高等部通信

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「卒業制作」「卒業生を送る会」

 今年度、2人の卒業生が本校高等部を巣立ちます。卒業に向けて、3年生は「卒業制作」に、2年生は「卒業生を送る会」の準備活動にそれぞれ取り組んできました。

 3年生は、“ボッチャレーン”作りに取り組みました。今年度、ゲームを中心とした生活単元学習で“ボッチャ”というスポーツやそのルールをアレンジしたゲームに取り組んできました。これまで“ボッチャ”のボールを転がすための専用レーンは、校内に1台のみでしたが、今回、「卒業制作」として新たに3台出来上がりました。これから、在校生が“ボッチャ”やいろいろなゲームで活用していくことでしょう。来年度の卒業生との交流では、一緒に“ボッチャ”を楽しめればと思います。

 2年生は、「卒業生を送る会」に向けて、卒業生へのプレゼント作りに取り組みました。羊毛からフェルト生地を作り、出来上がった色とりどりの生地を組み合わせて、“写真掛け”(写真を差し込んで飾る壁掛け)を作りました。巻き簀で巻いた羊毛が縮んでしっかり絡まるまでたいへん時間がかかりましたが、ねばり強く取り組むことができました。

 「卒業生を送る会」当日、出来上がった“ボッチャレーン”と“写真掛け”をそれぞれ披露し、贈り合いました。

  

  

交流及び共同学習➁ ~芦北高校~

 11月25日(月)に、今年度第2回目の芦北高校との交流及び共同学習を行いました。今回は、農業科の8人の生徒が来校してくれました。本校高等部では、2週間前からボウリングや玉入れといった、ボールを投げたり転がしたりするゲームに取り組んで来ました。交流当日のゲームは「筒倒し」。チームごとのエリアに並べられた筒に向かってボールを投げて倒し、倒れた筒の中に入っているカラーボールの数の合計を競うゲームです。本校の生徒は、直接ボールを投げたり、ゴムを利用した発射台の紐を引いてボールを飛ばしたりと、それぞれ得意な方法で取り組みます。芦北高校生は、少し遠い距離から投げることにしました。各チーム2人組になり、4戦行いました。芦北高校生が投げるボールの勢いが凄く、筒がどんどん倒れるため、途中からゲームの制限時間を半分にするほどでした。賑やかにゲームが盛り上がる中にも、本校の生徒にカラーボールや筒を優しく手渡したり、タイミングよく発射台にボールをセットしたり、1ゲーム終わるごとに散らばったボールを拾い集めたりする芦北高校生の姿が見られました。終わりの挨拶のあと、帰る際には、お互いに握手したりタッチしたりするなど、微笑ましい光景も見られました。

  

にこにこふれあい発表会 ~「僕らのちゃれんじ」~

 11月3日(日)の「にこにこふれあい発表会」に向けて、3週間の単元活動に取り組んできました。初めての「さをり」に“ちゃれんじ”しようということで、高等部佐敷分教室の手工芸班の「さをり」を中心とした作業学習の様子を見学しに行きました。専用の織機を操作する「さをり」の様子や、織り上がった布を利用して製品化する分担作業の様子を見学したり、説明を聞いたり、体験をしたりすることができました。

 単元活動では、「さをり」の布をアレンジした掲示板を作ることを目指して、それぞれ得意な方法で取り組み始めました。専用の織機を使って1本1本糸を編み込んでいく生徒。細く裂いた布を染色して横糸に利用する生徒。オリジナルの小型織機を用いて糸を通す生徒。スイッチに繋げたパンチャーミシンを動かして布を定着させる生徒。初めはうまくいかなかった活動も、回を重ねるごとにスムーズに活動を進めることができるようになりました。色鮮やかな布やいろいろな大きさ・形の布、また、独特の表面の感触の布など、それぞれ個性豊かな布がたくさん出来上がりました。それらを90㎝✕180㎝の土台にアレンジして貼り付け、賑やかな掲示板が完成しました。

 「にこにこふれあい発表会」当日は、それまでの活動の様子を映像と実演でステージ上で発表しました。

   

  

        

修学旅行

 10月3日(木)・4日(金)の1泊2日の日程で、高等部2・3年生の3人の生徒と引率教師、保護者、看護師、総勢10人の修学旅行団は鹿児島市方面に出かけました。交通機関として、車椅子に乗ったまま乗降できるリフト付きバスを貸し切りで利用しました。

 1日目、人吉回りで高速道路を通って鹿児島市に入りました。まず、鹿児島サンロイヤルホテルのレストランで昼食を摂ったあと、鹿児島市立科学館に行きました。館内には、サイエンスラボ、宇宙の科学、地球の科学など、フロアごとにテーマに沿った展示がされており、生徒たちは、器具やボタンを操作して展示物を動かしたり、強風を体感したりするなど、いろいろなコーナーで興味深い体験をしながら館内を巡ることができました。

 宿泊は、温泉ホテル中原別荘に泊まりました。入館後、まず大浴場で入浴しました。ほんのり硫黄の匂いがする少し熱めのお湯で、温泉気分を味わうことができました。夕食は、みんなで一緒に広間で摂りました。黒豚や薩摩揚げなどご馳走がたくさんありました。

  

  

 2日目は、いおワールドかごしま水族館に行きました。目の前や頭の上を泳ぐ魚やエイの姿を眺めたり、水を通して揺らぐ光の様子に見入ったりするなど、思い思いの楽しみ方で水族館の面白さを実感している様子が随所に見られました。イルカショーでは、豪快なジャンプに多くの歓声が沸く観客席で見学した生徒や、地下で水中のイルカの様子をじっくりと観察した生徒もいました。

 昼食は、ドルフィンポート内のレストランで摂りました。洒落たイタリアンをおいしくいただくことができました。お土産売り場で買い物も楽しみました。帰りも高速道路を通り、予定より早く学校に到着することができました。あっという間の2日間でしたが、忘れられない思い出を作ることができたのではないでしょうか。

        

 

  

卒業生との交流

 9月27日(金)、昨年度の高等部卒業生3人を招き、交流会を開催しました。卒業生の皆さんは、高等部プレイルームに入ってくるなり笑顔を見せたり、声を出したりするなど、久しぶりの学校での活動を楽しみにされていたことがうかがわれました。近況報告では、センターの職員の方から日頃の生活の様子や楽しまれていること、健康状態、面会の状況等を紹介していただきました。

 お楽しみ企画として、卒業生をリーダーとする3チームに分かれて「カーリングゲーム」に取り組みました。卒業生にとっても在学中に何度も取り組んだ馴染みのあるゲームです。スムーズにゲームに参加することができ、自分の得意な方法でストーンを滑らせる様子が見られました。教師と一緒にストーンを滑らせる方向を決めたり、チームメイトを応援したりしながら、みんなで一緒にゲームを楽しむことができました。

 交流会の最後にこの日に撮影した集合写真を卒業生にプレゼントしました。機会があれば、また一緒に活動したいです。