球磨工ブログ

伝統建築専攻科の神社製作の様子

伝統建築専攻科2年生の授業にお邪魔しました。

実習等の中で組み立てながら作業をしていました。

屋根部分を作っているところです。

意見を出し合いながら進めています。

祠の内部も同時進行で進められています。

軒が緩やかにカーブしています。このカーブを作るのはさぞ大変であっただろうと推測します汗・焦る

そして、このカーブを美しく見せるための工夫に気がついてしまいました・・・!

この部分を垂木(たるき)というのですが、上の面と下の面も軒のカーブに合わせて鉋がけがしてあります。従って、一本一本似ているようで少しずつ形が違っているのです。

この細やかな作業により、全体を美しくみせているのだと知りました。

 

専攻科の先生に質問をしたところ、

「大工と雀は軒で泣く」

という言葉があるそうで、

軒部分の微妙なカーブを出すための加工は難しく、たいそう手がかかり、大工泣かせなのだそうです。