校長室(管理職)ブログ
【地域行事】 「抜穂祭」
10月16日(日)に鹿本町で新嘗祭の一環である抜穂祭がありました。6月に行われた御田植祭同様、本校からも中学部生徒2人、高等部生徒2人が田男として参加しました。生徒達は緊張した面持ちで鎌を使って稲を刈り取っていました。台風にも負けず、見事に実った稲穂の立派なこと!本校の校章にも稲穂があしらわれており、本校の子どもたちもこの稲穂のように育てていきたいと思いました。
献穀田栽培者で本校学校評議員でもある星子様や来賓の方々の御挨拶の中で、本校が地域にできた喜び等を語ってくださる場面がありました。地域に愛され誇りある稲田小学校の跡地にできた意味をかみしめ、「この子らを世の光に」できるよう、今後も地域の方と共に生きる学校を目指した教育活動を進めたいと思います。
最後になりますが、本校の教育理念を理解し、地域の一員として、このような貴重な経験ができるよう、本校に呼びかけていただいた関係者の皆様に厚くお礼申し上げます。
文責 教頭(荒木)
招魂祭
10月8日(土)に鹿本町来民で「かもと招魂祭」が3年ぶりに開催されました。(本来は8月15日に行われる予定だったのですが、新型コロナ感染症が拡大したため、この時期に延期されました。)
夏休み前に保護者様や子どもたちに折っていただいた紙花を職員で組み立てて、3基の「七夕飾り(ぼんぼり)」を仕上げました。みんなで協力して作り上げた「七夕飾り(ぼんぼり)」が風にそよぐ姿の見事なこと!地域の保育園等諸団体で作られた色とりどりの「七夕飾り(ぼんぼり)」。道行く人々の目を楽しませていました。
100年以上の歴史を持つ「かもと招魂祭」。次年度は、保護者の方々と歓談しながら「七夕飾り(ぼんぼり)」を作り、花を添えられたらと思います。
連絡帳には「かもと招魂祭」に出かけ、ヨーヨー釣りをしたり、ポテトを食べたりと久々の祭りを楽しんだ様子が綴られていました。
いつも住んでいる町に出店が立ち並んでいく様・・・
出店から漂うやきそばやわたがしのおいしそうな香り・・・
にぎやかな音楽や行き交う人々の笑い声・・・いつもと違う同級生の姿・・・ 祭りの後の寂しさ・・・
彩りにあふれた経験は私たちの心の糧になっていきます。また、共有した空間や思いは、大人になってふとしたつながりにもなることがあります。
子どもたちがたくさんの思い出を多くの人と紡いでいけますように・・・。
文責:教頭(荒木)
広がれボッチャの輪
9月27日(火)に山鹿市スポーツ推進委員鹿本支部6人の方と本校小学部児童がボッチャを通した交流を行いました。
本校では、「障がいのある我が子が就労してからも楽しめることを見つけてやりたい」という保護者の方の思いを受け、障害の有無や年齢等に関係なく楽しみを分かち合えるスポーツである「ボッチャ」を通した交流に取り組んでいます。このような場・機会が地域に広がると、子どもたちの世界が広がっていき、豊かな充実した生活を送ることができます。今回の交流は、この主旨に御理解いただき、山鹿市スポーツ推進委員の方から交流をしたいという申し出があって実現したものです。
ボッチャをしている最中、そして終えた後に、「狙ったところに球を投げるのが難しいね」「私より上手!」「ついつい、熱くなってしまいました!」「いや~楽しかった!」と、口々にスポーツ推進委員の方々がおっしゃっていました。みなさん、ボッチャの魅力にとりつかれたようです。本校だけでなく、スポーツ推進委員会の方々からもボッチャの輪が地域に広がっていくのではないかと楽しみにしています。
スポーツ推進委員会の方々のあたたかで優しさあふれるお人柄に触れ、初めは恥ずかしがっていた子が、帰りには「また来てね~」と名残惜しそうに手を振る姿や自ら手をつなぎに行く姿などが見られました。もちろん、なかには最後まで緊張が解けない子もいました。様々な人とのかかわりのなかででいろんなことを感じ、考える子どもたち。今日もこの出会いが子どもたちの中にいろんな種を蒔いたに違いありません。人とふれあうなかで、ときには不快な気持ちややるせない思いを抱くかもしれません。それは、私たち大人でも同じです。しかし、そういった経験も含めて、人と関わるって楽しいな、新しい自分に出会えるな、いろんなことができるようになるなと子どもたちに思ってもらえるよう、その時々の子どもたちの思いに寄り添いながら支援していきたいと思います。
文責:教頭(荒木)
通学バスについて
本校の登下校では、約4割の児童生徒が通学バスを利用しています。
安心安全に運行していただくため、添乗員の方から日誌や降車時に車内での様子を報告していただいています。
~ある日の日誌から~
「今日も皆さん変わりなく元気でした」
「今日、ステップを座席の足の所に置くと喜んでいました(○○君が使っていたのを僕も~と言っていたので。)」
「乗車するとすぐに本日の学校での様子を話し始め、納得いかないことがあったようで、少し感情的な様子が見られました。思っていることが言えたのか、後半は落ち着かれました」
日誌から、添乗員さんが暖かく子どもたちの心身の様子を観察したり、やりとりをして安定を図られたりしていることが分かり、子どもたちの応援団のお一人なのだなとありがたく感じています。
先日、女児が通園バスに取り残されて死亡するという大変痛ましい事故がありました。そのニュースの翌日、登校後のバス会社朝礼で「取り残すなんて、絶対あり得ない!」と運転手さんが話題に挙げられました。即、運転手さん、添乗員さん、学校職員とで、改めて必ず人数確認・報告を互いに行うことを確認し、念入りに乗車・下車確認・報告を双方で行っています。今後も、子どもたちが安心安全に登下校できるよう、バス会社と学校とで密に連携を図り、事故防止対策をとっていきたいと思います。
文責:荒木(教頭)
職員研修
一人一人の職員が安心して過ごせるよう、あたたかで風通しのよい職場づくりをめざし、夏季休業中に不祥事防止・ハラスメント防止研修に2回取り組みました。
1回目は、すみれ助産院の赤木夏代様を招聘し、アサーションやバウンダリー(距離感)の問題について学びました。職員からは「私が傷ついているのはこれが原因だったのかとストンと自分の中に落ちる感覚だった」「自分の思考パターンを知ることができた」「自分のバウンダリーを大切にすることから始めたい」等の声が挙がっていました。
2回目は、熊本健康・体力づくりセンター健康科学トレーナー主任高野聡 様を招聘し、ペップトークについて学びました。職員からは、「ペップトークをとおしてポジティブ思考の大切さを身にしみて感じた」「ペップトークは自分も相手も気持ちがよくなれる方法だと思った」「自分もしっかり応援したい」「子どもたちに活用していきたい」等の声が挙がっていました。
どちらの研修にも共通していたのは、「自分を理解し、大切にすること」でした。研修をとおして、自分の思考を振り返ったり、最適な伝え方を考えたりすることができ、多くの学びを得ることができました。また、研修後、「○○じゃなく、こんなふうに考えよう、言い換えよう!」「バウンダリーの問題が絡んでいるのかな?」等、意識をして改善しようとする姿も見られています。自分を変えることは、経験を重ねるほど難しく勇気のいることですが、このように軽やかにそして前向きに取り組む先生方の姿を見て感動を覚えました。きっと、子どもたちにもよい影響があると確信しています!
文責:荒木(教頭)
高等部「現場実習・校内実習」
運動会が終わった翌週の5月23日(月)から、高等部3年生は現場実習の事前学習をスタートしました。3年生の現場実習のテーマは「決める」であり、3年生は皆「今回の実習先で就職を決める」という強い思いで取り組む姿勢が見られていました。「運動会」モードから「現場実習」モードにスパッと気持ちを切り替えられた3年生、さすがです!
5月30日(月)~6月10日(金)の2週間の実習期間、大きなトラブルもなく、3年生全員が懸命に取り組みました。小~さなハプニング(?)もなかったわけではありませんが、これは言い換えると今後の課題として取り組むきっかけ、さらに成長へとつながっていくきっかけになったと思います。ぜひ今後に活かしてほしいです。
1年生は、6月20日(月)~7月1日(金)の2週間、初めての校内実習に取り組みました。実習内容は、部品の組み立て(TLフレキステップル)でした。また、この2週間の時間割を変更し、1日の学校生活の大半を作業学習に取り組みました。いわば、「働く生活」です。最初はうまく作業ができなかったり、集中が続かなかったりする様子も見られていましたが、日に日に慣れ、集中が続くようになり、作業スピードも速くなり、報告等も大きな声でできるようになってきていました。1年生のテーマは、「知る」であり、「働く生活」を通してたくさんのことを「知る」ことができたようです。
2年生も、同じ6月20日(月)~7月1日(金)の2週間、初めての現場実習に取り組みました。特に慣れるまでは、緊張していつも通りにできなかった部分もあったことと思います。また、実際の現場で「働く」ことを通して、自分の課題ややりがいなど、多くのことに気付くことができたことと思います。今回の実習を振り返りながら、2年生の現場実習のテーマである「探す」のとおり、面談等を通して、自分に合う進路を探してほしいと思います。
最後になりましたが、それぞれの学年で充実した取組を行えたのも、現場実習・校内実習に御協力いただいた事業所等の皆様のおかげと、感謝申し上げます。コロナ禍の中、本校生徒の現場実習を受け入れていただき、また、校内実習用の部品を提供していただき、誠にありがとうございました。今後とも、本校の教育活動に御理解と御協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
文責:瀧口(教頭)
かもと稲田支援学校第1回運動会!①
令和4年5月21日(土)にかもと稲田支援学校第1回目の運動会が開催されました。
運動会当日に向かっていくほど雨模様・・・。当日も開催が危ぶまれていました。あるクラスには、子どもたちがつくった色とりどりのてるてる坊主が飾ってありました。その祈りが通じたのか、曇天ではありましたが、無事、開催することができました。特にコロナ禍で様々な行事が中止となっていた高等部3年生のことを思うと、安堵の気持ちでいっぱいになりました。
学校行事は、子どもたちが大きく成長する機会でもあります。運動会の一連の学習を通して子どもたちがどのように子どもたちが成長していったか、4回に分けて紹介したいと思います。
~運動会を楽しみに~
連絡帳を見てみると、「家族の前でダンスを披露してくれました」「寝言でかけ声をかけていました」「一人で予行練習をしていました」等の姿が書かれており、子どもたちが、運動会を楽しみにし、期待している様子が窺えました。また、練習では、集団や初めてのことが苦手で場を離れたり、泣いたりする子どももいましたが、写真カードでスケジュールを示したり、参加する競技を選んでもらったりすることで、少しずつ参加する場面が増え、当日も堂々と参加し、力を発揮することができました。そこには、子どもたちが安心して主体的に活動に取り組むことができるよう、焦らず、じっくりと待ち、子どもたちの心に寄り添いながら手立てを適宜講じていかれる先生方の姿がありました。
文責:荒木(教頭)
かもと稲田支援学校第1回運動会!②
~成長段階に応じた力を発揮して~
運動会当日も、子どもたちのキラリと光る姿が随所に見られました。小学部の玉入れでは、時間いっぱい玉を投げて入れようとする姿、中学部のボールリレーでは、ボールを落とさないように持ち手を上げ下げして工夫する姿、高等部のダンスでは、キビキビとした行動と複雑なダンスを全員でそろえようとする姿・・・個の頑張りから友達との協力、集団でのまとまりといった成長段階に即した姿が印象的でした。保護者の方からも「走っている姿を見て涙が出ました」「ダンスをする姿がとてもかわいかったです」「うちの子が1番かっこよかったです」等々喜びの声が挙がっていました。また、感動で目を潤ませている職員もチラホラ・・・。
文責:荒木(教頭)
かもと稲田支援学校第1回運動会!③
~リーダーが高校1年生!?~
今回、高等部2、3年生の生徒が運動会の競技準備や放送等を行い、1年生がリーダーとして小、中学部を盛り上げました。これまで、最上学年である3年生がリーダーとして団をまとめていくことが多く、初めにそれを聞いたときは「あれ?」っと思いました。しかし、予行練習と当日の姿を見て納得です!高等部2、3年生が運営をするということに重きを置いた形に、主査である先生の仕掛けを感じました。
教師の指示に従って的確に準備物を配置する姿、自分ができることを率先して探す姿、声を掛け合って荷物を運んだり、役割を忘れないよう互いをフォローし合ったりする姿等が見られ、これまでの作業学習や係活動、特別活動の集大成を見たように思いました。それは、小学部の保護者さんからの「うちの子も高等部の生徒のようになれるといいな」という声にも表れていたように思います。
小中学部と高等部校舎が離れ、合同で活動する機会が少ない本校では、縦割りの活動で何をねらうのか重要になってきます。下級生は上級生の姿に憧れ、上級生は期待に応え頑張ろうとする縦割りの良さが見事に表れた運動会でした!
文責:荒木(教頭)
かもと稲田支援学校第1回運動会!④
~楽しかったね運動会~
運動会が終わり、小学部では図工で絵を、中学部、高等部では感想文を書きました。頑張ったことや心に残ったこと、楽しかったことなどを写真等で振り返りながら、制作しました。小学部の授業を覗いたのですが、先生や友達と思いを共有し、楽しさも喜びも倍増!!優しくあたたかな時間が流れていました。きっと、来年の運動会も楽しみになっているだろうなと授業を見て感じました。
次年度は、新型コロナウイルス感染症も収まり、地域の方にも運動会を観覧、参加していただき、本校の子どもたちと一緒に感動の時間を過ごしていただけることを心から願っています・・・。
文責:荒木(教頭)