2021年10月の記事一覧
東京パラリンピックに出場して(2) 平井孝明
「選手村」
8月22日選手村近くのホテルに柔道チームが集合し、日本選手団のジャージに着替え選手村に入村しました。ホテルから歩いて5分ほどで選手村に着き、ここで本人確認、荷物検査が行われました。選手にはアクレディテーションが渡され、これが選手の身分証明書がわりになります。顔認証、検温が行われ、その後荷物検査が行われました。荷物検査は空港での検査と同じ事が行われました。このアクレディテーションの確認、顔認証、検温、荷物検査は毎回選手村に入るたびに行われました。
選手村の中の様子について書きます。選手村には住宅棟、食堂(ダイニング)、トレーニングジム。トレーナールーム、ゲームセンター、ランドリーサービスが行われている施設などがありました。
住宅棟は10階から15階建てのマンションです。このマンションがたくさんありました。国ごとに生活する棟が決まっていて、私は11号棟の9階で生活をしました。部屋の間取りはいくつかタイプがあるそうですが、私は4Lの間取りでした。4つの部屋があり、それぞれ1人ずつの寝室になります。リビング、風呂、トイレは4人共同で使用します。私の部屋からは海が見え、とても良い眺めでした。
食堂(ダイニング)はメインダイニングとカジュアルダイニングの2つがありました。メインダイニングは24時間いつでも利用でき、料理も和食、洋食、中華、グルテンフリーの料理などたくさんの種類があり、そのほか、フルーツ、サラダ、ケーキ、アイスなどもありました。カジュアルダイニングは利用できる時間が決まっていましたが、日本食専用の食堂でした。おにぎり、うどん、天ぷら、焼き鳥などそのメニューは毎日少しずつ変わっていましたが、日本食が提供されていました。
トレーナールームには大変、お世話になりました。私は今年4月に膝の前十字靱帯を断裂しました。それが原因で柔道の練習後は膝の痛み、下腿部の筋肉の緊張、アキレス腱の痛みがありました。毎日、トレーナールームに通いマッサージと運動療法を受けていました。そのおかげで翌朝には何の支障もなく柔道ができました。
公園も選手村の中にはありました。試合が近づくと不安な気持ちになり、そんな時は公園を散歩しました。選手村は海の近くにあります。散歩しながら海の匂いをかぎ、船の音をきくと心が落ち着きました。
1週間選手村で生活をおくりましたが、とても快適にすごしました。
熊本県教育情報システム
登録機関
管理責任者
校長 仲山 加津恵
運用担当者
情報部