校長室(管理職)ブログ

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地域に愛される学校

 今年は例年になく、梅雨入りが早く、はっきりしない天気が続いています。開校前に校庭脇に植えていただいた紫陽花の苗も背丈が15cmほどになり、来年度は花をつけるのではないかと楽しみにしているところです。

 報告が大変遅くなりましたが、4月かもと稲田支援学校開校の折に、旧稲田小学校閉校事務局より、開校お祝いとしてテント2張、観葉植物3鉢を寄贈していただきました。玄関にシュロ(観音竹)、児童生徒昇降口にサンスベリア(虎の尾)、校長室にはドラセナ(幸福の木)を飾らせていただいています。7月8日(木)に実施されるふれあい交流会の折に地域の皆様にも紹介させていただきます。

 さて、コロナウイルス感染症もようやく下火の兆しが見え始めました。地域の方々に本校の様子をお伝えしたいという気持ちだけは十分ありましたが、密を避けた開催が困難であることからこの時期まで開催を延期していました。7月8日のふれあい交流会では高等部生徒が進行を努め、学校紹介を行います。また、地域の方々と小学部、中学部、高等部の生徒を6グループに分けて、それぞれの会場でパラスポーツであるボッチャを通した交流を予定しております。また、15日には鹿本小学校の特別支援学級の子どもたちとの交流も予定しています。

 本校の学校目標である「心豊かに地域で学び、自信を持って挑戦する力や地域で生きていく力を育む」ことの一歩になることを期待しています。

 梅雨は気温の上昇と雨の影響もあって、ぐんぐんと草木が伸びてしまい、本校の学校技師が毎日刈り払い機を使って除草を行っていますが、広い校庭の草の勢いがとどまることがありません。そんな中、先日の県下一斉クリーン作戦(地域の清掃活動)の折、本校の敷地内を除草してくださった方がいらっしゃいました。除草が追い付いていない状況を見かねて、公道だけでなく学校敷地内に入ってくださったものだと思います。翌日、除草されている校庭を見た職員が驚いて報告していましたが、地域の皆さまのご厚意に心から感謝しているところです。本当にありがとうございました。児童生徒が在校中は門扉を閉めておりますが、放課後や休日は地域の方々へ校庭を開放させていただいております。どうぞ、地域の施設としてご利用ください。

令和3年6月

熊本県立かもと稲田支援学校長

        後迫 貴利子

4月 校長だより「校長あいさつ」(2021/4/4 更新)

 令和3年4月1日、緑に囲まれた長閑な田園風景に桜が満開に咲き誇る中、かもと稲田支援学校が開校しました。山鹿・鹿本地域に初めて開校する特別支援学校として、地域や保護者の皆様の期待を受け、開校初年度、小学部13人、中学部8人、高等部26人 全児童生徒47人がかもと稲田支援学校の一期生として、スタートを切りました。

 4月9日の開校式、入学式で歴史の幕開けとなる「開校宣言」を行い、中心に校章を描いた真新しい「校旗」と、校訓である「心豊かに 道を求め 共に生きる」の思いを込めた「校歌」を披露することができました。

 「恵まれた自然環境のもとで、心豊かに地域で学び、自信を持って挑戦する力や地域社会で生きていく力をはぐくむ教育の実現」をコンセプトとして、子どもたちの気持ちを大切にし、保護者の思いに寄り添いながら、教職員一丸となって、笑顔あふれる学校づくりを進めていきたいと考えています。

 

 開校初年度の重点目標として、特に下記4点について取組を進め、皆様から愛され、信頼される学校となるよう努めてまいります。

①安全・安心で優しい教育環境づくり

②学ぶ楽しさ、わかる喜びを実感できる授業づくり

③地域資源の活用と地域に根差した教育の推進

④センター的機能を生かした地域の特別支援教育の充実

 

 学校の教育活動をホームページでお伝えしていきたいと思っておりますので、ぜひご確認ください。

 今後とも、皆様からの御支援・御協力をどうぞよろしくお願いします。

 

学校グランドデザインはこちら→【グランドデザイン2021】かもと稲田支援学校.pdf

 

令和3年4月

熊本県立かもと稲田支援学校長

        後迫 貴利子

開校まであとすこし

 コロナウイルス感染症対策として、熊本県独自の非常事態宣言が発令されている中、2月を迎えることになりました。一年前のこの時期から報道で新型コロナウイルス感染症の話題が聞かれるようになってきましたが、もう一年が経つのにまだまだ終息の気配がありません。マスクをつけずに会話を楽しめる世の中に早く戻ることを願っています。

 

 来年度、本校へ転入学を希望している子どもたちの教育相談を実施しています。開校後、山鹿市を中心に近隣市町村から多くの子どもたちがかもと稲田支援学校へ登校してくることを楽しみにしています。

 

 今、準備室では小中学部の子どもたちの登下校を支える通学バスの準備を進めています。山鹿市内を走る「山鹿線」と熊本市から七城方面を巡る「植木・七城線」の二路線を通学バスが走ります。安全に子どもたちを送迎することができるようバス会社と細かな打ち合わせを行っていきます。また、停留所として使用させていただく施設からも、使用許可に関して快いお返事をいただき感謝しています。

 

学校側の整備としては、子どもたちが雨天時にバスや自家用車等から濡れずに校舎内に移動ができるようキャノピー(庇、車寄せ)を設置しました。毎日、笑顔で登校してくる姿を楽しみにしています。

 

 

 そして、改修工事もいよいよ大詰めです。現在、内装の仕上げと学校敷地周囲を巡るフェンスの工事が進んでいます。3月5日にはすべての工事が終了し、竣工検査ののち開校準備室も稲田校舎内に移動することになります。準備室の移転に伴い、みなさまにご迷惑をおかけしますが、当ホームページをご確認のうえご対応いただきますようお願いいたします。

 

 

 令和3年2月

 熊本県立かもと稲田支援学校長

         後迫 貴利子

校歌が完成しました

 令和3年(2021年)が幕開けしました。皆さま、あけましておめでとうございます。

 今年は丑年(うしどし)です。かもと稲田支援学校の校舎裏には乳牛の牛舎があり、おなじみの白黒まだら模様の牛が学校を眺めています。「牛」は古くから食牛や乳牛、耕牛と呼ばれ酪農や農業で人々を助けてくれる存在として重要な生き物でした。大変な農業を地道に最後まで手伝ってくれる様子から丑年は「我慢(耐える)」や「発展の前ぶれ(芽が出る)」を表す年になると言われているそうです。開校まで残り3カ月を切りました。開校準備室もラストスパートをかけて、4月の子どもたちの受け入れ準備を進めているところです。発展の前ぶれ“芽が出る”年に開校を迎えられることに、運命を感じながら、厳かに新年を迎えたところです。

 さて、今回は12月に完成しました校歌について、皆さまにご紹介をさせていただきます。

 校歌は、本校の校訓「心豊かに 道を求め 共に生きる」に基づき、3番構成にしています。歌詞は学校教育目標の実現に向けたワードを元に原案を作成し、開校準備室職員と何度も何度も検討を重ねて作成しました。作曲については、熊本県内の県立高等学校で長年音楽の担当として教鞭をとられていた桐田信一郎氏に依頼しました。桐田氏は現在、作・編曲活動のほか吹奏楽及び管楽器指導等を行っていらっしゃいます。桐田氏は鹿本高等学校在職中に、不動太鼓部のために、「和太鼓アンサンブルのための幻想詩曲“不動岩”」を作曲されています。山鹿鹿本地域のこともよくご存じで、作曲依頼にも快く承諾していただきました。作曲にあたり、改めて現地を訪れて取材をされたり、地元の情報を収集されたり、学校づくりに熱く参画していただいたことに感謝しています。子どもたちが歌いやすい音の取り方、発声しやすい歌詞の修正等、完成までにさまざまなアドバイスをいただいています。

左が作曲者の桐田信一郎様

 

 録音に際しては、桐田氏の大学時代のご友人である東京混声合唱団理事の德永祐一様に歌唱していただきました。技術面では、遊工房有限会社の益永剛様の御協力をいただき、録音をすることができました。

歌唱してくださった德永祐一様(東京混声合唱団理事)

 

 校歌作成に関わっていただきました桐田様、德永様、益永様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

 

【校歌】再生できます 

かもと稲田支援学校校歌(斉唱).mp3

 

 令和3年1月

 熊本県立かもと稲田支援学校長

         後迫 貴利子

高等部の制服デザインが決定しました

 12月に入り、冷え込みも厳しくなって参りました。不動岩周辺の木々の紅葉がとても美しく、心を和ませてくれていましたが、それもすっかり落葉してしまい、冬の到来を感じるころとなりました。今冬はインフルエンザの流行に加え、新型コロナウイルス感染症の感染拡大が懸念され、学校現場だけでなく、社会全体がどのように感染症と向き合っていくのか心配されるところです。

 さて、かもと稲田支援学校では、来年度高等部の生徒が着用する制服デザインが決定しました。複数の業者からそれぞれコンセプトを示しながら、素敵なデザインの提案がありました。その中から制服選定委員会で検討をし、下の写真に示した制服が選定されました。

 

 この制服のデザインを担当した光多制服株式会社の笹本純子高校営業部課長に制服のコンセプトについて、インタビューをさせていただきました。

コンセプト ~光多制服株式会社 笹本純子高校営業部課長~

 ブレザーは鹿本町のシンボルである「石のかざぐるま」をイメージしています。大きくて重い石が動き出す、うちに秘めた力がかもと稲田支援学校の子どもたちの成長するイメージと重なったからです。近隣の県立学校、県内の特別支援学校にグレーのブレザーはないことも意識しています。ポロシャツ等の素材は、着心地を重視し、毎日の生活を快適に過ごせるような素材を工夫しました。また、洗濯やアイロンなど、保護者の負担を軽減できるようにしています。全体的に上品で爽やかなイメージでまとめるようにしてみました。

 

 

  本校では多様化する性認識(LGBT)の対応も考えており、女子はスカートだけでなく、スラックスタイプのデザインを選ぶことができます。紺地に稲田をイメージしたグリーンのチェック柄がスラックスとスカートに施されています。ブレザーはグレーですが、襟は濃紺のパイピングがデザインされていて、胸元にはかもと稲田の「K」のイニシャルがマークされたエンブレムがついています。ネクタイも紺、グリーン、グレーのレジメンタル柄になっていて、全体的な統一感を意識されています。グレーのブレザーを見たら「あっ、かもと稲田支援学校の生徒さんだ」って、すぐにわかってもらえる学校の顔の役割のある制服を大事に着こなしていってほしいと思います。

  制服づくりに関わっていただきました制服業者のみなさま、制服選定委員の保護者のみなさまに心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

 

 

 令和2年12月

 熊本県立かもと稲田支援学校長

         後迫 貴利子