2016年12月の記事一覧

ある学級通信より

 

 1年3組担任、今村武人先生の学級通信にはいつも生徒達への熱く深い思いと、先生自作の短歌が綴られています。その中から、何点か紹介します。写真は第二高校の初冬の風景です。

  美しく夕焼け雲の染まれども心ともなく課外へ向かふ

    鳩、プレハブに侵入し糞を残す
  プレハブに閉ぢ込められし鳩たちの行き場失ひもがきてありけむ

    誕生日
  この歳にめでたきなりと祝はれど未熟な身ゆゑに恥ぞ覚ゆる
                  

  これからも指導よろしく給ふとの生徒(こ)らの言葉に力もらひぬ
  
    〈二高短歌会 会員募集中〉


 今村先生は昨年まで生徒部通信にも折々の短歌を掲載されていました。
 

アイコン2

 美術科課題のアイコンです。
 ラミネートしているので雨にも負けず、頑張っています。
 「アイコンを見ると、ほっとするね」と感想を言ってくださった先生もいらっしゃいました。ありがとうございます。

車両注意のアイコン

 先生も生徒も早くおうちに帰ろう。

 猫出没中。
 この取組をして、声高に「注意!」と喚起しなくても、さりげなく思いを共有する方法があるのだなと気づきました。第二高校生の優しい優しい心が表現に現れ、そっと寄り添うようなメッセージになりました。

テーマ研究 クラス代表決め その1

 GLテーマ研究クラス代表決めがありました。
 GLは科学的探究能力の育成を図りつつ、プレゼンテーション能力やコミュニケーション能力など通常の授業ではなかなか測れない力を身に着ける学習でもあります。
 4時間とちょっとの制作時間、かなり強引なプランでしたが、さすが第二高校生でした。
 よかったと思ったところ
①短時間で、評価のポイントを押さえたポスターを仕上げている。
②仕上げが丁寧で好感が持てるものが多かった。
③テーマ設定がしっかりしていた。
④どのポスターも数値やデータによる考察をしていた。
⑤遊び心も忘れず、魅力的なポスターをつくろうとした。
 こんなに頑張ったのにあえて注文をつければ、これからの課題は、相手に伝えることをもっと意識すること。人が自分の話を聞いてくれる時間を大切にすることでしょうか?
 1月のテーマ研究発表会まで、頑張りましょう。







 

私の大切なもの

 9月のお話になりますが、文化祭の為に木製コースターを準備しました。テーマは「私の大切なもの」。
 板をハート形にカットし、英語でテーマに沿った言葉を描きます。文字はレタリングするのが条件ですが、最終的に結構自由になってしまいました。
 2枚目になると、みんな凝りだして、ニスを何層も重ねて手触りを変えたり、イラストを描いたり、楽しんで表現していました。
 この作品は別の企画を考えていますので、お楽しみに。自分の「ハート」を返してほしい人は早めに美術室にとりに来てくださいね。







GLで電子顕微鏡を使ってみました

 1年GLテーマ研究で「電子顕微鏡を使ってみたい人」と投げかけたところ、いくつかの班が名乗り出てくれました。ほんとはやってみたかったけど、時間が足りないかなと思った人も多かったと思います。残念ですが返却しなければならなかった電子顕微鏡。欲しくなりましたが、軽自動車が何台か購入できるお値段でした。
 希望した生徒達も、GLの時間だけでなく放課後も電子顕微鏡を操作しているうちに、ずいぶん慣れてきたようです。こんな体験が、10年後、20年後「あの時のあれがターニングポイントだったな」と思うのでしょうね。

 写真は絵の具を3種類、100倍、1000倍、5000倍で見せてもらったものの一部です。どんな研究になるかはお楽しみです。

①絵の具を1000倍で見たもの

②同じものを5000倍でみたもの

ICEはじめました(美術編)

ICEというのは食べ物でもなく、おやつでもなくカナダの大学から始まった評価理論のことです。本校GLではICEに基づいた評価の研究を始めています。

 ICEは学習を次の三つの観点で評価します。
「I」ideas:知識
「C」connections:つながり
「E」extensions:応用
 「E」の「応用」は解釈が難しいと思っていたのですが、山登りでたとえるなら、「ゴールを設定して、どのルートで登ればよいか考える力」だと考えています。
 そして、美術ではいつもの授業をICEの切り口で取り組んでみました。具体的には「E」の課題として、「伝える相手のリアクションを予測する」ことを目標としました。テーマは「アイコン」の制作です。


 いわゆる標識のデザインなのですがスマホやコンピュータ上の「アイコン」のデザインのルールで制作しました。例えば、基本的な幾何形体を応用する、グリッド線を活かす、斜線の角度は45度をベースにする、などです。制作しながら、これからのデザインは素材ではなくプログラムに左右されるのを実感しました。



 次にレポートを作成します。①アイコンの説明②ふさわしい設置場所の設定③リアクションの予測、ここまで考えて校内に実際に掲示します。
 2週間後④予想と結果の比較、⑤アイコンの活用方法を考察します。




 作品の中にはアイコンのルールからずれているものもあります。ところが、参考にした資料にこうありました。良いデザインをつくる為には良いデザインをつくるためのルールを守ることが大切。しかし、もっと良いデザイン、または新しいデザインを生み出すためにはそのルールを破ることも必要である。デザインって深いですね。


このアイコンは「小さいと思ってバカにすると痛い目にあうよ!」です。


 これはプレハブ校舎ならではのお願いですね。アイコンのデザインを通して、困ってても我慢してるんだな・・・とか、自分のできていないところを自分なりに気にしていて、どうにかしたいとおもっているんだなと気づいたことでした。
 また写真をアップしたいと思います。気づいたことがあったら教えてくださいね。