学校生活(商工ブログ)

【One Team プロジェクト】地域の伝統文化にふれる——渋うちわ制作体験を実施しました

令和7年7月29日(火)
熊本県が推進する「One Team プロジェクト事業」の一環として、山鹿地域の三つの県立高校による合同学習活動が行われました。今回の活動は、地域の伝統工芸である「来民の渋うちわ」の制作体験(第1回)です。

 

本事業は、県立高校の多様な学科・コースの特性を生かしながら、学校や学科の枠を越えた教育活動を行うことを目的とした取組です。今回は、鹿本高等学校鹿本農業高等学校、そして本校・鹿本商工高等学校の3校の生徒が合同で活動に参加しました。

 

第1回目となるこの日は、「渋うちわ制作体験①」として、デザインの構想から下書き、そして色付けまでを行いました。生徒たちは、それぞれの個性を生かした自由な発想で絵柄を考え、筆を手に真剣なまなざしでうちわと向き合っていました。

 

  

この活動は、単なるものづくり体験にとどまらず、約400年の歴史をもつ伝統工芸「渋うちわ」の文化や技術を継承する意義を深く学ぶ機会でもあります。実際の職人の技に触れることで、地域で働くことへの理解を深め、郷土への愛着や勤労観・職業観の醸成にもつながっています。

 

なお、来週には「渋うちわ制作体験②」として、いよいよ完成までの工程が予定されています。完成した作品は、生徒たちの手による地域文化の再解釈として、見る人の心を惹きつけるものとなるでしょう。

 

県立高校だからこそ実現できるこのような連携と、地域の魅力を再発見する学びの場を、今後も大切にしていきたいと考えています。