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R3卒業制作展(書道)説明文 渕上 遥南・6

(漢字仮名交じりの書:自作の詩)

 私をここまで成長させてくれたのは、たくさんの経験を重ねた時間と、支えてくれた方々のお陰だと感謝しています。この思いを自ら考えた言葉で、そして私が最も打ち込んだ曹全碑(そうぜんひの書体で、手紙を書くように心を込めて制作しました。

(下)曹全碑・・・大らかな形態美を持つ隷書体

 

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R3卒業制作展(書道)説明文 渕上 遥南・5

(漢字の書:沈佺期詩「遙同杜員外審言過嶺」)

 七言律詩を2尺×8尺の紙面に創作しました。私が3年間力を入れて取り組んできた書体は隷書で、その中でも特に力を入れて研究した曹全碑」(そうぜんひ)をもとに制作しました。

 字書に載っていない文字、画数が多く縦長になりがちな文字が多く苦戦しました。しかし、これまで研究を続けてきた隷書体でこの詩文に挑戦したいと考え取り組みました。列を整然と揃えること、伸びやかな形態美を心がけました。

(下)曹全碑・・・大らかな形態美を持つ隷書体

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R3卒業制作展(書道)説明文 渕上 遥南・4

(刻字:時)

 今ある1分1秒の時間を大切にしていきたい。また大らかにそして穏やかに、時を楽しみたいとの思いを込めました。

 刻字は、選んだ文字を筆書きした後、板に文字を転写しノミと木槌を使って力強く刻します。

 着色のあと、最後は慎重に金箔を貼って完成です。

 

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R3卒業制作展(書道)説明文 渕上 遥南・3

(仮名の書:臨 深窓秘抄)

 題材の深窓秘抄(しんそうひしょう)は、101首からなる和歌集を書写した巻子で、断簡にされず完本のまま現存しています。連綿と墨継ぎが巧妙で流麗な美を持っています。

(下)深窓秘抄

 私は墨色の変化、縦の動きや流れ、漢字と仮名のバランスなどに気をつけて生き生きとした作品となるよう心がけました。

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R3卒業制作展(書道)説明文 渕上 遥南・2

(漢字の書:雲鶴)

 雲鶴とは雲と鶴とを組み合わせた文様で、平安時代は宮中の衣装の文様として定められていたそうです。中国では、流れる雲の中を飛ぶ鶴は優れた人格の持ち主の象徴とされました。私は「雲の中を飛ぶ鶴」をイメージし、大らかな作品を目指しました。

 これまであまり取り組んでこなかった行書に挑戦しました。線に流れを持たせながら字形を整えることが難しかったです。

 

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