球磨工ブログ

卒業生へ、学年主任の3年間の思い


卒業生、保護者へ
ご卒業おめでとうございます。

3年前の入学式が嘘のように、月日が経つのは早いものだと改めて感じました。保護者の皆様にとっても、入学式当初の不安が何だったんだろうというぐらい、生徒たちが人として、一人の人間として、立派に大きく成長したことを感じられたと思います。私達教師はこの3年間、生徒達と共に、沢山の感動や思い出を一緒に経験することができた事を誇りに思います。これも、保護者の皆様が、本校の教育活動に御理解、御協力頂いたお陰であると心より感謝申し上げます。

昨日の卒業式は3年間の集大成として、心に残る素晴らしい式典だったと感じました。特に校歌斉唱の歌声を聴いた瞬間、この3年の間にあった苦労などが全て報わるほど心うたれました。
これから卒業生の大半は親元を巣立っていきます。これからの新生活に不安を感じていると思いますが、そこに集まってくるみんなが同じ思いでしょうから、何も心配せず、初心で頑張って下さい。

これまでも小学、中学、高校と進学するたびに新しい生活に慣れながら過ごしてきたと思いますが、働くという事はこれまでとは全く違う、責任や立場があるものです。もっとも違うのが、先輩や上司など年上の人ばかりとの付き合いになるという事です。その為、厳しく、うるさく、指導を受けたり、時に理不尽な要求すらされる事もあるかと思いますが、そういった社会の厳しさを経験し、更に大きく成長してほしいと思っています。その一方で、離職した生徒の大半が4~6月の3ヶ月の間に辞めている現状があります。在校生はもちろんですが、人吉球磨の中学生や小学生が君たちと同じ企業や進学を選ぶことが考えられますので、頼りになる先輩、上司となり、今後の生徒達を迎え入れる人材になってほしいと願っています。もし、仕事についての悩みなどが出たときは、担任の先生に相談したり、学校に顔を出したりしてください。

3年間、卒業生と共に過ごし、感じていたことは、ここの生徒達は人が良すぎるという所です。社会に出ても、人が良すぎて、すぐに騙されそうだから、凄く心配です。しかし、その人の良さがあるからこそ、小・中・高と、これまで学んだ事を新しい場所でもそのまま活かし、周りの人に愛されながら活躍してくれるはずだと自信を持って社会に送り出せます!

高校3年間の生活の中で、特に、建築科の生徒やソフトテニス部の生徒たちにとってはとても辛い経験をしました。だからこそ、この辛い経験を絶対に忘れることなく、今後の人生、どんな事にでも立ち向かう姿勢を後藤先生も期待していると思います。
私自身、不慣れで頼りない学年主任でしたが、3年間務めることができたのも、君たちだったからだと思います。

保護者の皆様、こんなにも立派に子ども達を育てて頂き、本当にありがとうございました。そして、18年間本当にお疲れ様でした。
これから旅立つ君たちの活躍を、担任をはじめ、関わってくれた全ての人たちが期待しています。常に「感謝」の気持ちを持って頑張ってください。
3年間ありがとうございました。

3学年主任 安方 建造