大矢野層
場所：　大矢野島　釣具屋カイサキ裏　

　ここでは堆積物の粒子の配列模様がよく観察できます。
　角礫層が弱い成層構造をしており，大きい礫が上位に集まる逆グレーディングを形成しています。また，下位の堆積物を削りこんだ跡も見られます。角礫は大部分が角閃石安山岩で，5～30cmで最大1mに達しています。このような特徴から，この場所では数回の土石流が流れてきて堆積したものと思われます。この土石流堆積物の全体の厚さは10m以上で，20～30cmの降下火山灰～軽石を間に挟んでいることから火山活動の存在も読み取れます。



（１）①が堆積
（２）土石流が①を削り取って②を堆積
（３）次の土石流が②を削り取って③を堆積
（４）次の土石流が③を削り取って④を堆積した。