高等部通信

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修学旅行

 10月3日(木)・4日(金)の1泊2日の日程で、高等部2・3年生の3人の生徒と引率教師、保護者、看護師、総勢10人の修学旅行団は鹿児島市方面に出かけました。交通機関として、車椅子に乗ったまま乗降できるリフト付きバスを貸し切りで利用しました。

 1日目、人吉回りで高速道路を通って鹿児島市に入りました。まず、鹿児島サンロイヤルホテルのレストランで昼食を摂ったあと、鹿児島市立科学館に行きました。館内には、サイエンスラボ、宇宙の科学、地球の科学など、フロアごとにテーマに沿った展示がされており、生徒たちは、器具やボタンを操作して展示物を動かしたり、強風を体感したりするなど、いろいろなコーナーで興味深い体験をしながら館内を巡ることができました。

 宿泊は、温泉ホテル中原別荘に泊まりました。入館後、まず大浴場で入浴しました。ほんのり硫黄の匂いがする少し熱めのお湯で、温泉気分を味わうことができました。夕食は、みんなで一緒に広間で摂りました。黒豚や薩摩揚げなどご馳走がたくさんありました。

  

  

 2日目は、いおワールドかごしま水族館に行きました。目の前や頭の上を泳ぐ魚やエイの姿を眺めたり、水を通して揺らぐ光の様子に見入ったりするなど、思い思いの楽しみ方で水族館の面白さを実感している様子が随所に見られました。イルカショーでは、豪快なジャンプに多くの歓声が沸く観客席で見学した生徒や、地下で水中のイルカの様子をじっくりと観察した生徒もいました。

 昼食は、ドルフィンポート内のレストランで摂りました。洒落たイタリアンをおいしくいただくことができました。お土産売り場で買い物も楽しみました。帰りも高速道路を通り、予定より早く学校に到着することができました。あっという間の2日間でしたが、忘れられない思い出を作ることができたのではないでしょうか。

        

 

  

卒業生との交流

 9月27日(金)、昨年度の高等部卒業生3人を招き、交流会を開催しました。卒業生の皆さんは、高等部プレイルームに入ってくるなり笑顔を見せたり、声を出したりするなど、久しぶりの学校での活動を楽しみにされていたことがうかがわれました。近況報告では、センターの職員の方から日頃の生活の様子や楽しまれていること、健康状態、面会の状況等を紹介していただきました。

 お楽しみ企画として、卒業生をリーダーとする3チームに分かれて「カーリングゲーム」に取り組みました。卒業生にとっても在学中に何度も取り組んだ馴染みのあるゲームです。スムーズにゲームに参加することができ、自分の得意な方法でストーンを滑らせる様子が見られました。教師と一緒にストーンを滑らせる方向を決めたり、チームメイトを応援したりしながら、みんなで一緒にゲームを楽しむことができました。

 交流会の最後にこの日に撮影した集合写真を卒業生にプレゼントしました。機会があれば、また一緒に活動したいです。

   

  

交流及び共同学習 ~芦北高校~

 6月24日(月)に、今年度第1回目の交流及び共同学習を行いました。芦北高校農業科3年生の8人の生徒が来校してくれました。本校高等部の生徒は、この日の2週間前から生活単元学習「ちゃれんじガーデン」で、花作りを中心にした園芸活動に取り組んできました。それぞれのできることや得意なことを生かしながら、土ふるいやポットへの土入れ、種まき、水やり、生長した苗の移植等の活動の中から、その日に取り組む活動を選んだり、みんなで活動を分担したりして取り組みました。

 交流会当日は、それまで育ててきた花苗を、プランターに寄せ植えする活動に取り組みました。本校の生徒1人と芦北高校の生徒2人が一つのグループになり活動しました。本校の生徒の視線をしっかり確かめながら寄せ植えする花苗を一緒に選んだり、本校の生徒が活動しやすいようにプランターを支えたり、優しく手を添えて一緒に土をすくって入れたりするなど、協力しながら寄せ植えをしている様子が、それぞれのグループで見られました。できあがった寄せ植えプランターには、グループごとに撮った集合写真をパウチ加工して貼り付けました。

  

  

 最後に、感想を発表した後、ちょうどこの日が誕生日だった生徒に向けて、みんなでハッピーバースデイを歌い、和やかな雰囲気で交流会を閉じました。第2回目の交流及び共同学習は、2学期に予定しています。

運動会 ~「熱血甲子園」~

 6月2日(日)に、平成31年度(2019年度)運動会が開催されました。高等部では、運動会当日に向けて3週間の単元活動を計画し、取り組んできました。今年度の高等部競技のテーマは、“野球”。競技名を「熱血甲子園」とし、赤白の対戦形式で活動を繰り返しました。

 バッターは、棒の留め具を外すとゴムの力でバットが振られる装置を利用しました。プレイルームの床面を野球のフィールドに見立てて、打ったボールが止まった位置で、ヒットやホームランになり、また、相手チームの守備に捕球されるとアウトとなるといったルールでゲームを進めました。狙う打球の方向を決めたり、守備位置を調整したりする場面では、教師やチームメイトとやりとりをする様子が多く見られました。運動会当日までの対戦成績は、ほぼ互角。当日は、団席からの盛大な応援の中、一旦は点差が離れたゲームが、最後は、ホームランによる大逆転で勝負がつきました。

  

  

 今年度、少ない人数での単元活動や競技内容等をいかに工夫するかということが計画前からの一つの課題でした。制作活動を取り入れたり、会場の使い方や見せ方を検討したりする中で、新たな試みの成果もあれば反省点もあります。それらのことは、今後の様々な活動につなげていきたいと考えてます。