2017年6月の記事一覧
【建設工学科】3年生「実習」
建設工学科3年生「実習」の様子をお伝えします。
前回の実習で、コンクリートを練り、型枠に詰めました。
その後、約4週間の養生期間を経て、コンクリートが硬化しました。
完成したコンクリートの供試体(きょうしたい:テストピース)を用いて、強度試験を行います。
「圧縮強度試験」・・・テストピースに圧縮力をかけ、破壊までに記録された最大の力を求めます。
専用の機械を用いて、テストピースに圧縮力をかけていきます。
目盛りを読みながら、値を測定します。
「引張強度試験」・・・引張強度は、ひび割れの予測などに用いられます。
なぜ、テストピースを横向きにおいて力をかけると、引張強度が求められるかわかりますか?
「曲げ強度試験」・・・曲げ強度は舗装コンクリートの基準強度などに用いられます。
「圧縮強度試験」「引張強度試験」とは異なる形状のテストピースを使用します。
破壊後の様子です。
各試験の結果をまとめます。
「圧縮強度」・・・約35トン
「引張強度」・・・約 4トン
「曲げ強度」・・・約10トン という結果になりました。
直径12.5㎝、高さ25センチの円柱テストピースでも、約35トンの重さに耐えられるという結果になりました。
それほどコンクリートの「圧縮強度」は高いのです。
しかし、コンクリートは、「圧縮強度」に比べ「引張強度」や「曲げ強度」は劣ります。
特に、「引張強度」は低く、通常、「圧縮強度」の1/13~1/10程度を示すと言われています。
そこで、コンクリートは「引張強度の高い材料」と組み合わせて用いられることがほとんどです。
「引張強度の高い材料」ってなんだかわかりますか~?
答えは・・・、「鉄筋」です!