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R3卒業制作展(書道)説明文 大山 晶煕・6

(仮名の書:臨 元永本古今和歌集)

 元永本古今和歌集は、平安時代末期に書写された古今和歌集の写本です。字形は縦長で連綿も縦へ縦へと伸びる特徴があります。

 私は墨をつけすぎたり、濃くなりすぎたりしないように慎重に取り組みました。なめらかな動きや、太細の変化を意識しました。

 

(下)元永本古今和歌集(部分) 

 

 

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R3卒業制作展(書道)説明文 大山 晶煕・5

(漢字の書:臨 米芾 蜀素帖)

 蜀素帖(しょくそじょう)は、中国・北宋時代の書家、米芾(べいふつ)が書いた行書の名品です。緩みの無い美しい形態美、抑揚や疎密の変化が特徴です。

 私はこれを再現できるように意識しました。また行書の細字は普段あまり書くことがなく、字が大きくなりすぎないように気をつけました。

(下)米芾 蜀素帖(部分)

 

 

 

 

 

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R3卒業制作展(書道)説明文 大山 晶煕・4

(漢字仮名交じりの書:自作の言葉)

 「失敗は寳となり得る」を書きました。(「寳」は「宝」の旧字体)

 これは私が高校生活で経験してきた思いをそのまま表現した書です。失敗を恐れ最初から諦めてしまいそうになることもありましたが、実行することで時には良い結果が出たり、そうでなかったりしました。

 しかし実行したことは全て、私にとっての経験となり、今では宝となっています。

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R3卒業制作展(書道)説明文 大山 晶煕・3

(刻字:誠)

 「誠」と刻しました。この文字には「真実の心」という意味があります。

 私は間もなく高校を卒業することになります。高校3年間は書道中心の生活をまっすぐ歩んできました。卒業後は、自ら決めた道を誠実に歩んでいきたいと思います。

 篆刻・刻字の授業は、筆を持って書く授業と違って新鮮でした。

 

 

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R3卒業制作展(書道)説明文 大山 晶煕・2

(漢字の書:臨呉昌碩 五言律詩軸)

 中国・清時代末期に活躍した呉昌碩(ごしょうせき)の書を臨書しました。

 この作品は国際美術展で奨励賞を受賞した記念の作品です。インパクトのある赤い画箋紙に、呉昌碩の筆法で力強く、墨量の変化、文字構成を意識して制作しました。

(下)呉昌碩 五言律詩軸

 

 

 

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R3卒業制作展(書道)説明文 大山 晶煕・1

(漢字の書:杜甫詩「登楼」)

 呉昌碩(ごしょうせき)は、中国・清時代末期に活躍した非常に有名な書家です。書・詩・画・篆刻の全てに優れ、「四絶」「中国最後の文人」と称賛されています。

 私は約2年間、呉昌碩の行書作品を研究してきました。今回は右上がりの字形や線の強さ等を意識しながら創作に取り組みました。

(下)制作の基になった呉昌碩の行書。

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R3卒業制作展(書道)説明文 坂口 理愛・6

(仮名の書:臨元永本古今集)

 元永本古今和歌集は、平安時代末期に書写された古今和歌集の写本です。字形は縦長で連綿も縦へ縦へと伸びている特徴があります。

 私はそれを意識しながらも、文字の中の空間が狭くならないように注意しました。

 

(下)元永本古今集(部分) 

 

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R3卒業制作展(書道)説明文 坂口 理愛・4

(漢字の書:経遊)

 経遊とは、色々な場所を巡り歩くという意味があります。私はこれからの生活の中で、多くの場所を巡り、そこでたくさんの経験を積んでいきたいと思っています。

 新しい用具・用材に挑戦しようと考え、初めて淡墨を使用しました。作品が乾く前と後では墨の発色が違い、時間が経ってみないと良くできたのか、そうでないのか判断がつきませんでした。

 また淡墨作品に押印するのは「朱文印」「白文印」どちらがいいか、最後まで迷いました。

 

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R3卒業制作展(書道)説明文 坂口 理愛・5

(漢字の書:臨黄道周 五言律詩軸)

 中国・明時代の書家、黄道周(こうどうしゅう)の古典作品を臨書しました。書き出しから落款に到るまで一気呵成に書かれている印象です。よってスピード感を意識ました。右上がりの独特な書風が魅力的なのですが、私が書くとどうしても単調になってしまいます。苦労すると同時に古典の素晴らしさを再確認しました。

 

(下)黄道周 五言律詩軸

 

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R3卒業制作展(書道)説明文 坂口 理愛・3

(漢字仮名交じりの書:自作の詩)

 「合縁奇縁」をテーマとしました。人との出会いはすばらしいものが多いですが、時には逆境につながる辛い出会いもあります。しかし、私はそれらの出会い全てを大切にして、自らの成長の糧にしていきたいと思います。

 用具・用材を工夫したいと考え、竹の繊維を割いて作られた「竹筆」を使用しました。思ったよりも柔らくコシの強い書き味でしたが、毛先がまとまらず苦労しました。

 

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R3卒業制作展(書道)説明文 坂口 理愛・2

(刻字:郷)

 故郷をこれからもずっと大切にしていきたいという思いを込め「郷」の文字を選びました。字形は、私が3年間学び続けた造像記を基に創作しました。また枠にとらわれない大胆な構成に挑戦しました。

 

(下)創作の基となった造像記

 

 

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R3卒業制作展(書道)説明文 坂口理・1

坂口 理愛(漢字の書:杜甫詩二首)

 県高校書道展で最優秀賞を受賞した作品です。この後、さらに作品の高めて全国総文祭へ出品し、最高賞の文部科学大臣賞を受賞することができました。

(下)文部科学大臣賞受賞作品。現在、東京・代々木で開催されている「全国高等学校優秀作品展」へ出品中です。

 「造像記」の書体に興味を持ち臨書を重ね、この作品はそれを生かし創作に挑戦しました。制作にあたっては、書いては壁に掲示し診断分析、また書いては診断分析・・・を繰り返して作品の質を高めていきました。

(下)制作の基となった造像記。野趣あふれる鋭い造形美が特徴的。

 

 

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R3卒業制作展(書道)説明文 坂口 日奏・1

(漢字仮名交じりの書:夏目漱石「草枕」より)

 夏目漱石・草枕の一節を書きました。私の心に響いた言葉です。

「山路を登りながら、こう考えた。智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。」

 様々な人と関わることの難しさ、自分を保ち続けることの難しさを高校生活で学びました。また同時に、楽しく生活できるのも人の世だけだと、尊さを感じています。

 高校生活で様々な書体を学びましたが、この作品は私が最後に力を入れて取り組んだ中国・明時代の書家、張瑞図(ちょうずいと)の書風をもとに制作しました。

 

制作の基となった張瑞図の書

 

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R3卒業制作展(書道)説明文 向山 智帆・2

(漢字の書:無彊福)

 限りない幸福という意味を持つ漢字3字「無強福」(強いは旧字体)です。

 中国・清時代の書家・金農(きんのう)の特徴的な造形美に惹かれ、挑戦しました。平行で均一な横画の線を強調して雰囲気を出すことを意識しました。

 今までお世話になった方々へ、福が訪れてほしいという思いを込めました。

(下)金農の書

 

 

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R3卒業制作展(書道)説明文 向山 智帆・1

(漢字の書:杜甫詩「春望」)

 3年次9月県揮毫大会で書いた作品です。中国・明清時代の書家、王鐸(おうたく)の行書をもとに創作しました。

(下)王鐸の行書作品。

 揮毫時間120分間の中で、墨量の変化や字群をつくる構成を意識しました。県揮毫大会では、3年連続で第1位を受賞することができました。12月には全九州長崎大会へ出場したことは高校生活最後の思い出となりました。

(下)全九州総文祭長崎大会 九州席上揮毫大会にて(左:2年・坂井心 右:3年向山智帆)

 

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R3卒業制作展(書道)説明文 渕上 遥南・6

(漢字仮名交じりの書:自作の詩)

 私をここまで成長させてくれたのは、たくさんの経験を重ねた時間と、支えてくれた方々のお陰だと感謝しています。この思いを自ら考えた言葉で、そして私が最も打ち込んだ曹全碑(そうぜんひの書体で、手紙を書くように心を込めて制作しました。

(下)曹全碑・・・大らかな形態美を持つ隷書体

 

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R3卒業制作展(書道)説明文 渕上 遥南・5

(漢字の書:沈佺期詩「遙同杜員外審言過嶺」)

 七言律詩を2尺×8尺の紙面に創作しました。私が3年間力を入れて取り組んできた書体は隷書で、その中でも特に力を入れて研究した曹全碑」(そうぜんひ)をもとに制作しました。

 字書に載っていない文字、画数が多く縦長になりがちな文字が多く苦戦しました。しかし、これまで研究を続けてきた隷書体でこの詩文に挑戦したいと考え取り組みました。列を整然と揃えること、伸びやかな形態美を心がけました。

(下)曹全碑・・・大らかな形態美を持つ隷書体

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R3卒業制作展(書道)説明文 渕上 遥南・4

(刻字:時)

 今ある1分1秒の時間を大切にしていきたい。また大らかにそして穏やかに、時を楽しみたいとの思いを込めました。

 刻字は、選んだ文字を筆書きした後、板に文字を転写しノミと木槌を使って力強く刻します。

 着色のあと、最後は慎重に金箔を貼って完成です。

 

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R3卒業制作展(書道)説明文 渕上 遥南・3

(仮名の書:臨 深窓秘抄)

 題材の深窓秘抄(しんそうひしょう)は、101首からなる和歌集を書写した巻子で、断簡にされず完本のまま現存しています。連綿と墨継ぎが巧妙で流麗な美を持っています。

(下)深窓秘抄

 私は墨色の変化、縦の動きや流れ、漢字と仮名のバランスなどに気をつけて生き生きとした作品となるよう心がけました。

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R3卒業制作展(書道)説明文 渕上 遥南・2

(漢字の書:雲鶴)

 雲鶴とは雲と鶴とを組み合わせた文様で、平安時代は宮中の衣装の文様として定められていたそうです。中国では、流れる雲の中を飛ぶ鶴は優れた人格の持ち主の象徴とされました。私は「雲の中を飛ぶ鶴」をイメージし、大らかな作品を目指しました。

 これまであまり取り組んでこなかった行書に挑戦しました。線に流れを持たせながら字形を整えることが難しかったです。

 

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R3卒業制作展(書道)説明文 渕上 遥南・1

(漢字の書:臨 木管)

 隷書の中でも、これまで書いたことのない木簡(もっかん)に挑戦しました。今までとは違う筆づかいに戸惑い、字が重たくなってしまったりと苦戦しましたが、木簡らしい形態美を第一に考え、運筆に強弱をつけるなど工夫しました。

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