校長室(管理職)ブログ

かもと稲田支援学校第1回運動会!①

令和4年5月21日(土)にかもと稲田支援学校第1回目の運動会が開催されました。

運動会当日に向かっていくほど雨模様・・・。当日も開催が危ぶまれていました。あるクラスには、子どもたちがつくった色とりどりのてるてる坊主が飾ってありました。その祈りが通じたのか、曇天ではありましたが、無事、開催することができました。特にコロナ禍で様々な行事が中止となっていた高等部3年生のことを思うと、安堵の気持ちでいっぱいになりました。

学校行事は、子どもたちが大きく成長する機会でもあります。運動会の一連の学習を通して子どもたちがどのように子どもたちが成長していったか、4回に分けて紹介したいと思います。

~運動会を楽しみに~

 連絡帳を見てみると、「家族の前でダンスを披露してくれました」「寝言でかけ声をかけていました」「一人で予行練習をしていました」等の姿が書かれており、子どもたちが、運動会を楽しみにし、期待している様子が窺えました。また、練習では、集団や初めてのことが苦手で場を離れたり、泣いたりする子どももいましたが、写真カードでスケジュールを示したり、参加する競技を選んでもらったりすることで、少しずつ参加する場面が増え、当日も堂々と参加し、力を発揮することができました。そこには、子どもたちが安心して主体的に活動に取り組むことができるよう、焦らず、じっくりと待ち、子どもたちの心に寄り添いながら手立てを適宜講じていかれる先生方の姿がありました。

文責:荒木(教頭)

かもと稲田支援学校第1回運動会!②

~成長段階に応じた力を発揮して~

 運動会当日も、子どもたちのキラリと光る姿が随所に見られました。小学部の玉入れでは、時間いっぱい玉を投げて入れようとする姿、中学部のボールリレーでは、ボールを落とさないように持ち手を上げ下げして工夫する姿、高等部のダンスでは、キビキビとした行動と複雑なダンスを全員でそろえようとする姿・・・個の頑張りから友達との協力、集団でのまとまりといった成長段階に即した姿が印象的でした。保護者の方からも「走っている姿を見て涙が出ました」「ダンスをする姿がとてもかわいかったです」「うちの子が1番かっこよかったです」等々喜びの声が挙がっていました。また、感動で目を潤ませている職員もチラホラ・・・。

 文責:荒木(教頭)

かもと稲田支援学校第1回運動会!③

~リーダーが高校1年生!?~

今回、高等部2、3年生の生徒が運動会の競技準備や放送等を行い、1年生がリーダーとして小、中学部を盛り上げました。これまで、最上学年である3年生がリーダーとして団をまとめていくことが多く、初めにそれを聞いたときは「あれ?」っと思いました。しかし、予行練習と当日の姿を見て納得です!高等部2、3年生が運営をするということに重きを置いた形に、主査である先生の仕掛けを感じました。

教師の指示に従って的確に準備物を配置する姿、自分ができることを率先して探す姿、声を掛け合って荷物を運んだり、役割を忘れないよう互いをフォローし合ったりする姿等が見られ、これまでの作業学習や係活動、特別活動の集大成を見たように思いました。それは、小学部の保護者さんからの「うちの子も高等部の生徒のようになれるといいな」という声にも表れていたように思います。

小中学部と高等部校舎が離れ、合同で活動する機会が少ない本校では、縦割りの活動で何をねらうのか重要になってきます。下級生は上級生の姿に憧れ、上級生は期待に応え頑張ろうとする縦割りの良さが見事に表れた運動会でした!

文責:荒木(教頭)

かもと稲田支援学校第1回運動会!④

~楽しかったね運動会~

 運動会が終わり、小学部では図工で絵を、中学部、高等部では感想文を書きました。頑張ったことや心に残ったこと、楽しかったことなどを写真等で振り返りながら、制作しました。小学部の授業を覗いたのですが、先生や友達と思いを共有し、楽しさも喜びも倍増!!優しくあたたかな時間が流れていました。きっと、来年の運動会も楽しみになっているだろうなと授業を見て感じました。

次年度は、新型コロナウイルス感染症も収まり、地域の方にも運動会を観覧、参加していただき、本校の子どもたちと一緒に感動の時間を過ごしていただけることを心から願っています・・・。

文責:荒木(教頭)

開校記念式典を終えて

 新年あけましておめでとうございます。

 寅年の令和4年(2022年)も、かもと稲田支援学校をよろしくお願いします。

 さて、穏やかな日差しに包まれた冬晴の日、12月11日(土)に開校記念式典を行いました。開校準備からここまで、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響で、思うように準備が進まないこともありましたが、無事に式典を開催することができたことを心から嬉しく思っています。式典には稲田小学校の卒業生である蒲島郁夫熊本県知事様をはじめ、渕上陽一県議会議員様、早田順一山鹿市長様など、多数の来賓の方々に御臨席賜り、本校が開校するまでの思いも含めた温かい御祝辞や御挨拶を賜りました。本来であれば、開校に向けて御尽力いただいたすべての方々に、来賓として御出席いただきたかったのですが、コロナ禍での開催ということで、入場を制限させていただいたことを大変申し訳なく思っています。

 それでも、お越しいただいた方々に本校が開校した喜びを伝えたいという思いで、「みんなで創ろう!かもと稲田の未来!」というスローガンのもと、47人の児童生徒、43人の教職員が一丸となって準備を進めてきました。

 式典では、校章に描かれた校訓「心豊かに 道を求め 共に生きる」のデザインの説明を行い、児童生徒会役員の協力で校旗披露を行いました。また、式典の最後には校歌の作曲をしてくださいました桐田信一郎様の指揮のもと、全員で校歌披露を行いました。稲田小学校から譲り受けたマリンバやシロフォン、電子ピアノ等を高等部の生徒たちが演奏し、代表の生徒が校歌を歌い、小中学部の子どもたちが音楽に合わせてダンスを披露しました。練習までの期間が短かったのですが、子どもたちは笑顔で最高の演奏やダンスを見せてくれました。式典に参加できなかった保護者の皆さまにもオンラインで式典の様子を見ていただきましたが、「子どもたちの様子に感動した」と多くの方々からコメントをいただきました。

 式典終了後に、校舎案内も計画しました。校舎の施設説明は小中学部の子どもたちがタブレットや電子黒板を用いながら、これまでの学習の様子を交えながら行いました。来賓の皆さまが熱心に聞いてくださり、子どもたちも期待に応えたいとはりきって説明をすることができました。

 開校記念として、小中学部の子どもたちが地域の方の御協力のもと生産することができたお米と地元来民の伝統工芸品である渋うちわを記念品とさせていただきました。うちわには高等部の生徒が描いた山鹿灯篭と石のかざぐるまがデザインされています。子どもたちのアイデアを生かした、手づくりの開校式典となり、笑顔に満ち溢れた一日となりました。

 子どもたちやかもと稲田支援学校の可能性は無限です。可能性を信じ、ゆっくり、たっぷり、一歩ずつ 未来に向けて、確かなものにしていきたいと思っております。どうぞ、御支援をよろしくお願いします。

令和4年1月

                             

熊本県立かもと稲田支援学校長  後迫 貴利子