ICEはじめました(美術編)

ICEというのは食べ物でもなく、おやつでもなくカナダの大学から始まった評価理論のことです。本校GLではICEに基づいた評価の研究を始めています。

 ICEは学習を次の三つの観点で評価します。
「I」ideas:知識
「C」connections:つながり
「E」extensions:応用
 「E」の「応用」は解釈が難しいと思っていたのですが、山登りでたとえるなら、「ゴールを設定して、どのルートで登ればよいか考える力」だと考えています。
 そして、美術ではいつもの授業をICEの切り口で取り組んでみました。具体的には「E」の課題として、「伝える相手のリアクションを予測する」ことを目標としました。テーマは「アイコン」の制作です。


 いわゆる標識のデザインなのですがスマホやコンピュータ上の「アイコン」のデザインのルールで制作しました。例えば、基本的な幾何形体を応用する、グリッド線を活かす、斜線の角度は45度をベースにする、などです。制作しながら、これからのデザインは素材ではなくプログラムに左右されるのを実感しました。



 次にレポートを作成します。①アイコンの説明②ふさわしい設置場所の設定③リアクションの予測、ここまで考えて校内に実際に掲示します。
 2週間後④予想と結果の比較、⑤アイコンの活用方法を考察します。




 作品の中にはアイコンのルールからずれているものもあります。ところが、参考にした資料にこうありました。良いデザインをつくる為には良いデザインをつくるためのルールを守ることが大切。しかし、もっと良いデザイン、または新しいデザインを生み出すためにはそのルールを破ることも必要である。デザインって深いですね。


このアイコンは「小さいと思ってバカにすると痛い目にあうよ!」です。


 これはプレハブ校舎ならではのお願いですね。アイコンのデザインを通して、困ってても我慢してるんだな・・・とか、自分のできていないところを自分なりに気にしていて、どうにかしたいとおもっているんだなと気づいたことでした。
 また写真をアップしたいと思います。気づいたことがあったら教えてくださいね。