理数科ブログ(~平成30年度)
江津湖の環境学習
6月6日、理数科1年生は学校近くの上江津湖で、終日環境学習を行いました。梅雨入りで天候を心配しましたが、当日は曇りで調査には絶好の天気でした。
江津湖の環境学習は平成6年から続く理数科1年の伝統で、昨年はその活動が評価され、「肥後の水とみどりの愛護賞」を受賞しました。今回で24回目を迎えます。
江津湖の水環境は短い期間では大きな変化はありませんが、20年以上の期間で見れば大きく様変わりしています。特に目立つのは、オオカナダモなどの外来生物の繁殖です。近年はブラジルチドメグサやボタンウキクサ(ウォーターレタス)などが異常繁殖をしています。今年は、オオカナダモやブラジルチドメグサなどの外来植物が激減していました。現在、上江津湖は地震の復旧のため、護岸工事が盛んにおこなわれており、生息域が少なくなったことも原因だと思われます。
環境調査では、硝酸態窒素濃度やリン酸態リン濃度、水素イオン濃度の測定といった化学的な水質検査をはじめ、区画法による水生生物の採集を行い、生物学的に水質を評価します。参加した理数科1年の生徒は、自然に触れながら調査を行いました。
熊本市は水道の100%を地下水に依存するといった全国的にも珍しい水資源に恵まれた地域です。この命の水を守るため、私たちの活動が少しでも役に立てばと思っています。