お知らせ

大矢野層
場所: 大矢野島 弁当のヒライ前道路対面

 ここでは,火砕流堆積物・土石流堆積物・砂・降下火山灰と,さまざまな堆積物を見ることができます。全体の厚さは20m以上でありそれらの堆積している順序から,堆積作用の歴史を読み取ることができます。また,断層が2本これらを切っていることから,地殻変動の存在も見ることができます。



土石流堆積物は
「逆グレーディングや、下の地層を削り取って堆積物中に含んでいる。礫(れき)の形がやや角張っている。層の中ではれきの大きさが不揃い。」
などの特徴がある。ここの露頭では、逆グレーディングがよく観察される。
 

土石流堆積物 一つのサイクルでは下が細粒で上になるほど粒径が大きくなり逆グレーディングをしているのが観察される。

砕流堆積物は
吹き抜けパイプがある。軽石を含む場合があるが、ブロックアンドアッシュフロウ(岩塊流)等の場合は含まない。グレーディングはしない。基質の部分が火山灰で大変細流。土石流の場合は砂が入っていたり、泥が挟まっていることがあるが、火砕流ではそのようなことはない。」などの特徴がある。

火山灰の中に大小の岩塊が混在してグレーディングしていない。