保護者の声

本校に通う幼児の、保護者さんからのメッセージです。

令和2年度 保護者の声03

 聾学校に入学して半年間で〇〇の成長にビックリすることばかりです。
知っている言葉が増え手話を知り、分かることの楽しさや伝えることの楽しさを知って伝えたい気持ちが育まれたんだなあと思いました。今ではうるさいくらいのおしゃべりさん。
 聾学校に入学する前は、いいなあと思っても友達の中に入っていけずに、見ているタイプでなかなか輪の中に飛び込んでいけない印象で、心配していましたが、あれ?全然そんなことなかったと安心しました。
 入学してすぐ表情が変わっていく様子に1番びっくりしました!こんなに表情が変わるのだと主人とビックリしたのを覚えています。お友達との関わり方、楽しんでいる様子、〇〇の表情を見て分かる環境で生活することの大切さを実感した瞬間でした。
 これからの生活でもっと相手のことを思いやる気持ち、難しいこと、苦手なことも諦めずに最後まで一生懸命頑張る気持ちが育っていきますように。(母)

 ろう学校に入学して圧倒的に〇〇の表情と行動の変化に驚きました。以前の幼稚園では1人遊びと先生と話す事が多いイメージだったが、今は友達との遊びややりとりが楽しそうで本人が嬉しいと思います。1年前に「聾学校に入学すると心を育てる事ができる」と言われた事が今は実感できます❗本当にありがとうございます。感謝。(父)

令和2年10月  3歳児保護者

令和2年度 保護者の声02

 〇〇は0歳から地域の保育園に通い、子供達とよく遊び、先生や子供たちとのコミュニケーションは口話だけの会話で、キャッチボールのように言いたい事をうまく伝えずに諦めることも多かったです。保育園の先生から「〇〇君は喋るのが上手、生活の面では、特に困った事はないので、そのまま保育園を続けても大丈夫と思うけど、、。」と言われて、このような状態で続けていいのか迷い、乳幼児教育相談の先生に相談し、将来、困らない様に〇〇をしっかり育てたい気持ちが強く、園を辞めてろう学校の幼稚部に入学する事に決心しました。

今年4月から幼稚部に通い始めて、今までにない環境の中で多少の戸惑いがあったと思います。先生や友達が手話を使っているので、自分もだんだん手話で話せる様になったのではと思います。それと、指文字カードや絵カードや日常の絵日記のおかげで、〇〇の考えや言いたい事を自分から言えるようになりました。これからは○○らしく自分らしく生きていけたらと思います。今度ともご指導のほど、よろしくお願いします。

令和2年10月  3歳児保護者

令和2年度 保護者の声01

 聾学校に通う前は集中して見ることができない、じっと座ることが難しい子でした(北九州では特にそういう場が母と通園だったからかもしれません)。手話も覚えるのは興味のあるものだけで、こちらから問いかけても手話が返ってくることは無い事が殆どでした。言葉がない分コミュニケーションの面で状況を説明したり、どうしてダメなのか、何故行かないといけないのかなど伝わらなかったり、とても困ることもありました。
 幼稚部に通いはじめて色々学んだ中でびっくりしたのはやはり自分の気持ちを伝える力です。言いたい、伝えたい、聞いて欲しいという気持ちが芽生え本人から沢山話しかけてくれることが増えました。そして説明の方法も少しずつわかりやすく変わってきています。指文字も増え、覚えたいという気持ちも増えている気がします(家で自ら指文字カルタを持ってくることがあります)。先日の散歩を通して、〇〇君の指文字はすごく早く表すようになりました!
 普通の幼稚園の場合、きっとこんな心は育たなかったと思います。自分が伝えたことが相手にわかるだろうか、みんなの言っていることがわかるだろうか、伝わらない、わからないのは仕方がないことだ、と思っていたでしょう。難聴児である以上、聴者が多い世界で生きていく中で聞こえる私たちにはわからないような苦しい事も経験すると思いますが、それを小さい頃から可愛い可愛いで育っていける今から経験させる必要がないと思っています。今だからこそ、わかる環境の中で育てたいと思っています。
 引っ越す前は、我が子ほどの重度の難聴の子供はいないだろうなー、聾学校でも誰よりも情報が届かないんだろうなーと思っていたところがありました。が、今は良い意味で裏切られています。
 幼稚部の中で友達ができて、お兄ちゃんお姉ちゃんがいて、一緒に過ごす楽しさや伝わる嬉しさあるからこそ本人がイキイキと毎日通えていると思うと、熊聾で過ごせて心から良かったと思っています。これからもよろしくお願いします。

令和2年10月  3歳児保護者