高等部通信

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令和3年度2学期を振り返って

 2学期の始めは、センター閉鎖や感染予防のための欠席があり、なかなか3人の生徒が揃わない状況が続きましたが、10月に入り、全員登校する日が多くなりました。当初の計画の変更や調整が必要となりましたが、生活単元学習では、制作活動や発表会に向けた活動、ゲーム等に取り組みました。

 児童生徒がそれぞれ制作した作品を肥薩おれんじ鉄道の列車内に掲示する「芦援アートトレイン」に向けた制作活動では、マーブリングや植物のスタンプ、スポンジ筆を利用した色つけ等に取り組みました。生徒と教師がやりとりをしながら制作を進め、それぞれ個性豊かな作品が出来上がりました。

   

  「にこにこふれあい発表会」に向けては、『自分にできるSDGsに取り組もう』をテーマとして取り組みました。身近で行われているSDGsの取組や自分たちが行った活動を大きな“SDGsすごろく”としてまとめ、紹介しました。発表会当日は、ペットボトルの分別やペットボトルビーズのマラカス作り、手漉き和紙の油吸い取りパック作りの様子をステージ上で発表しました。

   

 ゲームは、東京パラリンピックでも正式種目となっている「ボッチャ」という競技に、少しルールを変更して取り組みました。それぞれ得意な動きを生かしながら、レールを利用してボールを転がし、自分のボールを目標球にいかに近づけるかを競い合いました。

   

 

令和3年度1学期を振り返って

 今年度、高等部には2人の新1年生が入学し、新2年生と合わせて3人での学校生活がスタートしました。4月は、新しい学部目標を決めたり、カーリングゲームを通じて競い合いながらかかわりを深め合ったりしました。ところが新型コロナウイルス感染拡大の影響で、4月下旬から、感染予防のための欠席やセンター閉鎖などが重なり、約2か月ほど3人の生徒が全員がそろうことはありませんでした。その間、学部ごとに実施することになっていた運動会に向けて「モルック」という競技に取り組むことなどのメッセージを盛り込んだDVDを送ったり、リモートで画面越しに面会して元気な様子を確かめ合ったりしてきました。

    

 3人の生徒がそろって登校できたのは7月になってからでした。予定より1か月以上遅くなりましたが、1週間だけ運動会に向けて「モルック」を中心とした活動に取り組むことができました。

   

 その後は、園芸活動に取り組みました。セルトレーやポットへの土入れ、種まき、苗植え、水かけなど、それぞれ役割を分担しながら取り組んだことで、生徒同士お互いに意識しながら活動している様子も見られるようになりました。

   

 運動会に向けた活動も園芸活動も短期間ではありましたが、生徒一人一人が得意な動きを生かしながら、友達や教師と一緒に活動に取り組んでいる様子が随所に見られました。

 

2学期を振り返って

 

 7月の豪雨による被害で高等部棟が使えなくなり、今学期は、会議室を教室として利用しました。限られたスペースではありましたが、生徒間の距離を保つことに配慮し、活動内容や支援方法を工夫しながら、学習を進めてきました。

 また、新型コロナウイルス感染予防のため、今学期の序盤と終盤にセンター閉鎖があり、自宅生のみの登校となった期間もありました。しかしそれ以外は、生徒が3人そろって活動する機会を多く設けることができた今学期でした。

 生活単元学習では、ゲームや制作活動、「にこにこふれあい発表会」に向けた活動等に取り組むました。

 筒倒しゲームや射的ゲーム、ボッチャでは、ボールの投げ方や転がし方、弾の発射の方法等、それぞれ生徒の得意な動きを発揮しながら、活動に取り組むことができました。大型ディスプレイやカラーボールと透明筒等を使って視覚的に示すようにしながら、ゲーム毎の点数や勝敗を見比べることも多く取り入れ、活動をより盛り上げるようにしました。

   

  

  

 今年度の「にこにこふれあい発表会」は、例年のようなステージ発表ではなく、各学部の活動の映像をDVDにまとめて配付することとなりました。“あしえんから元気を”の全体テーマのもと、高等部では〈元気アート2020〉というテーマで、1学期に取り組んだ園芸と紙漉きを結び付けて、作品作りに取り組みました。牛乳パックから取り出したパルプと1学期に植えた野菜の葉や皮、花を混ぜて漉き液を作り、枠に流し込んで紙を漉いていきました。途中、高等部佐敷分教室の農園芸班のみなさんと映像でのやりとりを行い、野菜の葉や花等、混ぜる素材を提供してもらいました。そして、漉き上がった様々な模様の紙を素材として作品作りを進めました。紙や作品は、学校全体の取組として毎年実施している「アートトレイン」(肥薩おれんじ鉄道様の御協力で、列車内に児童生徒の平面作品を一定期間掲示してもらう取組)に出品したり、今年度直接の交流及び共同学習ができなかった芦北高校農業科のみなさんへのメッセージに利用したり、高等部佐敷分教室のみなさんへの素材提供のお礼のメッセージに利用したりしました。さらに、復旧が終わった後の高等部棟に飾るためのアート作品作りにも取り組み、たくさんの作品が出来上がりました。

   

   

  

 3学期からは、高等部棟で活動できるようになる予定です。引き続き感染症予防に努めていきつつ、生徒同士のかかわり合いや生徒と教師とのかかわり合いの機会をより多く設けることができるようにしていきたいです。

 

1学期を振り返って

 昨年度末から、新型コロナウイルス感染拡大防止のための臨時休校が続き、今年度は、5月19日(火)から自宅通学生のみで新学期がスタートしました。センター生は、6月8日(月)から登校できるようになり、高等部生徒3人(うち新入生1人)がそろっての入学式(高等部のみ)は6月9日(火)の実施となりました。

 授業を再開するに当たって、当初予定していた年間計画を変更して取り組みました。最も大きな課題は、感染予防対策の徹底です。登下校時の導線や活動場所を限定し、他学部の児童生徒と交わらないようにすることや、活動時、生徒間の距離を保つこと、生徒の支援に当たる際の教師の位置、体位変換等、密着する支援を行う場合のフェイスシールドの活用、施設や使用教材類の消毒等、多岐にわたる予防対策を職員間で確認し合いながら取り組みました。

 午前は、朝の会や生活単元学習といった集団での活動を中心に、午後は、自立活動や国語・数学といった個別の活動を中心に取り組みました。新型コロナウイルス感染拡大防止のための様々な制限がある中、それぞれできることや得意なことを生かしながら、また、周りの生徒の様子にも関心を示しながら、活動する生徒たちの姿がいろいろな場面で見られました。

 ところが、生徒3人がそろって登校し、様々な活動に取り組むことができるようになって4週間、豪雨による浸水被害を受け、その復旧のため7月6日(月)から2週間の臨時休校となりました。1学期を7月31日(金)までとしていましたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のためのセンター閉鎖も重なり、生徒3人での1学期の振り返りを行う機会がとうとう設けられませんでした。しかしながら、幸いにも1学期の活動を振り返り紹介する壁新聞を生徒3人で役割分担して7月20日(月)~22日(水)の間に作成していましたので、全員がそろったときにあらためて振り返る機会を設けたいと考えています。