があっても、生徒自身がその解決策を一生懸命研究するなら、先生たちも一生懸命手伝うというスタンスです。そういう学校、ワクワクドキドキしますよね。

 私は、皆さんにワクワクドキドキする体験を船高でたくさん積んでほしいと思っています。実体験に勝るものはないのです。勉強、部活動、学校行事、ボランティア、探究学習、はたまた失敗、しくじり、高校時代の精一杯の体験から、「生きる力」を身につけてください。みなさんと一緒に「もっともっとワクワクドキドキする御船高校」を作っていきましょう。

 以上、令和8年度最初の校長式辞とします。