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R3卒業制作展(書道)説明文 坂口 日奏・1

(漢字仮名交じりの書:夏目漱石「草枕」より)

 夏目漱石・草枕の一節を書きました。私の心に響いた言葉です。

「山路を登りながら、こう考えた。智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。」

 様々な人と関わることの難しさ、自分を保ち続けることの難しさを高校生活で学びました。また同時に、楽しく生活できるのも人の世だけだと、尊さを感じています。

 高校生活で様々な書体を学びましたが、この作品は私が最後に力を入れて取り組んだ中国・明時代の書家、張瑞図(ちょうずいと)の書風をもとに制作しました。

 

制作の基となった張瑞図の書