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【SSH】國立海洋科技博物館にて
さて、海洋科技博物館に到着してまず私たちを出迎えてくれたのは、水族館の外の海に設置されたライブカメラの映像を利用した展示です。まるで本当に海の中にいるような世界です。進んで行くと、日本の水族館のように大きく様々な魚が暮らす水槽もあれば、川の生態系を再現した展示など、フロア毎に様々な工夫がなされていました。
研修の参加生徒も天草で研究しているアマモや、ブルーカーボンについての詳しい展示もあり、中国語や英語の説明を頑張って読み解いたり、メモを取ったりしていました。また、台湾の子どもたち向けの環境教育として、デジタル機器を活用し、体験して学べるコーナーも興味深いものでした。今後のサイエンスアカデミーやARPでの活動にも活かすことを念頭に置いて、体験して学ぶことができたようです。
最後に見学したのが、研究のための水槽が並んでいるフロアです。地球温暖化によるサンゴの白化や外来種の流入など、様々な環境問題をテーマにしてあり、天草の抱えている問題と共通する部分が多くありました。小学生の科学展の入賞ポスターも展示してありました。中国語のポスターですが、生徒たちはアプリを駆使して読み解き、そのレベルの高さや日本のポスターとの違いを観察していました。
【ASⅠ】天草の海に学ぶ!
本日のASⅠは、「天草の沿岸環境と生物多様性(Coastal environments and biodiversity)」という演題で、九州大学天草臨海実験所の新垣先生にお越しいただき、天草の様々な海洋生物についてや天草の海で行われている研究活動についてご講義をいただきました。
九州大学天草臨海実験所は苓北町にありますが、天草だけではなく北海道から沖縄まで、更には台湾などのアジア沿岸域で、サンゴや魚類、潮間帯魚類、藻類などに関する研究が行われているそうです。本日の内容は多岐にわたり、英語での説明や専門用語も多く、やや難しい部分もありましたが、それぞれクラスメイトと助け合いながら理解を深めていました。講義では、環境が多様な天草ならではの、変化に富んだ沿岸生態系についてだけでなく、生態系の変化についても言及されました。例えば、年を追うごとに通詞島でのひじきや富岡でのサンゴが減少しているといった経年変化だけでなく、季節によって同じ場所の生態系が大きく変わる場所もあるということも教えていただきました。
今回の質疑応答では、天草で育った高校生ならではの質問も出ました。それは、「なぜ、九州大学は、わざわざ天草に実験所を作ったのか」という質問です。この質問の「島民らしさ」は、天草で生まれ育ったからこそ、そこにあるものが当たり前すぎてその価値に気づきづらい、というところにあります。今回、新垣先生から教えていただいた、「多くの研究者が認める天草の海の多様性の素晴らしさ」。みなさんはきっと、天草を離れたときに気づくのかもしれませんね。
1学期のASⅠの授業は今日でラスト。1年生のAS夏季課題は「海洋ゴミ」についての先行研究となっています。これまでの学びをふまえつつ、がんばって色々な文献にあたってみてください。良い夏休みを!