熊本県山鹿市鹿本町来民出身で熊本県出身初の総理大臣・清浦奎吾伯が郷土の文化啓発と後進の育成のため蔵書、建築費を寄贈し設立した図書館「奎堂文庫」。その資料を維持保存するために、２００９年１１月鹿本商工高校内に「奎堂文庫展示資料室」が開設されました。

清浦奎吾

（1850.2.14＜太陽暦3.27＞～1942.11.5）肥後国山鹿郡来民村（現山鹿市鹿本町来民）、大久保了恩の５男として明照寺に生まれる。
　熊本県出身初の内閣総理大臣（第２３代）

「博厚高明」の扁額

　日清戦争の時、鳳凰城の城門に掲げられていたものを清国から明治天皇に贈られ、さらに明治天皇から清浦奎吾に下賜されたもの。昭和９（１９３４）年の改築の際に当文庫に贈られた由緒深いもの。

地元の材料を使用した書架

　地元鹿北産の綾杉を使用した、調湿性に優れた、資料にやさしい書架です

ＵＶカット仕様の障子

　資料に悪影響を及ぼす紫外線をカットする障子は、資料にやさしいだけでなく室内にも柔らかな光を届けてくれます