球磨工ブログ

561248 → 172 → All

 

入学式が終わって、更衣を済ませホッとしながら何気にHPを見たら、

午後3時10分現在のアクセス件数は、

                  561248 

下4桁の1248とは、1<2<4<8で末広がりです。

「何と縁起がいいのだろう!」と思いながら、閃(ひらめ)くものがあ り まし た。

数字の並びをそのままにして、加減乗除の記号を入れてみます。

 

56+124―8=172


172とは、つい先ほど本校に入学した生徒数(本科168名、専攻科4名の計172名)です。私、「172って何てステキな数字だろう・・・」と「入学許可」の時、壇上にいながら思っていました。

というのも、各位の数を合計すると10になるからです。「一を聞いて十を知る」「十人十色」のように、慣用表現では、10 は 「多く」「全部All)」の比喩として使われています。たまたま時刻も3時10分、日付も4月10日ということで10が揃いました。10に比喩的に込められた「全部」にあやかって、172全員が2年、あるいは3年後に揃って卒業できるようにと、この記事を書きながら願いを込めたところです。

同時に、様々な個性や能力を持った生徒たちが集まったこのダイヤモンドの原石の集団を、どう磨きどう輝かせて卒業させるか、私共の力の見せ所であり、責任を痛感するとともに、楽しみに思ったところでもあります。                                           

                                                                                                                                          【校長


【各位の数の和が10に関連して】

172は、各位の数の和が10となる17番目の数で、1つ前は163、次は181です。

各位の数の和が10というのは、数学の先生たちの人の関心を引くようで、2008年の入試では「2008は、各位の数字の和が10になる4桁の自然数である。このように、各位の数字の和が10になる4桁の自然数は全部でいくつあるか求めよ」といった問題がいくつか大学で出題されていました。

ちなみに今年、2017年も各位の数字の和が10で、2008年以来9年ぶりです。2008年の1つ前は何と「未成年者ハ煙草ヲ喫スルコトヲ得ス」で有名な未成年者喫煙禁止法が制定された1900年(明治33年)だったわけですから、数学の先生たちがいかに興奮したか容易に察しがつきます。そういうことで、さすがに今年は「2匹目のドジョウはいない」のかもしれませんが、生徒の皆さん、この問題に挑戦してみてはいかがでしょうか。(中学生の皆さんには結構手ごわいかもしれません。答えは219個です)

ところで、人の手の指の数は両指併せて10本です。多くの文明において標準的な記数法として十進法が採用されているのは、人間が指を折って数えるこの習慣から来ていると言われています。ちなみに、新入生の数172を16進数**で表すとACになります。

余談になりますが、ACというのは、電卓やパソコンの世界では、

All Clear(完全に消す)を意味します。入学してすぐ(6月頃)

受験する計算技術検定3級では、消すこと(ソロバンで言うとこ

ろの「御破算」)の重要性を嫌になるほど思い知るはずです。

直前に行った数値が残っていたら、正しい計算結果は出ませんよね。

きちんとクリアしてから計算を始めるようにすれば、おのずと間違

いは 少なくなります。だけどそれがクセになってしまって、一つの

数値の入力ミスでもAll Clearしてしまうと、特に長い計算式では再

入力の時間がもったいないです。皆さん方がこれから授業で使う電

卓は、入力ミスした部分だけを修正して要領よく計算ができるよう

な賢い電卓です。どうぞ、高校の専門の授業をお楽しみに!

 

**16進数は16を基数として表した数値です。高校入学後、全科で共通に学ぶ「情報技術基礎」(建築科と電気科は1年生で、機械科・建設工学科は2年生で学習)で、これまた嫌になるほど叩き込まれます。ちょっとだけ予習気分で・・・

16進数、ちょっと難しいですが、10進数と比較しながら考えたら分かりやすいかもしれません。10進数は、0から9までの 10種類の数字を使って数を表し、数が0から123…と順に増えていくとき、789 までは 1桁ですが、次は桁上がりして10になります。

同様に、16進数には16種類の数字があります。文字としての数字は0から9までの10種類しかないので、アルファベットのAFを「数字」として借用します。16進数は0からFまでの16種類の数字を使って数を表し、数が0から123… と順に増えていくとき、789の次はABC と続き、DEF までは1桁ですが、次に桁上がりして10になります。コンピュータでは 2進数が使用されていますが、2進数は桁上がりが激しいので、例えば今話題にしている172だったら10101100となるように、大きな数値を2進数にすると桁数も多くなります。そこで16進数が登場するわけです。16進数にはアルファベットが混じったりするので、慣れないうちは「数」とは思いにくいかも知れませんが、01ばかりがやたら並んでいる 2進数よりは、はるかに扱い易いはずです。詳しいことは授業でのお楽しみということで、今日はこのへんで。